岩湧山


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16年10月3日(日) 曇り一時雨 気温18℃

自然観察会 いわわきネイチャークラブ

コース:いわわきの道→山頂→急坂の道
メンバー:18名(初参加6名)

 暑かった夏も台風とともに過ぎ去り急に涼しくなった。雨模様の天気で四季彩館の温度計は15℃。それでも今日はいつもと違い初参加が6名といつになく多い。吹田市からの4名グループの中のSさんは、インターネットで見たい花をリストアップして来てテイショウソウやシコクママコナが是非見たい、他にも珍しい花はあれば教えて欲しいと意欲満々。ツルリンドウ、オミナエシが終わりかけだが見れた、ニシノヤマタイミンガサ、コオニユリの花後も見た。

 説明に当たるリーダーのUさんを先頭に初参加者、常連が続く。

 キツネノマゴの種は5mmほどの袋に4個入っており、熟すと弾き棒で勢いよく飛び出す。時には1mも飛ぶから目を近づけては危険だそうだ。だが小さな種はルーペで見ないと分からない。
 2ヶ月も咲いたシュウカイドウは僅かに残り、始めての人の興味を引くようだ。雄花が立ち上がり、雌花が重い子房で垂れ下がり、葉腋にはムカゴガ熟していた。
 花弁に並ぶ黒紫色の斑点を、夜明けの残影に見立てて名づけられたというリンドウ科のアケボノソウが見頃。白い花弁に緑色の蜜腺があり蜜をだしよく昆虫が訪れる。
 いわわきの道で運良くラン科アケボノシュスランが4個仲良く咲いていた。続いてキク科テイショウソウの群生が満開になり、それぞれ観察し撮影する。ツリフネソウも終盤となり、種が弾けて勢いよく飛び出す。

ラン科アケボノシュスラン キク科テイショウソウ


 途中から小雨のなり雨具をつける。昼食はコンクリート製の旧展望台の床下の部屋。内部は窓枠は錆びて落ち、ガラスは割れて薄暗いが雷や雨をしのぐには良い場所だ。誰かがほうきと塵取りをおいてあり前よりきれいになった。なんとかもう少しきれいにし、丸太でもおいてよっくり休息できるところにして貰いたいと思う。

 山頂は霧に包まれ見通しが悪い。ハバヤマボクチ、センブリやリンドウの蕾が膨らんだ。シラヤマギクやイナカギク、シロヨメナ、アキノキリンソウが満開でヒキオコシ、ツルニンジン、ヨシノアザミが終盤。山頂でAさんが全員の記念写真を撮る。

山頂は霧に包まれ見通しが悪い キク科ハバヤマボクチ


 帰りの下り道のシコクママコナはまだまだ健在で初めての参加者を喜ばせた。花冠の内部に黄斑点があり、萼は有毛。
ゴマノハグサ科シコクママコナ

 四季彩館に戻り最後のしめ。観察した花合わせや感想を聞いた。特異な花のハバヤマボクチや薄い紅色のアケボノシュスランが人気だった。 午後4時散会。




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