岩湧山


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sanpo.no.214
15年8月3日(日)  晴れ一時曇り 気温32℃

自然観察会「いわわきネイチャークラブ」に参加

参加者 16名 (内初参加1名)

四季彩館に集合
 午前9時、四季彩館に集まったのは12名。インターネットを見て新たにMさんが参加した。また東大阪から参加のMTさんは今年初めて。自己紹介後、リーダーのUさんより今日の観察コースの予定と見頃の花の説明があった。
今回よりA斑(常連、ベテラン)とB斑(非常連、初心者)に分かれ観察することになった。

いにしえの道
 まずB班よりスタートした。四季彩館脇の石段を下る。石段途中でアカバナ科の葉が広く全体に毛が多いウシタキソウが開花。同じ仲間で葉が細長く、毛が少ないミズタマソウがある。植栽のシュウカイドウが岩湧寺下一面に群生しまもなく開花の様子。9月にかけて見頃と思われた。その中にウバユリが咲き始めた。「ウバユリは開花後たくさんの種をつけて枯れるが、根元には多数の分株を残す。」とMTさん。
  
 棘のあるイラクサ科のムカゴイラクサは葉脇にムカゴを付けるのが特徴。また高さ1mと大型のミヤマイラクサが見られた。いずれも茎や葉に蟻酸を含む棘が多く刺さると痛い。
 
 不動の滝の岩肌にイワタバコの花が咲き始めた。イラクサの地味な花は人気がないが、イワタバコはみんなのお気に入りかカメラで撮影する人が多い。

 


          ウバユリ                     イワタバコ


いわわきの道
 
ミズヒキ、キンミズヒキ、ミズタビラコ、ミゾホウズキ、ハエドクソウ等が見られた。また葉の形が倒卵形で葉柄のあるサワオトギリと、葉が披針形で葉が茎を抱き黒点が多いオトギリソウが点在。
展望台で10分ほどA班を待ったが追いついて来ないので出発。アカバナ科のミヤマタニタデや3つ実のなったミツバアケビを観察。
竹藪のポイントでまたA班を待つが来ない。三度ダイトレ分岐で待つが追いついて来ない。

ダイトレ巻き道
 B班は予定通り12時30分に昼食場所に到着。先に食事をし待つこと20分でA班が到着した。入れ替わりにB班が出発。
茎が四角で茎に翼のあるフジウツギを見る。他に岩湧山では茎が四角で翼のないフサフジウツギと、茎が丸く翼のない小フジウツギが見られる。

山頂 
 ススキの根元に期待のオオナンバンギセルが咲き始めた。最近この花が目的で登る人が多い。
両性化のキキョウは雄性期を終えると雌性期に移り花柱が5烈する。今日の花は雄性期。キキョウは絶滅危惧U類(絶滅の危険が増大している種)になっている。オミナエシの蕾が膨らんだ。
 大阪市のHさん夫妻がオオナンバンギセルを見にメンバーに合流した。



 


           オオナンバンギセル                          キキョウ


急坂の道
ヤマジノホトトギスが咲き始めた。MTさんより受粉の方法について詳しい説明があった。
クサギも咲き始めた。また蕚に腺毛の多いツルニガクサが開花。蕚に腺毛が少ないのがニガクサ。

四季彩館でミーティング
 B班が3時40分ごろ、A班が4時ごろ帰着した。予定は3時30分であり今後時間を守る必要あると思う。
 
 今日観察した草花は57種、木本は5種の合計62種だったように思う。
班分けについてA班は好評だった。各人感想を述べあった。黒い入道雲が近づいたが雷がなくホッとした。
8月23日(土曜)秋の草刈から重要植物の保護活動の予定である。
私が伊吹山の野草観察会について説明し、希望者を募った。        
                                               午後5時散会。
 


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