岩湧山

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sanpo.no.64
12年12月3日(日)雨 気温6℃


いわわきネイチャークラブに参加

いわわきの道→ダイトレ→岩湧山→急坂の道→四季彩館

朝からの冷たい小雨のふる雨模様で、今日の参加者は常連メンバーの4名。
四季彩館に9時に集合、頼んでおいた山渓社の樹に咲く花の本をDさんから受け取る。皆が待ち望んでいた今年10月に新刊となった図鑑だ。
続いてUさんから今日の栞を受け取る。中には紅葉が過ぎ冬から春までは野鳥の観察がメインテーマとなること、草木は実、落ち葉、冬芽を観察しようと書かれている。また特集として「園芸に利用される山野草」が紹介され貴重種の保護に関すること、最後に11月の観察会の報告が記載されている。
Dさんが所用で帰る。わざわざ本を届けに来ていただいた事に感謝したい。Mさんが黒い種のようなものを10個ほど持参し、出発前のひととき、皆に説明。ムクロジという木の実で羽子板の羽根の玉にするとか。今でも使用しているのかな。前回頼まれ、私が家から持参したタカサゴユリの種をAさんに手渡す。 四季彩館からゴミ拾い用の火バサミとゴミ袋を預かり小雨の中を出発。

岩湧寺の下の滝壷に向かうところにあるキッコウハグマのポイントによる。花が済んでしまったかのような閉鎖花ばかりで、今年は咲いた花にはお目にかかれなかった。

岩湧寺の周辺やべんとう広場は紅葉がきれいだ。Uさんと写真を撮る。
いわわきの道に入ると、ベニバナボロギクがまだ花をつけていた。暑い国のアフリカ原産種が寒いのによくもまあと感心させられる。

 

 

 

 

草花がなくなって赤い実をつけたヒヨドリジョウゴやマムシグサが目立つ。 薄暗い植林帯入る。タカノツメやダンコウバイの黄色の葉っぱが浮かんで見える。Aさん曰く、黄色くなった葉は紅葉とは言わないで何とかと言う、と思い出せないようだ。たぶん葉緑素が脱色したものだろうがなんと言うのかな。 山道の落ち葉からイイギリの大木の下に到着したことが分かる。Uさんが双眼鏡を出して赤いナンテンのような実を覗くが逆光のため黒い実にしか見えないと言う。


第1番目の水場でアブラチャンらしき木の冬目と蕾を確認。
それぞれ写真にとる。足もとの石ころの水場に一輪ミズタビラコの花が咲いていた。
展望台から雑木帯、植林帯を過ぎまた雑木帯に進む。ここでも
見覚えのアブラチャンが冬目と蕾をつけていた。

 

 

 

 

 

ダイトレに入り巻き道の新たに開通の林道沿いに進と、見事なツルリンドウの赤い実に感嘆。30個はあろうか。ここでも写真に撮る。足もとの他のツルリンドウの実を踏んでいるのを注意される。潰れた種をAさんが持ち帰り、自宅の庭に蒔くと言う。

 

 

 

 

 

杉林の雨のあまり落ちてこないところで昼食。この辺の杉はきれいに枝打ちされていて冷たい雨がよく落ちてくる。温かいスープを皆にご馳走してくれたAさん有難う。
林道の上のほうから車が20数台下って来る。荷台に草刈り機を積んだ車からして、もうカヤ刈りが始まったらしい。この雨で引き上げるのかと推測。


カヤ原に到着。カヤは植林帯や山道付近を帯びのように刈り取られていた。どうやら山焼きの防火帯を作っているようだ。それもほぼ終了しているようで山焼きは近いかも知れない。

山頂には人影もない。ゴミ拾いをしていると、西側の滝畑方面からピンクや青の派手な雨具をつけた30人近い一団が登って来た。霧の中に浮かぶ風景は絵になる。写真を撮る。
Uさん曰く、「服装から若い女性を期待して近くで見たら、みんなかなりお年を召されている。」

 

 

 

 

 

さん曰く「かすかに雨の中にミゾレが交じっている」と言う。寒いはずでAさんのリックにつるした温度計は6度であった。

 

 

彼女達の一団に続いて、急坂の道から下山。雑木林の木の葉は大方散りそめ。いろいろな葉を拾いながら下る。つづら折りの道を下るこの一団、またここでも鮮やかな服装は絵になる。坂の上から写真をとる。朝日カルチャーのメンバーの一団と分かった。

午後1時ごろになり、やっと雨が上がる。急坂の道では、季節はずれのタチツボスミレの花、シロヨメナの残り花が咲いていた。
2時頃に四季彩館に戻る。拾い集めた落ち葉の確認をする。5枚葉のコシアブラ、ヤツデのようなハリギリの葉、3枚に分かれたタカノツメ、コハウチワカエデ、エンコウカエデ、アブラチャン、ウリカエデ、ダンコウバイ、イイギリ、イタヤカエデ等が確認出来た。
貴重植物保護策について話し合った。夏の終わりの山道の草刈前に、メンバーが貴重種の回りを坪刈りし印をつけることを決定。Uさんが南河内農と緑の総合事務所に申し入れすることとなった。

今日集めたゴミを燃えるゴミ、燃えないゴミ等に仕分けし四季彩館に引き継ぐ。
Mさんが先ほどの木の葉と、山頂で拾った、刈取られたサイゴクキツネヤナギを枝を大事そうに持ち帰った。来春の会は予定通り7日の日曜日に実施する。


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