高見山


高見山1249m

sanpo.no.300
17年2月4日(金)曇り 気温−4℃
コース:高見登山口→小峠→平野道分岐→山頂→大峠→小峠→高見登山口   

見事な樹氷にワンダフルの連発
参加者:3名





 今週初めから寒波が続いたので樹氷を期待して、昨日、急な誘いにTさんとNさんが快く参加して下さった。 近鉄八木駅で待ち合わせ、車で高見登山口へ。

 予想した通り雪が多く、高見登山口スタート地点から15cmほどの積雪、アイゼンやスパッツをつける。これだけの雪を見るとなんだか、樹氷の期待でわくわくする。登山道は南伊勢街道(または紀州街道)と書かれた古道で、ところどころに案内板がある。坂道を上がった小高い見晴らしのよいところに、伊勢から魚や塩を運んできて、市を立てたと言われる古市がある。50分程で小峠に着く。もうこの付近でもきれいな樹氷が見られる。

 小峠の石段を登り鳥居をくぐると急坂の登りになった。すべての木々の枝には樹氷が輝き、50cm以上の積雪で白一色の世界となる。朱色の樹皮のヒメシャラは白くお化粧をし、なお色気を増す。樹氷のトンネルを行く足取りは軽快でルンルン気分。寒い北風も粉雪もガスももろともせず。高見小学校の生徒が耐寒訓練で登っているのに出会った。もう上まで登って来たのか昼食中だった。
山頂が近くなると風が更に強く、木々にはいろいろな樹氷の造形美でカメラも忙しい。山頂の避難小屋に入る。30人ほどの先客がいるが割り込んで昼食。気温が−4℃で皆が寒そうにしている。あるだけの衣類を着込む。Tさんが温かい野菜鍋を作り頂く。Nさんもぜんざいを差し入れしてくれ、体の心から暖まる。

 昼食後、神武天皇が熊野から吉野に入る際案内役を務めたと伝えられる八咫烏(やたがらす)をまつる高角(たかつの)神社がある頂上でしばし散策。おりしもガスも晴れて三峰山や曽爾高原の奥には鎧、兜岳等が見渡せる。神社の付近の樹木には「エビノシッポ」といわれる樹氷があちこち見られる。

 午後は大峠に向かい下る。こちらはもくもくと綿のような樹氷が見られまたこれもよい。しばらく下るとモミノキらしき樹氷が見られ形も繊細で美しい。シロモジ林の樹氷もなおおもしろい。

 大峠には車が10台ほど停められており、ここから登る人も多いようだ。林道を垣間見ながら古道を小峠に向かう。石畳の道(雪でまったく見えない)とか追いはぎの泊まった岩屋跡などがある。Tさんが珍しいハンノキの冬芽を見つけて撮影。小峠を過ぎて下りの山道は雪解けでドロドロ道になり、いにしえの石畳が表れる。やはり今日来てよかった。明日なら樹氷も形が崩れていることだろう。4時ごろ登山口に戻り散会。
今日は絶好の樹氷日和で、期待以上に見られて大満足だった。メンバーの皆さん有難うございました。


樹氷の写真はスライドショーでお楽しみ下さい。



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