和泉槙尾山 
601m 
sanpo.no.695  19年12月15日(土) 曇り一時晴 気温10℃ メンバー5

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「槙尾山 八葉蓮華のコースを辿る 」

コースタイム:8:40青少年の家〜ケンメイ尾〜船底〜10:27清水滝〜トラ尾〜11:50捨身ケ岳〜12:04蔵岩〜12:30施福寺13:15〜卒塔婆峰〜兜卒岳〜14:21大谷の日受(焼山)〜15:10青少年の家


 西国4番、槙尾山施福寺を取り巻く八葉蓮華の山々を歩く。八葉蓮華とは蓮の葉の中心にお寺があり、周りを山々がお寺を取り巻く。ということで宗教色の名の山が多い。

 国道170号線、槙尾山口から車で10分、青少年の家に集合。今日は和歌山の方々を案内する。皆、槙尾山は初めて。どのコースがよいか色々思案した。1周して全体像を見て貰おう。次は岩場巡りやキジョラン、ルリミノキ等の珍しい花を見てもらうのもよいだろう。

 メンバーの内、Hさんには初めてお会いする。若い頃から山登りをしていて、身なりは頭から足の先まで登山姿でバッチリと決まっている。わいは普段着に毛が生えたようなもの、服装はあまり拘らないのとはわけが違うのである。登山に対する姿勢が違うとでも言えようか。
 青少年の家から反時計回りに山巡りへスタート。しばらくコンクリ道を登り、早掛けのサツマイナモリの花を撮って行くと槙尾山グリーンランドの芝生広場になる。一汗かいて衣服調整。八ケ丸山には展望台があるが省略し左手の事務所か作業小屋と思われるそばから階段を登る。 
 よく踏まれた木の根っ子の多い、さがしい(紀州弁で急な)登りがあってケンメイ尾と言われる尾根になる。赤松の多い乾燥したところである。細い木を集めて作ったベンチが要所にある。ボランテェアで作ってくれる人に以前会ったことがあるが感謝。尾根になると、なるしい道を行く。スタートしてから1時間余りで側川(そばがわ)の林道終点にでる。「清水滝転落事故多し」という看板を見て、感じのよい渓流沿いに進む。水枯れの人智開明の滝からは急な崖道で、無数に張られたロープを掴んで慎重に進む。 

 人智開明の滝
  落ち葉が足元の岩を隠し滑り易い。更に険しくなり青い水の流れの船底の崖を這い登ると、この山最大の清水滝(しょうずたき)である。清水滝は3段推定40mほどあり滝頭部から見降ろすと高さで震えがくる。今日は滝頭部は省略して岩に張られたロープを掴んで滝壺部分に下りる。水量が少なく迫力に欠ける。左手に沢屋さんのトラロープがかかっている。

 清水滝
清水滝を引き返しトラ尾を登る。北風が強くゆっくり休憩もできない。
貴重種のイズミカンアオイは落ち葉の下で咲き始め、撮影タイム。
 旧西国巡礼道に出て下りになると岩湧山が見え始める。下りから平坦になったところ尾根にテープと踏み跡があり伝うと捨身ケ岳601mに到着する。崖もなく何の変哲もない山の頂だが、捨身ケ岳と命名された意味がよく分からない。ここから右に下ると施福寺、左に下ると蔵岩〜施福寺、又は公園口、馬の背、参詣道など様様なところに続いている。

 蔵岩は岩登りのゲレンデ、最上部に登ると見晴らしがよく関空や泉州の街並み、振り返ると岩湧山や金剛山が見渡せる。

 蔵岩
 岩場の真下に葉を落とした赤いタマミズキの実が目立つ。ここで昼休みの予定だったが北風が強く諦める。岩登りの夫婦も南面の陽だまりに避難し練習していた。

岩湧山方面
 槙尾山施福寺の境内のベンチで昼食。ここも岩湧山の好展望台となっている。隣りのベンチの参拝客も熱いうどんを注文している。

 施福寺


 踏み跡の少ない薄暗い杉林を登ると展望のない卒都婆峰。 卒都婆とは墓に立てる塔形の供養塔のことである。
 兜卒岳はアラカシなどの巨木が茂り、晴れた日でも鬱蒼としている。
一人で歩くとなんか寂しい。夜は一級の心霊スポットとなろう。奥にはあやしげな覚超上人塔があり、奇怪な形をした樹木が茂る。赤い×印の石があり進入止となっている。
 施福寺を後に大谷の日受(焼山)に向かう。卒塔婆峰や兜卒岳(とそつだけ)は巨大な古木が鬱蒼と茂り寂しい雰囲気が漂う。それに反して焼山は360度展望がきき明るく気持ちのよいところである。

 大谷の日受(焼山)
 10年ほど前に山火事で燃えた跡が残って独特の景観をしている。そういえばこの春来た仲間に、頂上にベンチを作って置くと約束したことを思い出した。枯れたワラビが多く藪状態の下りは急坂で何度も転倒しそう、20分ほどで車道にでて間もなく青少年の家に戻る。






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