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大峰   四寸岩山・大天井ケ岳1235m・1438m
sanpo.no.1121  25年6月1日(土) 曇り   
コースタイム:10:15奥千本口〜10:37青根ケ峰〜12:20四寸岩山12:50〜15:14大天井ケ岳〜16:01五番関〜16:20五番関トンネル西口



 中型バスは狭い林道を走り蔵王堂を過ぎた奥千本まできてしまった。せめて奥駆を歩くなら蔵王堂から行きたいと思っていたが。30分程の距離をまた歩きに来なくてはならない。こうなると修験者が大峰奥駆を逆峰(本来は熊野からの順峰)としスタートする第75靡ナビキ「柳の宿」から歩いて見ようかという気になってくる。それも桜の季節に。

 南奥駆を小刻みに縦走した事を思えば、今日のコースは楽なはず。奥駆道の最後ぐらいはツアーでも良いかなと参加した。18名の参加者は65歳前後の高齢者が多い。40才位のツアーリーダーの若者とサブリーダーに同年輩の女子。

金峰神社 青根ケ峰標高857m

 金峰神社からスタートした。義経隠れ塔、西行庵の表示を見ながらゆっくりと最初の山、青根ケ峰標高857mを通過し下ると林道に出た。

東方面の視界が開け、百貝岳のはるか向こうに奥高野の山々が見渡せる。




四寸岩山 四寸岩山を出ると足摺茶屋跡の小屋

 四寸岩山の登りの前に休憩し林道と離れた。森屋茶屋跡当たりで小休憩後20分位で山頂に着いた。東側が開けた明るい所で昼飯だ。「道幅が岩と岩の間四寸しかない所を道が通っている」ので四寸岩山のいわれを指しているがよく分らない。 四寸岩山は以前に彦やんと高原山から登っている。その時に熊の親子に出くわし慌てた想い出がある。
滝谷から天和山の展望 稲村ヶ岳、大日山、山上ヶ岳の展望

 ツアーリーダーが山座同定しょうと地図を広げる。滝谷から天和山、左にくれば稲村ヶ岳、大日山、山上ヶ岳が展望出来た。約30分の休憩後、四寸岩山を後にした。10分程下って足摺茶屋跡の小屋を通過した。再び林道を横切った。

第69靡(ナビキ)百丁茶屋跡・ニ蔵小屋 第69靡(ナビキ)百丁茶屋跡・ニ蔵小屋




 しばらく行くとガンガントタン板を叩く音が聞こえ出した。第69靡(ナビキ)百丁茶屋跡・ニ蔵小屋の修理をしている夫婦がいた。誰かが職業はと聞くと年金生活者という返事。滋賀県から毎週3時間かけて来ている。先ほど林道の脇の草むらに軽トラが留めてあったがその方のようだ。大天井ケ岳への巻道は修理して通過出来るとのこと。大天井ケ岳を通らなければ奥駆を省略した事になる。心配したがツアーリーダーが大天井ケ岳を経由するという。恐らく巻道は危険なためであろう。



 大天井ケ岳の登りはきつい所もあったが、ロープが付けられていた。急登の後大天井茶屋跡で休憩した。平坦な所で小さな行者堂が祀られていた。金剛山等がよく展望出来、先ほど歩いてきた四寸岩山がハッキリと見渡せた。ここから急な登りで25分で大天井ケ岳に着いた。ここからは山上ヶ岳や大天井ケ岳が望めた。 奥駆道から30m程登った所が大天井ケ岳1438mだ。ここには何度も来ていたから、やっと吉野からの道が繋がった。

大天井茶屋跡 禿げた所が通ってきた四寸岩山と右の高原山
大天井ケ岳 大峰らしい雰囲気

 大天井ケ岳を後に五番関を目指して下った。結構急勾配で足にくる。ようやく大峰らしい雰囲気の自然林が出てきた。土砂崩れの所を通過した。この現場を見ると巻道はこの下を通っているから、通行出来ると言っても雨の後など怖くて通れない。


 下の方に明るい場所が見えてきたら五番関だ。ここには女人結界門があり、女子の立入禁止の看板がある。英語でも書かれている。果たして外人は理解出来るのかな。ここからバスの待つ五番関トンネル西口まで約15分で着いた。

土砂崩れの所 五番関の女人結界門


 最近車で行きピストンが多かったが、ツアーは縦走の時は重宝する。歩くスピードもゆっくりでもう少し早く歩けないかと思うほどだった。ただし、団体行動でありゆっくり写真が撮れない、野草など観察出来ないのでツアーは私にはあまり向かないように思う。


 

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