大峰山系 鉄山〜弥山1563m・1895m 

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sanpo.no.484   18年7月9日 (日) 曇り一時雨 気温20℃     
コース:大川口6:40→8:45鉄山8:55→香精山→修覆山→11:20弥山→オオヤマレンゲ自生地12:35→13:10狼平13:20→13:40高崎横手→14:20ナベの耳→ナメリ谷→15:15金引橋・林道15:20→15:50熊渡

 念願のコースに挑んだ。下山口の熊渡に1台車をデポし、大川口より鉄山に向かう。天気は曇りで今にも雨が降りそうである。ずっと雨が続いたためよく滑る。急登につぐ急登をこなし見晴らしのよい平原にでた。川迫川渓谷のずっと彼方に金剛山が見える。ガスのかかったバリコヤの頭から稲村ケ岳も顔を出しているが、弥山方面はガスで見えない。ここから樹木のジャングルで2つ目のピークが山頂である。 ペースを守りほぼ予定通り鉄山に着いた。

川迫川渓谷のずっと彼方に金剛山 鉄山手前の樹木地帯
ハルゼミ 鉄山山頂  正面に行者還岳が見える。


オトギリソウ トリアシショウマ

今日のメンバーの紅一点Iさんはついこの間の2日に弥山川を遡行し、八経から弥山、熊渡まで雨中決行している、凄い健脚の方である。→HP 
 いよいよ鉄山から向こうは未踏の地。メンバーの誰もが始めてのコースである。OさんはGPSを始めて駆使し進行方向を計る。私は地図と磁石、初めての高度計。皆が持つ高級なK社製でなく、値段も3分の一のE社製。3人で何度も高度確認したがほぼ同じ性能だった。磁石機能はないが満足している。高度1750m地点までほぼ真っ直ぐで磁石をセットする。始めの内はテープが多く楽勝かと思っていたが、次第にテープも少なくなり、2万5千分の1の地図では載っていないピークが幾つもあり最初の目標「香精山」が知らぬ間に通過していた。



修覆山かなあ




 GPSをまだ完全に駆使できず、いつしかIさんとKさんが先導してくれるが道はない。そして緩やかな広い尾根になり、道は北に方向を変えた。高度は1750mのぴったりで、ここから弥山目標に磁石をセットする。あたりは道はなく先導者のIさんとKさんが赤テープを探して「オーイこっちだ」と呼んでくれる。修覆山らしきピークにケルンが3段積まれていた。先が軽い下りになっており、てっきり修覆山と思ったが高度が違う。緩やかに登りがあり、ここが修覆山だろう。高度計も1846mをさしている。先導者の呼び声が左になったが磁石から大きくづれていた。しばらくして右から声が聞こえルートに乗った。



 この辺から倒木が激しくなり、赤テープも殆どない。どこでも通りやすいところを木をまたぎ、またくぐり通過するのである。 立ち木の枯れ木にもコケがたくさんついている。迷路のような樹海を行くと前方右に弥山の姿が見え出した。弥山小屋の発電機の音が聞こえ始めた。なんだかホッとした。この音に向かい進むのであるが20分もかかり、ようやく弥山小屋に到着した。

やっと緊張から解放された。

 「香精山」や「修覆山」の表示がどうしてないのだろう。また修覆山を過ぎて赤テープが殆どないのはどうしてか。歩いて見てよく分かったのは山名や山道の位置がよく分からず、表示する自信が持てないということ。皆がバラバラに通るから山道が出来ないのだろう。

弥山小屋に到着 八経ケ岳


 弥山小屋の周りは登山者が多い。泥だらけになったグループは我々だけだ。昼飯後今日の目的のオオヤマレンゲ自生地に立ち寄る。 ほのかな香りの天女花はたくさん咲き見頃だった。あと1週間ぐらいは大丈夫だろう。

オオヤマレンゲ オオヤマレンゲ



狼平に向かう 階段の道上にもオオヤマレンゲ




狼平付近の階段 狼平の非難小屋


双門滝分岐 高崎横手
ナメリ谷方面分岐 ショウキラン



 帰りは狼平から頂仙岳の横を巻いてカナビキ谷から熊渡に下った。今日は途中小雨、霧が出て心配したが午後から天気も回復し、念願のロングの山旅を終了できた。それでも一人で行く自信はない。  





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