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山   名  大峰  弥山・八経ケ岳・七面山・釈迦ケ岳・大日岳
    sanpo.no.774 20年10月11日(土)〜13日(月)曇り、晴れ、晴れ  メンバー 17
コースタイム 行者還トンネル西口11:05〜〜12:10しなのき出合12:40〜13:20奥駆道出合〜15:40弥山泊7:10〜7:34八経ケ岳〜10:45楊枝ノ森11:31〜12:30七面山・東峰〜西峯〜14:40楊枝ノ宿泊7:00〜7:23仏生ケ岳〜8:55孔雀岳〜10:40釈迦ケ岳10:55〜11:30深仙宿12:30〜13:05大日岳13:17〜13:38太古ノ辻〜15:09前鬼小仲坊15:20〜15:47林道ゲート

新ハイキング 紀伊山地の参詣道を歩く20 大峰奥駆道C 弥山〜釈迦ケ岳に参加しました。



「大峰奥駆道 弥山〜釈迦ケ岳縦走」  第1日目 行者還トンネル西口〜弥山



朝日に染まる大普賢岳 弥山から


近鉄下市口に9時に集合し、タクシーに分乗して登山口に向う。朝、家を出るとき雨だったが今は上った。次第に明るくなってきた。もう雨の心配はないだろう。行者還トンネル西口から少し上った広場で点呼、自己紹介。久しぶりの参加で知っている方は少ないが、4〜5人知り合いがいた。ストレッチの準備運動し尾根に向う。いつもの奥駆道出合でなく、行者還岳よりのしなのき出合だ。急登のズルズル滑る道であるが、大きなリックを担ぎゆっくりとしたペース。どんよりとした曇天で吹く風が冷たくとても寒い。30分ほど歩いて体も温まってくる。シラキやナナカマド等の色づき始めた木々が霧の森に映える。1時間ほどで奥駆道のしなのき出合に着く。昼食タイム。

奥駆道から弥山に向う。ガスで展望がない。鋭峰の大普賢岳や鉄山が望めるところなのだが。色づき始めたシロヤシオ、ドウダンツツジやブナの大木が繁る山歩道。弁天ノ森を過ぎて理源大師像を過ぎると、やや急な長い登で弥山への最後の登りとなる。山頂は薄いガスに包まれ展望がない。真新しいトイレが出来ていた。水を2L200円で買う。テント場代500円。ビール350ccの600円なり。私は第3のビールと焼酎を持参。


テン場は八方睨の展望のよいところ。既に4〜5張りあり。ふわふわの芝生の上で申し分ない。うどんにビールと焼酎、焼き鳥を食べ暗くなったら寝るだけだ。隣りのテントが遅くまで話しこんでいた。ふと目が覚めるとまだ22時、寒さに震えながらトイレにたつ。満天の星空が広がり秋の星座にしばし見とれる。夜半に凄い風になりテントが飛んでしまうかと思った。隙間から風が吹き込み寒さに震えながらウトウトするだけだった。雨具のカッパを着けて寝るべきだった。朝方の気温2度。寒いはずでシートが凍っていた。

夜明けは素晴らしかった。テントの中から次第に明るく染まる朝日が展望できた。小屋から続々と見物に来だした。遠くに大台、池木屋山などの展望。近くの大普賢岳が段々と朝日に染まる。6時頃、テントの大学生グループ5名が出発した。

参考 下市口〜行者還トンネル西口 タクシー約1時間30分 料金 14800円  
    


「大峰奥駆道 弥山〜釈迦ケ岳縦走」  第2日目 弥山〜八経ケ岳〜楊枝ノ森〜七面山〜楊枝ノ宿泊


朝食は5時。昨夜のうどんの残り汁に餅を5個入れて食す。寒いので温まる。梅干おかゆも具合がよい。隣りに弥山の最高峰に行くよう勧める。すぐ5分のところに天河奥宮がある。

朝のストレッチをして八経ケ岳に向う。一旦下り、鹿除けのネットに入り出る。ネット内は7月の始めには名花オオヤマレンゲが咲いて人々を魅了する。この頃になると登山者が押しかける。30分登ると八経ケ岳山頂だ。早朝の山は澄んで展望がよい。海ではないかとの声。台高山脈の向こうに伊勢の海が光る。八経ケ岳は1914.9mの百名山で近畿最高峰だ。代わる代わる記念撮影。

明星岳の裾を巻いて行くと湯ノ又への分岐がある。七面山遥拝所を過ぎると楊枝ノ森の登りとなる。踏み跡のない尾根を真っ直ぐ登ると楊枝ノ森山頂だった。地図では巻き道となっている。昼食後七面山に向い尾根を下る。七面山も楊枝ノ森最高点を通らず巻き道となっている。途中でリックをデポし七面山東峰に向う。次いで西峰にも立ち寄る。ヒメザサの草原状の森は素晴らしい。帰りにリーダーの判断で藪を巻いた。うまく本道に出てよかった。結局地図の巻き道は分からなかった。

楊枝ノ宿はすぐだった。ここから七面山横に落ちる夕日はきれいだった。テント場は狭い。避難小屋には先客が1人がいたが12名は小屋に泊まった。水場は4分ぐらいのところで貯めるのに2L1分ぐらいかかった。小屋前で有志の飲み会があった。昨夜は暖かだった。風の音がしていたがここは風がなかった。そのかわり隣りのテントのイビキに悩まされた。耳栓を忘れてきたのでチィッシュでコヨリを作り耳に差し込んだが効果がなかった。今夜は曇りで星空はなかった。
禅師ノ森 カラハッソウ谷の向こうに七面山
五鈷峰 右は七面山 夕日




「大峰奥駆道 弥山〜釈迦ケ岳縦走」  第3日目 楊枝ノ宿泊〜仏生ケ岳〜孔雀岳〜釈迦ケ岳〜深仙宿〜大日岳〜太古ノ辻〜前鬼小仲坊〜林道ゲート

今日のコースは起伏が多くて、危険な岩場の多い尾根歩き。その代わり見所も多く紅葉をバックにしばしばカメラタイム。仏生ケ岳・孔雀岳は山頂を通らず巻き道だった。孔雀岳 を過ぎてから尾根の両側は深い崖になっていた。貝ズリ、両部分け、馬ノ瀬などと地図上に出てくるところだろう。その崖に紅葉が赤く散らばり素晴らしい景観だ。ガスのかかった釈迦ケ岳は迫力があった。最後の登りは少しきついところだった。


孔雀の覗き 孔雀付近





釈迦ケ岳のきつい登り

釈迦ケ岳には多くの日帰り登山者が来ていた。山伏姿の方がほら貝を鳴らしていた。

釈迦像は傾いていたので去年立替られた。

釈迦如来像の台座に鬼マサこと岡田雅行の文字が以前のにはあったが、今回ざっと見回したが分からなかった。時間がなかった。

釈迦ケ岳から深仙宿にヒメザサの笹原を下った。深仙宿は鞍部にあり、潅頂堂と避難小屋があるゆったりとした明るい場所でのんびりとしたいところだ。1時間の昼食大休憩。大きな4つの四天岩の下には香精水という湧き水がある。



深仙宿


大日岳


大日岳には岩場を登る。女性も続いたのには驚いた。ここにも鬼マサが担ぎ揚げた仏像がある。山頂は狭い場所。ここからの釈迦ケ岳は雄大。下りは巻き道とした。

太古ノ辻からの前鬼までの激下りは階段が多かった。登りは辛いだろう。前鬼から林道を30分ほど歩いてタクシーの待つ車止に向った。

参考 前鬼車止〜上市 タクシー約2時間 料金 18000円


参考 奈良県メールマガジン  ━━━━━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━━━━       ┃大┃仏┃さ┃ん┃の┃つ┃ぶ┃よ┃り┃情┃報┃  ━━━━━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━━━━      @@@      @@@@     @@@@@     @  ・  @   奈良県からのメールマガジン第156号です。      ┃ ┃    毎月7日、17日、27日(ななのつく日)     0   0 最新情報をお届けします。       ━ ■  ■ ■   ■■■■    ●VOL.156(2005.09.27) ■■    ■■■■   ●発行者:奈良県広報広聴課  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ┌─┐┌─┐┌─┐   も  く  じ  └─┘└─┘└─┘    ■鹿くんのふ〜んなるほど…… 釈迦ケ岳に釈迦如来像を                   担ぎ上げた“鬼マサ”    ■奈良県からのニュース……… 万葉のひろば開催 ほか    ■地域の話題…………………… 新生「五條市」誕生! ほか    ■季節の伝統行事・特別開扉… 法隆寺の法隆寺秘宝展 ほか    ■花だより……………………… 般若寺のコスモス ほか    ■ホームページ新着情報  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ┌─┐┌─┐┌─┐┌─┐ は  じ  め  に └─┘└─┘└─┘└─┘  日中の陽射しはきつくても、朝晩はめっきり涼しくなりました。  この寒暖の差が山々の緑を、  たっぷり時間をかけながら色づかせていくのですね。  もうすぐ10月。山々の紅葉シーズンもまもなくです。    ¥   ¥    ¥   ¥    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━     ¥ ¥        鹿くんのふ〜んなるほど。。。     ^ ^     ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━     ┃ ┃             知られざる奈良の魅力を語る    “   ”/       今回は「釈迦ケ岳に釈迦如来像を      ●              担ぎ上げた“鬼マサ”」の巻  『世界遺産登録記念フェスタ2005』を開催中の吉野大峯。  世界遺産・吉野大峯のホームページ  http://www.nanwa.or.jp/sekaiisan/other_pages/root/hiking.html  では、登山&ハイキングコースをいろいろ紹介しているので、秋の行楽の参考にしてほしいものだね。  そんななか、今回紹介したいのは、仏教の開祖・釈迦の名をつけた名峰  「釈迦ケ岳(しゃかがたけ)」(1,799m)へ登る〈旭登山口道往 復コース〉。

十津川村からだと意外にラクに登れるので初級者にもおすすめなんだ。  続日本百名山にも数えられる釈迦ケ岳は美しく、山頂からは大峰山脈が一望できるのもうれしい。さらに山頂では釈迦如来の大ブロンズ像(台座を含めての高さは3.6m)があなたを迎えてくれるんだ。  

この像を“鬼マサ”と呼ばれた強力(ごうりき)、岡田雅行(おかだまさゆき/1886〜1970年)が一人で担ぎ上げたというから驚きだね。強力とは登山者の荷物を担ぎ山案内する人のことをいうんだけど、鬼マサは、身長188センチ、体重約120キロ。役行者が大峯を開いてから一番の強力とうたわれた人物なんだ。  

鬼マサが釈迦如来像を担ぎ上げたのは大正13年(1924年)の夏のこと。当時は空輸するヘリコプターなんてなかった時代だから、山頂に上げるには力自慢の強力に頼るしかなかったんだね。ところが、釈迦如 来像の寄進者は、加えて、釈迦ケ岳南隣の大日岳(1,593m)に大日如来坐像、釈迦ケ岳北方の岩峰・橡(トチ)の鼻に蔵王権現像の計3 体の像を上げてほしいといったんだって。全重量は数百キロにも。  いくら分解して担ぎ上げるといっても、相当な仕事量。さらに危険をともなう登山だけに、ほかの強力はすっかり尻込みしてしまった。さすがの鬼マサもすぐには首をタテにふらなかったらしい。

「男と見込んで」との頼みに鬼マサも熟考の末、決断したという。このとき、鬼マサ38歳。心技体ともに強力としての絶頂を極めていた時期だったんだ。 馬車で吉野郡下北山村の前鬼口(ぜんきぐち)まで運ばれ、そのあとは鬼マサに託された仏像と資材。鬼マサは、釈迦ケ岳まで約8キロの道のりを何度も往復してすべて運びきったという。いくら分解されていたとはいえ、釈迦像の台座は135キロあったというから、運ぶ鬼マサの形 相はまさに鬼のようだっただろうね。  この偉業をたたえて、釈迦如来像の台座には「岡田雅行 独力ニテ運搬セシ者也」と刻まれているんだ。  

鬼マサは剛腕だけじゃなく、登山家としてもたいへんすぐれていたらし く、吉野熊野国立公園指定に生涯を捧げた岸田日出男を案内した際には、水補給の場所とアテにしていた川が干上がっていたけれど、それをものともせず、川床を素手で掘って、水を湧き出させたという逸話も残っている。  釈迦ケ岳に登り、鬼マサこと岡田雅行の偉業をぜひ目の当たりにしてほしいものだ。  

そして、釈迦ケ岳登山の帰りには、近くの奥吉野発電所にも立ち寄りたいところ。上部の瀬戸ダム(石や岩石を主材料としてつくられたロックフィルダム)と下部の旭ダムの高度差530mを利用して発電。総出力は120万6千キロワットで、ほぼ奈良県全域の電気需要をまかなうことができるんだぞ! すごいね!  ただ、いきなり行って見学することはできないから、見学希望日の1週 間前までに予約をしてね。  奥吉野発電所見学予約 詳しくは  http://www.icee.gr.jp/sisetudb/prev.php?id=823  釈迦ケ岳、奥吉野発電所……ほかにも見どころはいっぱい。  秋の大峯はサイコーだよ。    @@@   @@@@@   @ ・ @  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    ┃ ┃         奈良県からのつぶよりニュース      


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