岩湧山


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sanpo.no.149
14年5月5日(日) 曇り後晴れ 気温25℃

自然観察会「いわわきネイチャークラブ」に参加

コース:四季彩館→いわわきの道→ダイトレ巻き道→岩湧山→急坂の道→四季彩館

メンバー:15名(内初参者3名)

四季彩館に集合

今日の初参加者はUさん夫妻にMxさんで総勢15名。Mさんは金剛山の植物に親しむ会のメンバーである。
それぞれ参加者名簿に記入、参加費用を支払い「いわわきネイチャークラブ」のしおりを受け取る。名札を着用して簡単に自己紹介の後、リーダーのUさんが今日の観察コースや見ごろの野草を説明。

いわわきの道
15名の多人数のため、Mさんをリーダーとするベテラン組とUさんをリーダーとする初心者組の二手に別れてスタート。
Sさん曰く、「年だけがベテランだよ」
昨日からの雨は上がったが、蒸し暑い曇天。足元は濡れており草花も花を閉じたものが多い。

岩湧寺の多宝塔の屋根の端にある宝鐘に似たホウチャクソウ(宝鐘草)が満開。
ユリ科では他にもチゴユリ、ユキザサが満開。ユリ科の花は花びらとオシベは6個。

あちこちで見られるサトイモ科のマムシグサの雌株、雄株の観察は興味深い。
偽茎の中を上から覗いて見ると、黒い粒点が多数あるのが雄株、トウモロコシ状の緑色の粒点が多数あるのが雌株。
さらに雄株は偽茎の下部に虫の出口が開いているが、雌株は開いていない。雌株はこの虫を閉じこんで養分にするという。

ユーモラスなハナイカダの花
葉っぱの上にちょこんと緑色の花が咲いている。花に花柄がないように見えるが、花の基部から葉の主脈にそって花軸が合着し葉柄に伸びている。 雌株と雄株とがあり、雌株は開花後、葉上に黒い実を熟すが、雄株は開花後落下しただの葉っぱになる。

スノキの葉は酸っぱい。薄緑色の葉を味わい酸っぱいのはスノキ、酸っぱくないのはウスノキ。
花の蕚に陵があるのはウスノキ、ないのはスノキ。両方とも昔の餅つきの「うす」のような花が開花。

スノキ
ウスノキ

いわわきの道で他に観察した花。
ムロウマムシグサ、ミゾホウズキ、ヌカボシソウ、コバノガバズミ、ヘビイチゴ、ツルカノコソウ、ムラサキケマン、ミヤマキケマン等

ダイトレ
新緑の中に、赤色のヤマツツジが映えて美しい。「葛城山のツツジの大群落もよいが、ここのひっそりと咲くヤマツツジも趣があってよい」とSxさん。なるほどそう思う。

ニガイチゴ、シハイスミレ、クロモジ、サルトリイバラ、タチツボスミレの残り花等を観察。
Tさんがここで観察会より別れる。
ダイトレ巻き道ではコナラ、コバノガバズミが開花。
時間係りのOさんのお陰でいつもより早いペースで進行し、12時15分頃昼食。
休憩時間にSさんの野草のスケッチ帳を見せて頂く。写真で見るように細かく描かれ、何の花とよく分かる見事なものである。

ホコバスミレ

山頂
ススキが30cmほどに伸び、山焼きの黒い地肌が見えなくなった。このススキの山の斜面のあちこちで、ワラビ採りの人の姿が見られた。
山焼きで絶滅が心配されたレンゲツツジがいくつも咲き出した。紫色のホコバスミレやヒメハギが満開で、それぞれ撮影した。
他にミツバツチグリ、アマドコロ、ニガナ、ツボスミレが見られた。
また、遊歩道工事で影響を心配していたワレモコウが芽吹いたのに一安心。

新緑の森

急坂の道
新緑がとてもきれいで、心が洗われる気持ち。
ピンクのテープで印したブナの木は去年Aさんが発見し、今年再調査したもので、今までにブナ6本、イヌブナ17本が見つかっている。 ブナとイヌブナの葉っぱを採取し違いを確認した。
ウリハダカエデの雄花序が山道に落ちている。キバナツクバネウツギやマルバウツギ、コバノガマズミ、クマイチゴが咲き始めた。

四季彩館でミーティング
予定より早く3時15分頃四季彩館に戻った。
説明班を分けたこと、説明役が先頭に立ち進行をリードしたこと、花名のみの説明を多くした、時間係のOさんのリード等によるもの。

本日観察した草木は60種ぐらいで、スイカズラ科のウツギの数種類とクリ、コナラ等のブナ科の樹木の花が咲き始めた。多くのスミレは咲き終えた。
今日見たなかで印象に残ったのは、マムシグサの観察と山頂のヒメハギ、レンゲツツジなどである。
参加した人が感想を述べあった。
6月の観察会では各地の清掃登山日に合わせ、岩湧山でも清掃登山を行うこととする







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