稲村ケ岳・大日山


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大日山 標高1726m
sanpo.no.284
16年11月3日(水)文化の日 曇り後晴れ 気温10℃

コース:河内長野市自宅5:30→洞川母公堂前7:15→法力峠8:35→大日山10:45→母公堂前15:10→自宅17:00

メンバー3名
  まだ薄暗い午前5時30分に車で出発、久しぶりのHさんやAさんとの会話が弾んでいるうちに稲村ケ岳登山口の母公堂前に7時15分到着。

母公堂 延の行者の母を祭る


 杉林の緩やかな坂道を登る。出発して10分ぐらいで洞川からの登山道に合流。時々木々の合い間からは紅葉が朝日に染まり輝き, ずっと向こうに洞川の町並みが垣間見える。

大峰山の登山口 洞川の町なみ  

 花らしいものはまったく見られなかったが、ミカエリソウやヤハズアジサイの群生が続く。登り道は穏やかでのんびりとした山登りで、間もなく法力峠に到着する。法力峠は標高1217mで、観音峰からのルートに合流している。葉がすっかり落ちたコナラやクヌギの雑木林の間にモミジが点在し、その上はるか彼方に見える尖った山容は近畿最高峰で日本百名山の八経ケ岳(標高1915m)、隣は弥山だろうか。

法力峠 標高1217m 鉄梯子の基礎が崩れ傾いて渡るのが怖い


 ここからは自然林の快適な山道が続く。休日とあり単独行や夫婦連れの登山者が多い。天候は曇り空で風が冷たいので温度計を見ると8度、寒いはず。
道中、崖のところは梯子や鎖が掛けられ、沢沿いの崩壊した谷には鉄梯子が掛けられて安全が守られている。1箇所鉄梯子の基礎が崩れ傾いて渡るのが怖いところがあった。きれいな清水の水場も数箇所あり水の補給ができる。シャクナゲがあちこち点在。
紅葉 紅葉

 やがて木の合い間の霧の彼方に天に突き刺す「大日山」が見え始め胸が躍る。気温は更に下がり6度。

稲村ケ岳 大日山




 10時過ぎ稲村ケ岳の鞍部にある山上辻の稲村小屋に到着し、小休止。立派な有料トイレが設置されている。吹き上げる冷たい風に身震いする。山上辻は右に進めば稲村ケ岳・大日山に、左に進めばレンゲ坂から山上ケ岳に達する。山上ケ岳は大峰山では唯一女人禁制の伝統が守られている。

稲村小屋 右は稲村ケ岳、左は山上ケ岳へ


 コースを右にとり稲村ケ岳・大日山に向かう。稲村ケ岳と大日山の間には急激に落ち込んだ谷がありキレットと呼ばれる。頭上に岩石が覆い水が滴り落ち、足場の下は深い谷になっている回廊を慎重に通過すると垂直に立つ大日山の登り口に着く。あたりの岩場にイウチワらしき野草が続き、鹿よけの金網があるのでオオヤマレンゲもあるようだ。

岩場にはイワウチワが群生 大日のキレット


 大日山への急登は岩場で梯子や鎖が連続、身構え緊張する。ようやく今日の目的の山、大日山1726mに登頂、ある種の感動が湧いてきた。
 山頂は20人位ほどが立ち入れる場所で大日如来が祭られている。5月から9月の修行シーズンの行者の姿が目に浮かぶ。

大日山直前の登り 大日山山頂  大日如来を祭る


 ガスがかかり展望がきかない。本来なら大峰の主脈、山上ゲ岳から大普賢岳、弥山から八経ケ岳、大台ケ原が見渡せるはずだ。初めてのAさんには気の毒である。私がHさんと初めて来た大峰のように、快晴の日に来ていたなら大峰の魅力が一段と増しただろうに。また是非リベンジして貰いたいと思う。

大日山から降りる途中で 大日山


帰りはレンゲ辻に向かわず引き返す。晴れはじめた木の合い間から、先ほど登ってきた天に付き指す「大日山」を何度も振り返り見て、シャッターチャンスを伺う。

大日山 母公堂で頂いたお茶


 母公堂に戻るとお寺の住職がお堂に座っておられ駐車料を支払う。たて看板の駐車料金を思い出したから。お堂前の縁台のお茶を勧められ頂く。他に5名ほど戻っていたが、お茶のサービスがないのがなぜか直ぐに分かった。 奥さんらしき方が器のお菓子を指して勧めてくれ、蓋をとると今では懐かしいコンペイトウがあり、頂いた。賽銭を入れお参りすると合掌に合わせてコーンと鐘を敲いてくれ、鐘の音が胸に響く。「よい暮らしを」という住職の一言も。・・・・・    




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