台高馬ノ鞍峰1177m

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sanpo.no.388 参加者 2名  17年11月25日(金)晴13℃
コース:三日市町ローソン5:55→7:55三之公林道終点8:10→8:45明神滝分岐→9:45三之公行堂跡→10:15尾根→11:00馬ノ鞍峰11:50→13:40明神滝14:00→14:30三之公林道終点



 馬ノ鞍峰とは変った山名の山である。山名に惹かれてパートナーのO氏と出かけた。登山口の社に安全登山を祈願して階段を登る。

登山口の注意書き
登山口下の休憩所 
この左手から山ノ神への登り口のようです。
明神滝分岐 ここまでは周遊路で道はよい。





 20分ほどで明神滝分岐に着くが、滝は帰りして明神谷を遡る。 渓谷の紅葉に目を奪 われつつ急斜面を登る。途中4名の大学生に会う。2泊3日のテント泊で大台からの縦走の帰りのようであった。今日出会ったのは結局彼等だけだった。3段のナメ滝を経てカクシ平に入る。
 

3段40mのナメ滝
かくし平入口  丸太のベンチにコケが生えていた。




 三之公行堂跡では北朝からの追尾を逃れてこの地に住んだ南朝を偲んだ。南朝の再興を期したが病で倒れこの地に眠る。吉野川(紀ノ川)源流のこの山奥深い地なら安全だろうが、当時は狼や熊の住む大変なところであっただろう。
 


ここから5分のところに墓がある。




 沢を離れてバイケイソウの枯れ枝が茂る急斜面をジグザグに登る。冷たい風が吹きぬける尾根にでる。ヒメシャラやトウヒ等の原始林でアケボノツツジの古木が多い。シャクナゲの多く茂る痩せ尾根を過ぎると、広大な尾根にでて葉を落とした梢から、つい一昨日歩いた白髭岳が垣間見える。吉野の槍ヶ岳といえる堂々たる姿。


尾根に出る。

吉野の槍ケ岳 白髭岳 小白髭


右の小白髭から左の白髭岳への従走路


 更にニセピークを過ぎて三角点の馬ノ鞍峰に立つ。山頂は見事な三角推で、広さは3〜4名入られる面積、3方とも100m以上の深い谷となっている。馬ノ鞍で言えば鞍の左右とお尻の部分だろうか。南の大台ケ原から明神平への従走路の中間地点。

大きなサルノコシカケがあちこちに 変った樹木


2種類の木が絡み合う ヒメシャラが多い
木の根が張り巡らされている 明神谷から馬ノ鞍峰のピーク
明神平方面から馬ノ鞍峰のピーク 大台方面から馬ノ鞍峰のピーク

 吹き抜ける風を避け、山の神方面の日当たりの良い鞍部でランチタイム。台高最深部の原生林を楽しみながらゆっくりと帰路に着く。

皮を剥がれたバクチノキと思っていたがヤハズアジサイの木だった。ムラサキシキブの実。


 最後の締めくくりは紅葉の明神滝。河原に降り、滝のしぶきをしばし見とれる。

 
滝右中間に銀杏の実のように見えるのが
スズメバチの大きな巣


注1 三之公とは尊義王と子供2人と思います。
注2 行堂(あんぐう)とは天皇が行幸(外出)のときの仮の居い。



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