三国山・赤坂山
コース:JRマキノ駅→白谷→黒河峠→分岐→三国山→分岐→赤坂山→マキノ高原登山口
メンバー:4名
前夜9時ごろ、明日は天気がよさそうだし滋賀県琵琶湖周辺の山に行きたいなと本を見たりパソコンで検索したりしているとMさん達が明日赤坂山へ行くというメール。早速行く行くと返事。朝5時30分出発するぞに家内もびっくり。
滋賀県では赤坂山は伊吹山に次いで野草が多いところのようで前から狙っていたものだ。
大阪駅でIさんに長岡京市でMさんにまた京都で始めてお会いするUさんと合流。京都からは各駅停車に乗換。車窓からは比良山系の山々が連なる。3人はあの格好のよい山は堂満岳だ、その並びは釈迦岳、奥にそびえるのは武奈ケ岳だとこの辺の山は知り尽くしている。初心者の私にいろいろ教えてくれ心強い。
9時頃琵琶湖の最北のマキノ駅に到着した。ここまでくると駅前も物静かで少しさびれた感じがする。駅前ではテントが張られ特産の琵琶湖の土産が売られていた。
マキノ高原温泉行きの湖国バスに乗り込む。日本桜百選の海津という町を通る。途中400円の料金表示が途中から360円に変わる。終点まで乗ると310円になるというおもしろいバスである。巡回しているからこんな料金になるようだ。終点の一つ手前の白谷バス停で下車。これよりいよいよ期待の三国、赤坂山の花巡りスタート。
左の山が赤坂山、禿げたところが奇岩の明王ノ禿。 この道の両脇にいろいろな野草が見られる。 黒河峠まで2時間のコース。 |
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スミレ科 スミレ 菫 | |
リンドウ科 フデリンドウ 筆竜胆 | |
カバノキ科 ヒメヤシャブシ 姫夜叉五倍子 日本海側の多雪地に多い。 |
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メギ科 トキワイカリソウ 常磐碇草 葉が常緑なのでこの名があります。 日本海側の多雪地に生育する。 |
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メギ科 トキワイカリソウ 常磐碇草 | |
バラ科 ウワミズザクラ 上溝桜 | |
キンポウゲ科 トリガタハンショウズル 鳥形半鐘蔓 | |
スミレ科 スミレサイシン 菫細辛 日本海側の山地に生育する。 太くて長い根はトロロにして食用にされる。 花期は終了していた。 |
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スミレ科 オオバキスミレ 大葉黄菫 日本海側の多雪地に広く分布。 |
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シソ科 ニシキゴロモ 錦衣 | |
カエデ科 ウリハザカエデ 瓜膚楓 | |
ツツジ科 ユキグニミツバツツジ 雪国三葉躑躅 本州の日本海側に生育 |
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ユリ科 ツクバネソウ 衝羽根草 | |
スミレ科 マキノスミレ 牧野菫 シハイスミレの変種。 |
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三国山山頂 876.3m | |
キンポウゲ科 バイカオウレン 梅花黄蓮 | |
イワウメ科 トクワカソウ(イワウチワ) 葉の基部が円形、またはくさび形。 イワウチワは基部が心形で葉の長さより幅が広い。 |
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ユリ科 カタクリ 片栗 | |
明王ノ禿より赤坂山 | |
ユリ科 エンレイソウ 延齢草 |
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明王ノ禿(めいおうのはげ) 風が強く吹き飛ばされそうだ。その上寒い。 |
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明王ノ禿のモアイ像 南太平洋のイースター島のモアイ像によく似てますね。 |
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スイカズラ科 ムシカリ(別名:オオカメノキ) | |
赤坂山山頂 823.8m | |
バラ科 ズミ (別名:コリンゴ) 酸実 まだ蕾だった。 |
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イワウメ科 オオイワカガミ 大岩鏡 葉が大型。日本海側に産する。 |
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イワウメ科 オオイワカガミ 大岩鏡 | |
イワウメ科 オオイワカガミ 大岩鏡 | |
バラ科 ツルキンバイ 蔓金梅 | |
ツツジ科 ウスギヨウラク 薄黄瓔珞 別名ツリガネツツジ 開花寸前だった。 |
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イネ科 ミヤコザサ 都笹 | |
ヒメハギ科 ヒメハギ 姫萩 |
黒河峠までの途中「京都三角点トレッキング」という団体約270名に遭遇し大分ペースが乱れた。
先生役のMさんの解説でいろいろ珍しい花に会えた。中でも上品な色のトクワカソウは期待に違わず素晴らしい花だった。トクワカソウの花は三国山までの登りで延々と続いた。また赤坂山からの下りのオオイワカガミは道の両脇に道案内のように続き目を楽しませてくれた。山頂部は寒く気温10℃ぐらい。タムシバの花があちこちに見られ、やや盛期を過ぎたがカタクリも良かった。
バスを待つ間、素晴らしい花に満足しつつ温泉に入った。汗を流したあとの缶ビールの味は最高だった。メンバーの皆さん有難うございました。