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南河内  
岩湧山897m 

sanpo.no.923  22年10月22日(金) 曇り後晴れ    
コースタイム:8:12紀見峠駅〜9:05紀見峠〜10:04ボ谷池〜10:57三合目〜11:51南葛城分岐〜13:03岩湧山13:45〜15:25滝畑



 南海電車紀見峠駅前の坂を下るとすぐに宝形山地蔵寺の前を通る。
 境内に入って「宝形の水」を頂く。金剛山や岩湧山へ登る時に、ここで水を補給するとよい。国民宿舎「紀伊見荘」を過ぎ民家の間の道を行く。
 途中に月桂樹が植えられており、ここを通る時、葉っぱ1枚を貰ってよい香りを嗅ぐのが習慣となっている。金剛山方面の道しるべから急な登りになり、暗い笹薮の道を行く。変わった笹が生えており調べると「オカメザサ」であることがわかった。

 旧国道を渡り、紀伊見峠宿場町を行く。宿場町の生残りのような「丹波屋」の店先で細々と柿を売っていた。腰痛の神様「福島大神」はいつも気になっていたが、今日初めて参拝した。小高い丘の上にあり古い社があった。



 紀伊見峠宿場町

 「高野山女人堂エ六里」の石碑のある紀伊見峠に着く。標高はちょうど500mだ。大阪と和歌山の府県境になっている。
 数学者「岡潔」生誕地の記念碑
ダイトレ(ダイヤモンドトレイル)はこの峠を通り金剛山と岩湧山方面に別れる。岩湧山方面にとり、杉林を通り階段を登りきると自然林になり朱塗の鉄塔184に着く。標高約600mだ。松林主体の自然林が下りとなって、ボ谷からの道に合流する。


 金剛山と岩湧山方面分岐
 階段を上がるとギンリョウソウモドキがたくさん咲き終えていた。花時に来なければと思う。何本かの風倒木が道をふさいでいたが、きれいにとりのぞかれていた。松林の小さなピークの上にベンチがある


 ギンリョウソウモドキ


 ここを下るとボ谷池だ。500坪ほどの池は水は貯まることはなく、いつもスゲ属の草におおわれる。池のそばには山の主のような古木が立つ。ベンチにリックをおろす。和歌山から送ってもらったみかんを食べる。
 植林の中を下り登ると、静かな山中に葛城28宿第17番の遥拝所がある。付近には作業小屋もあり周囲にはミョウガが群生しているが、ミョウガの実を見たことがない。


 葛城28宿第17番の遥拝所
 その先にはベンチがあり、紀見峠駅に行く道が下っている。根古谷林道に通じる山道だ。
日当たりが悪いせいだろう。砥石谷分岐のところで見慣れない野草が見つかりカメラタイム。


 紀見峠駅分岐
この分岐付近から坂道は急になる。一旦鉄塔の明るいところにでて金剛山や三石山の展望を楽しむ。倒木がベンチを直撃している。さらに今日のコース一番の急な坂道が続いて、三合目に着く。
大半の登山者は根古谷から越ケ滝(ニ合目)を経由して三合目に登る。この方が1時間半ほど短縮できる。 尾根上にある三合目は涼しい風がふいて気持ちがよい。付近にはセンボンヤリ、シロヨメナが見られた。
コウライテンナンショウの実が赤く熟し始めた。
 ここからはゆるい坂道で、野草を見ながらゆっくり登る。コウヤボウキ、ヤクシソウ、テイショウソウ、ヤマハッカ、アキノタムラソウ、ナギナタコウジュ、ヨシノアザミ、キッコウハグマ等の秋の終盤の花である。


 コウヤボウキ
 南葛城分岐から五つ辻を経由し、岩湧山に着く。途中ダイトレの標柱を建てる。長い間倒されていたものだ。


 ダイトレの標柱
 カヤが見頃になったが、人が少ない。金曜日だからだろうか。しばらくして、河内長野野鳥の会の人が紀見峠から登ってきた。和歌山の三石山や国城山の鷹の渡りについて教えてもらった。日本で夏を過ごしたサシバやハチクマが紀ノ川筋を通り南国に渡る。このとき何千羽という鷹が国城山などで上昇気流をとらえて舞い上がり(鷹柱タカバシラという)、ゆっくり渡って行く。一度はみたいものである。
 山頂でセンブリ、リンドウ等の花を探して写真をとる。残念なことはハバヤマボクチが7本も折られて持ち去られたことだ。採るのは写真だけにして欲しい。展望は薄曇りでよくない。西に下る。コースに倒れたススキが刈り取られて歩きよくなった。滝畑方面の山の紅葉はヌルデ等が始まったばかりでまだまだだ。イズセンリョウの実が黄色くなりつつある。ヤマゲン先生から教わった道端のコバノチョウセンエノキは無事だった。小さな木でありいつ折られるか分らない。


折られたハバヤマボクチ


 


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