|
| 私にとり初めての大峰で期待も高まる。
奈良県天川村洞川から約10分で、大峰山参詣の大橋茶屋駐車場に到着した。200台ぐらい駐車可能であるが、早朝のためか、あるいは参拝シーズンが9月23日に終了したためか、駐車場はガランとし、7〜8台が停まっていた。ここの駐車料金1000円と表示していたが集金人はいない。
左手の赤い橋を渡り洞辻茶屋経由し山上ケ岳へ。この橋は大峰大橋(古い本では清浄大橋)とも言われ、この橋を渡るといかめしい女人結界門がある。
真っ直ぐ進むと川瀬谷から山上ケ岳と稲村岳コースに分かれる。
6時40分スタート。直進するコースをとる。
|
| |
|
| |
7時10分林道はここまで、約30分の歩行。 ここまで車で乗り込んでくる者がいた。5〜6台駐車可能。 |
| |
|
| | 沢伝いの石が足元にゴロゴロしたコース。誰にも会わず少し不安だ。要所に道しるべや赤いテープがあり道に迷うことはない。夏の藪こぎの方が不安だ。
急登が続く。突然小石が落ちてきた。霧の中、ガレ場の上方に黒い影が2つ。林道で見た「熊出没注意」の看板が浮かんだ。目が慣れてくると、イノシシと分った。こちらに向かって来るかなと身構えるが、敵は大急ぎで退散した。
初めて出会ったのは若い女の子2人。小屋泊での帰りと言う。
|
| |
|
| | 冷たい風の中にトリカブトの花
|
| |
|
| |
8時40分。レンゲ辻到着。 山上ケ岳と稲村岳コースに分かれる。
地図のコースの時間は2時間10分。2時間で来れたのに、我ながら自信を深めた。 ここは、今登って来た川瀬谷と、この峠の前方下の犬取谷の分水嶺となり、吹き上げる冷たい風に身震い、ヤッケを着込む。
山上ケ岳方面には、霧の中に再び、いかめしい女人結界門。
|
| |
|
| | 山上ケ岳方面に向かう。
木製の梯子が現れた。霧に濡れてすべりやすい。慎重に登る。こんな梯子が6〜7箇所。
|
| |
|
| | 山上ケ岳方面と洞川方面の分岐。
|
| |
|
| | 9時25分。山上ケ岳1719mの大峰山本堂到着。
本道の階段から2名が到着。宇治から洞川泊まりで来たそうだ。 女人登山禁止内を気にしながら。私、「昔ならいざ知らず現在では、悪習慣だと思う。」
真意のほどは分らないが、個人の持ち山だからこんなことが出来るのだ。国立公園では出来ない話。
大峰を世界遺産にしょうとの垂れ幕があるが、これでは通用しないかも知れない。
|
| |
|
| | 鉄制の大ゲタと金剛杖。
何かいわれがあったような気がするが。
|
| |
|
| | 「山上ガ岳お花畑」とあるのはササ原を通過。夏には草花が見られるのだろうか。
先ほどの山上ケ岳方面と洞川方面の分岐に戻り、周辺を散策。
日本岩から見た下方はガスの合間に華やかな紅葉。あまりの美しさに、しばらくガスの晴れるのを待つことにした。 |
| |
|
| | 同じ場所から少しガスが晴れた。
登山者が1人来て雑談。今朝から稲村岳に登って来たという。
|
| |
|
| | 少し上方に向かう。前面の紅葉に息を呑む。生まれて初めて見る見事な紅葉に、しばし我を忘れる。
飽きもせず、長い間じっと眺めていた。
写真をクリックすると大きくなります。
|
| |
|
| | 前方の稲村岳と右の小さなトンガリは大日岳。
次はこの山に登りたくなった。
|
| |
|
| | うわさに聞いた西ノ覗。
縄をつけ断崖の上からつるされたら怖いだろうな。
危ない鐘掛岩の鎖場を避け、巻き道がつけられている。やたらに木階段が多い。
|
| |
|
| | ガマズミの赤い実があちこちで見られた。 |
| |
|
| | 洞辻茶屋
道はこの建物の中を通過する。以降たくさんの茶屋があるが、すべて道は建物の中を通過する。店の人の声が聞こえてきそうである。シーズン終了でひっそりしているが、うどん400円、ジュース100円等と紙切れが貼り付けられたまま。
延の行者の立像がある。 |
| |
|
| | 道標。
洞川、吉野方面分岐 |
| |
|
| | 役の行者「おたすけ水」
たくさんの柄杓がおいてあり、水を汲んで飲む。冷たくておいしかった。 |
| |
|
| | モミジガサ |
| |
|
| | マムシグサの実の紅葉。 |
| |
|
| | いかめしい女人結界門をくぐって、山上ガ岳登山口に帰る。
どうも今日は逆コースを行ったようである。 |