岩湧山


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sanpo.no.242
16年3月7日(日) 雪 気温1℃
自然観察会「いわわきネイチャークラブ」に参加

コース:いにしえの道→行者の道→展望台→いわわきの道→林道→四季彩館
メンバー:9名

四季彩館に集合
 今日はUさんを先生にオシダ科以外のシダ植物の観察会。
雪化粧の四季彩館に着くともういつものメンバーが来ていた。一同に集まりUさん、作成した資料で説明。また集めたシダの現物でよく似たシダの特徴を説明を聞く。 これは論より証拠でよく理解できる資料だった。これらの予備知識を念頭に観察会をスタート。

いにしえの道
 まずは岩湧寺の下でオオハナワラビとフユノハナワラビの説明があり違いを理解。続いてけやきの木の切木にノキシノブとヒメノキシノブが並んでいた。
竜臥堂を祀る大岩付近ではイワガネゼンマイ、オオフジシダ、シシラン、ヌリトラノオを見る。
野草園のそばに下りヒトツバ、イワヤナギシダ、サジランを確認後フユノハナワラビの胞子葉の場所に案内。Uさんは事前に調査、この雪の中でも的確に案内してくれる。
いにしえの道の階段付近の岩盤は薄暗く日当たりの悪いところ、この場所を好むシダが見られる。ウチワゴケ、ヒメクラマゴケ、コウヤコケシノブなど。
石畳の道付近にはオオキジノオやキジノオシダが並んでいる。長者水の下方に下りミヤマノコギリシダ、ホシダ等を確認。

行者の道
 フモトシダ、セフリイノモトソウ、コバノイシカグマ、ホソバノトウゲシバ等が見られた。

いわわきの道
 展望台付近の水場にコガネネコノメソウやタチネコノメソウの花が咲き始めた。
Sさんが会に合流した。 展望台で昼食後四季彩館方面に下る。しばらくするとS婦人さんも新しいカメラを抱え合流した。カメラは撮影し名前を録音するので覚えるのに新兵器だ。
林道脇ではオオバノイノモトソウ、イノモトソウ、タチシノブを見、午前見た竜臥堂の下に戻り墓石付近でコバノヒノキシダ、更に下方では イワガネゼンマイ、イワガネソウ、アオホラゴケ、サジラン等を観察後四季彩館へ戻る。

ミーティング
 今日集めたシダの標本でおさらい。標本を回しながら特徴を聞く。皆よく覚えているのに驚いた。
S婦人差し入れの桜餅を頂く。 続いて植物形態学の勉強。来期の運営など相談。その中でハードコースながら千石谷周遊観察する(月一回朝8時〜夕方5時まで)特別観察会の企画があったが私も考えていた事であり是非参加したい。
部屋の外では雪が激しくなり早めに切り上げ14時50分に散会。

なおシダについてもっと勉強したい方はTさんのホームページからどうぞ。


今日見たシダ

ハナワラビ科
フユノハナワラビ
栄養葉と胞子葉
ハナワラビ科
フユノハナワラビ
ハナワラビ科
オオハナワラビ
ウラボシ科
ノキシノブとヒメノキシノブ
ノキシノブ・・葉の先端とがる。根茎から束生する。
ヒメノキシノブ・・葉の先端は鈍頭。根茎からながく這い葉はまばら。
チャセンシダ科
ヌリトラノオ
ホウライシダ科
イワガネゼンマイ
第一羽辺小さい。
羽片先の先端尾状に伸びる。
葉脈結合しない。
胞子嚢群は葉縁まで到達しない。
ホウライシダ科
イワガネソウ
羽片先の先端なだらか。
葉脈結合する。
胞子嚢群は葉縁まで到達する。
シシラン科
シシラン
ウラボシ科
ヒトツバ
ウラボシ科
サジラン
サジラン・・基部の鱗片赤褐色。
イワヤナギシダ・・基部の鱗片褐色〜暗褐色。
1枚根元が黒いイワヤナギシダが写っています。
コケシノブ科
ウチワゴケ
うちわ状の単葉
コケシノブ科
コウヤコケシノブ
葉に鋸歯がある。
コケシノブ科
アオホラゴケ
鋸歯なし。偽脈あり
クラマゴケ科
ヒメクラマゴケ
キジノオシダ科
オオキジノオ左とキジノオシダ右
キジノオシダ・・下部羽片に柄がなく上部羽片上側が広い。
オオキジノオ・・下部羽片に柄があり上部羽片下側が広い。
コバノイシカグマ科
イヌシダ
メシダ科
ミヤマノコギリシダ
葉の裏面、
胞子がハの字形に並ぶ。
メシダ科
ミヤマノコギリシダ
ヒメシダ科
ホシダ
イノモトソウ科
セフリイノモトソウ
イノモトソウとオオバノイノモトソウの雑種
イノモトソウ科
オオバノイノモトソウ
中軸に翼がない
イノモトソウ科
イノモトソウ
中軸に翼がある
コバノイシカグマ科
コバノイシカグマ
ヒカゲノカズラ科
ホソバノトウゲシバ
ホウライシダ科
タチシノブ
画像なし
チャセンダン科
コバノヒノキシダ
ウラボシ科
サジラン
他にウラジロ、コシダ、フモトシダ、ジュウモンジシダ、ヒカゲノカズラ等も確認。





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