京都西山小塩山  642m    

HOME

sanpo.no.448   18年4月20日 (水) 気温15℃   メンバー9  コース:阪急桂駅→沓掛西口バス停→洛西散策の道→林道終点→外大グランド→カタクリ谷→大暑山→三ノ谷→小塩山→天皇陵道→正法寺→南春日バス停→阪急東向日駅

 小塩山にカタクリを尋ね数箇所のカタクリ群生地を回った。今年はどこも開花が遅いが、ここもようやく見頃になり、初めてのシロバナカタクリも見ることができた。またスミレ類もタチツボスミレ、ナガバノタチツボスミレ、オカスミレ、スミレ、アリアケスミレ、ヒメスミレ等が見られた。

 今日もアケビや、スミレ、ヤシャブシ、ソヨゴ、ケマン、レンギョウ等の仲間の見分け方を熱弁で解説しくれたTさんはしばらく例会のリーダーを休まれる。「旅の本棚」という旅行社で花のガイドをされるそうで活躍を祈ります。


沓掛西から歩きはじめた。
山桜がきれいに咲いていた。
ソメイヨシノの散った散歩道。


シロバナカタクリ カタクリ


マキノスミレに近いシハイスミレ

マキノスミレの葉は裏面の色は僅かに紫色を帯びる。長披針形で先はとがる。葉の広げ方は垂直に近い。
花の色は濃紅紫色。
花弁は角ばって見えるのが多く、距が細長い。
分布域は青森県から近畿地方まで分布するが、近畿地方ではシハイスミレとの中間型が多い。
シハイスミレ

葉の裏面は紫色を帯びる。葉の形は長楕円形。
葉の広げ方は斜め上向き。
花の色は淡紅紫色〜濃紅紫色。

オカスミレ

アカネスミレの側弁の基部以外は無毛のもの。花の色はさまざま。距は細長い。
アカネスミレはコスミレなどと違って花弁の基部が見えにくいのが特徴。全体に毛が多く、花柄や萼片、距や子房、果実にも毛がある。
アリアケスミレ

葉の形がへら形で葉身が長く、葉柄より長い。短いのはシロスミレ。
花の色はほとんど白色のものから紫色のすじが多くて薄紫に見えるものまで変化が多い。
分布は東北〜九州の耕作地や河川敷。
なおシロスミレは東北〜中部山地、北海道の原野に多い。
スミレ

科や属名がそのままの名前となっている。
北海道から屋久島まで分布し、耕作地の周辺、海岸の日当たりの良いところが生育条件。
葉はへら形で葉柄に翼がある。毛の有無はさまざま。
花は濃紫色。

コンクリートの割れ目にあった。
よほど暖かいのが好きなのだろう。
ヒメスミレ

スミレによく似た小型のスミレ。
葉は三角状披針形、鋸歯が粗く、葉柄に翼がないことでスミレやノジスミレと見分けがつく。
花はスミレより一回り小さく繊細な感じがする。
生育地は人家の周辺に限られる。道端や墓地、線路わきなど、乾燥気味のところ。
正法寺の植木鉢の隅に咲いていた。
オオバヤシャブシ

これだけが葉、雌花、雄花の順に着く。
側脈が12〜16対。
ヒメヤシャブシ

雄花、雌花、葉の順に着く。
側脈は20〜26対と多く嘉穂は垂れ下がる。

ついでにヤシャブシ
雄花、雌花、葉の順に着く。
側脈は13〜17対。

ヤシャブシ亜族の特徴:雄花には柄がない、堅果の翼は発達する。
ハンノキ亜族の特徴:雄花には柄がある。
堅果の翼は発達しない。
ナガバノモミジイチゴ

葉は切れ込みのないものと3〜5裂するものがある。中部以西の西日本に生育。
中部以北の東日本にはモミジイチゴがあり住み分けている。
ウグイスカグラ

種類 毛の有無
ウグイスカグラ ナシ
ヤマウグイスカグラ 葉、葉柄、花、花柄に毛が散生
ミヤマウグイスカグラ 葉、葉柄、花、花柄に腺毛が多い。
クロモジのバックに愛宕山





HOME

inserted by FC2 system