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大峰  
ヒバンダーラ(栂野山)989m〜ミヤ谷ノ頭1072m 

sanpo.no.  23年4月17日(日) 晴れ    
コースタイム:旭橋〜ヒバンダーラ(栂野山)〜ミヤ谷ノ頭 〜ヒバンダーラ(栂野山)〜谷瀬の吊橋P〜旭橋


ヒバンダーラとはアイヌ語で十津川にある栂野山のことをこう呼んでいる。北海道にあるなら分かるがなでだろう。
そういえば北海道の新十津川村は明治の頃十津川から移住して出来た村で、その関係で名付けられたのかも知れない。
この珍しい山名に誘われて3人で出かけた。




 登山口は国道168号線十津川村旭橋の信号の釈迦ヶ岳への道の分岐のところ。旭ダムから釈迦ヶ岳の太尾登山口に行く道と別れる。急な鉄梯子は関電の巡視路。ここをよじ登り金網の隙間から出て急な斜面を這い上がる。
直ぐに息が上がってくる。15分ほどで平坦部に出る。
更に急登の作業道を進むと植林が表れ、山腹を左に巻き送電線下にでる。
 樹木は伐採されて明るく視界が広がる。あたりは一面のワラビ山だがまだ一本も出ていない。ヒコやんの声に振り向くと5〜6匹の猪の家族が立ち去ろうとしていた。慌ててカメラをと思っているスキに、敵の逃げ足早く立ち去る。この付近は猪の開墾地で伝え聞くところの、恐怖のオオダニのポイントだろう。足元がひどく気になる。
 下方の展望はよい。釈迦ヶ岳に向かう林道と箱庭のように集落が見える。その向こうに名も知らない山がそびえる。
 10本ほどの鉄塔下を登り切ると緩やかな尾根に着く。左の小高い繁みが山頂だった。
 フクロウまーくのヒバンダーラと栂野山989mの山名板が立っていた。フクロウまーくは新宮山彦グループのものである。新宮山彦グループは南奥駆道の復活を果した後は維持に注力してくれている。
 さてヒバンダーラの印象としては1時間30分そこそこで着いてしまい、展望もなく山名だけが取り柄の山でもう一つ。消化不良解消のため次のピーク1083mを目出す。赤いテープの歩きやすい道は次第に谷に向かっており、修正し尾根通りを行く。
ヒメシャラやブナの大木の様相に変わり大峰の山らしくなってきた。
 地図に示す岩稜マークのところは恐ろしく落ち込むガレ場上の細尾根だが、展望は申し分ない。
下辻山から七面山が続き、きりっとした山容の釈迦ヶ岳に続いている。
 更にアップダウンを繰り返す。敵はなかなかしぶとく久しぶりの山行に汗だくだ。重い足を引きづりようやく1072mのピークに着く。
ここでもフクロウまーくのミヤ谷ノ頭1072mの山名板があった。
ミヤ谷ノ頭からの展望 南奥駆の山だろうか
 ここまで来ると消化不良もいくぶん解消だ。昼食後次のピークを狙うかどうか話したが準備不足で引き返すことになった。
 ヒバンダーラに戻ると新ハイのNリーダーと仲間が5名昼の休息中だった。中谷集落から登り私達が登った鉄塔下を下りワラビを収穫して帰るという。ワラビは全然見かけなかったよと言うとガッカリした様子。薮山の急登で可なりへこたれたメンバーの中にお世話のなったHSさんがいて冷たいトマトを頂く。
 一行と別れて上野地を目指して下る。道なき薮を最初急な下りから植林地帯になり緩やかになる。自然林であるがマーキングもなにもない。
古い作業道と交差するが真っ直ぐに進む。

写真では左の尾根道へ。
大きな崩壊地で道がなくなるがなんとか脱出。ここは雨の時は危険だ。
唯一見た花 フモトスミレだろう。
間もなく谷瀬の吊り橋駐車場に出た。

 旭橋まで国道を40分ほど歩く。旭橋に着いて間もなく先ほどのNリーダーがやってきて、中谷集落の駐車場まで車の回収に送って欲しいという。仲間のOさんには走って貰って迷惑をかけた。10分程で距離にして6〜7kmと相当長く、疲れ具合から大いに助かったはずだ。







白線は今日歩いたコース


 今日はこのところの不順な天候もおさまり、久々の絶好の山日和であった。惜しむらくは今日のコースを一周するか、もう少し高い山に行きたかった。
鉄塔最上箇所の鉄塔99からの展望からは、ヒバンダーラ〜ミヤ谷ノ頭〜P1087m〜P1100m〜ブナ山1119m〜P967m〜高津に下るスケールの大きな山行が読めてきた。
いつかはこのコースを歩きたいものである。



なお、このコースの一部はショータンさんのHPヒバンダーラ(栂野山)を参考にさせて頂いた。本ページでお礼申し上げます。





 


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