紀北 生石山  870m
sanpo.no.521 18年10月17日(火)晴 気温23℃ メンバー4

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コース:南海美加の台駅8:45→10:50天文台→生石高原駐車場→生石山→硯水湿原→16:20生石高原駐車場→18:30南海美加の台駅 





 生石高原は東西2kmに渡りススキの原が続く、開放感溢れる高原である。夏場は木陰もない高原に灼熱の太陽が照りつけ暑くて堪らない。そのため秋のススキの穂がきれいなこの季節がベストシーズン。その上、最近この山に注目しているのは数々の野草である。蛇紋岩特有の植物が見られ、また周囲200mほどの小さな湿原には四季折々の湿生植物も見られる。そして「陽に匂う生石の峰、大いなる理想を胸に・・・」と校歌にも歌われる我が故郷の山でもある。


写真 生石山山頂方面
 この生石山の麓の街に住む妹夫婦の花情報で度々訪れるようになり、今日は初めての方2名と20年振りという花好きの山友を案内することに。車は橋本市御幸辻から広域農道を走る。広域農道は高原の上を走っているようで気持ちがよく、沿線には果物、野菜等を売る店が点在し(トイレもある)、早速、みかんと柿を仕入れる。紀ノ川市内田から左折し真っ直ぐ南へ、R24と旧R24、紀ノ川を渡ると右折し紀美野町(旧野上町)に向かう。小川の宮からは細い登り道を通り、車で約20分で山頂駐車場(無料)に着く。

写真 昔は、雨乞いの神事をおこなったと言う「火上げ岩」


  途中、札立峠でトイレ休憩しまずはお目当てのムラサキセンブリ鑑賞に天文台前へ。日差しの強い草むらに登る。たくさんのムラサキセンブリに歓声、蕾の株は目立たず踏みつけてしまいそうである。気をつけながらカメラに向かう。


写真 ムラサキセンブリ


 そしてヒメヒゴタイは青空をバックに撮るとよい。リュウノウギクも咲き始めている。フシグロ、サワヒヨドリは殆ど枯れ草状態。草むらの中に紫色のマツムシソウや茶色いワレモコウ、ノコンギク等があたり一面、お花畑をつくっている。階段そばには秋グミが赤く熟し彩りを添えていた。

写真 ヒメヒゴタイ


 山頂駐車場に戻り昼食休憩後、笠石のある草原へ。笠石の小高い岩稜の上に登る。神社が祭られており回りにはマサキやテリハノイバラの赤く色づいた実が多い。またマルバマンネングサも茂っていたがイワカガミなどはなさそうである。ススキは1m内外と岩湧山の半分以下の丈で短く、草むらの中の花も見易い。ツリガネニンジン、ノコンギク、リュウノウギク、ホソバノヤマハハコ等が点在する。 草原の景色を堪能しながら、ゆっくりと一等三角点のある山頂に向かう。ススキが見頃となって出会う人も多い。

写真 リンドウ


 ちょっと脇に入ると紫色の鮮やかなリンドウがたくさん開花し、その脇で小さなセンブリも日差しを受けて開いている。


写真 センブリ


 汗だくになりながら30分ほどで山頂に着く。南に見える山脈は、白馬山から白井山、城ケ森山に続いて護摩壇山のようである。西の海は湯浅湾から和歌山港だ。山頂から南に下る。リュウノウギクが咲き始めている。


写真 リュウノウギク


1ヶ月前に見たマツムシソウがまだ咲いていた。

写真 マツムシソウ


硯水湿原にはキセルアザミ、ウメバチソウ、サワヒヨドリ、シオガマギク、ヒキオコシ、アケボノソウ、クルマバナ等が見られた。今年はカキラン、モウセンゴケ、サワギキョウ等も見ており季節を変えて見たいところである。



写真 ウメバチソウ


 時の経つのも忘れた探草で陽が大分傾いてきた。
一等三角点のある山頂に戻り記念撮影して帰途に着く。


写真 山頂からの眺め
 *生石高原は7月14日9月23日に訪れている。


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