岩湧山


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sanpo.no.278
16年9月12日(日) 曇り時々晴れ 気温28℃

花巡りの会

コース:いわわきの道→山頂→急坂の道→四季彩館
メンバー:11名

 今年の4月から始まった花巡りは、いよいよ私のホームグランドの岩湧山となった。 ここの山は珍しい野草は少ないが、雑草と呼ばれるても花のうち、今日一日初心に返って身近な花の観察会をスタートする。
ゲンノショウコ、別名ミコシグサは名のとおり落花後ミコシのようにくるっと巻いた実が稔る。ミズタマソウ、キンミズヒキ、ヒメキンミズヒキ等を見ながら野草園のオオチドメグサの観察。ノミのように小さい花が落ち、ルーペで見るとコンペイトウのような実が見える。

バラ科 キンミズヒキ
小葉5〜9、花弁:長楕円形、おしべ8〜15
バラ科 ヒメキンミズヒキ
小葉3〜5、花弁:倒卵形、おしべ5〜8


 続いて、京都や北大阪の遠来のお客に、シュウカイドウが岩湧寺下の山肌に一面に咲き大歓迎。 紅色に混じって白色も見える。バックにお寺の塔を入れたらよい写真が撮れそうとカメラタイム。






シュウカイドウ科
シュウキドウ




 いわわきの道に入ってすぐ、四季彩館の方から教えて貰ったアケボノシュスランが初咲き。今日の観察会に間に合ってよかったとしみじみ思う。またミカエリソウも咲き始めた。初めてギンリョウソウモドキも見た。テイショウソウも間に合ってよかった。近畿の北部方面ではお目にかかれないとのことで、人気者だった。純国産のナンバンハコベも少し残り、奇特な花をつけていた。

ラン科アケボノシュスラン キク科テイショウソウ ユリ科ヤマジノホトトギス
シソ科ミカエリソウ イチヤクソウ科ギンリョウソウモドキ ナデシコ科 ナンバンハコベ ナンバンと言っても純国産
このユーモラスな花もそろそろ終期


 杉木立の中のN食堂?で昼食タイム。食堂と言っても丸太が並べているだけ。ナシなどの果物の差し入れがあり美味しく頂いた。 

 山頂ではススキの群落の中にオミナエシが自然に咲いていると喜んでもらえた。またコガンピ、ハバヤマボクチ、オトコヨモギ、アリノトウグサ等も 珍しいようで熱心にメモをし、写真に収めていた。ヒキオコシは葉っぱをなめて名前の由来を体験した。あまりの苦さに気絶していた人が気づいて起き上がる。
 山頂の展望は霞がかかり、晴れた日でこんなに展望が悪いのは珍しい。よい視界なら西に関空、淡路島、北に大阪市内から六甲山が見渡せる、絶好の展望台のはず。

オミナエシ科オミナエシ


キキョウ科ツルニンジン リンドウ科ツルリンドウ ジンチョウゲ科コガンピ
キク科ハバヤマボクチ シソ科ヒキオコシ ゴマノハグサ科シコクママコナ


 急坂の道を下る途中の人気者はシコクママコナ。これも近畿北部に見られないようだ。ふつうのママコナは花冠内部に白い斑紋があるが、シコクママコナは黄色い斑紋がある。

 14時半頃、四季彩館に戻って小休止。神納(こうの)16時30分発に間に合うように、ゆっくりとバス停に向かう。
ほんの短い間の観察で、もっとゆっくりして貰いたかったが、1年中で一番よい時期に来て貰えよかったと思う。3月の山焼き後の5月のススキもよい、ササユリの咲く6月下旬とオオナンバンギセルが随所に顔を出す7月下旬〜8月上旬もよいので是非また来て貰いたい。




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