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台高  
白鬚岳1378m 

sanpo.no.920  22年10月15日(金) 曇り後晴れ    
コースタイム:7:10東谷出合〜9:05神ノ谷出合〜9:41小白鬚岳〜10:43白鬚岳11:20〜12:25小白鬚岳〜13:08神ノ谷出合〜14:36東谷出合






 大台の前衛峰、白鬚岳は露岩交じりの登りが急な山で、毎日登山の会では上級にランクされている。過去3回ともコースを変え登っているが、今日は東谷出合からF夫妻と3人で登った。 今回の山登りで、東谷出合の奥の水場に群生するホトトギスの葉が、いつも見るヤマジノホトトギスやセトウチホトトギスと違い別種と思っているが、正体を見たいものだ。



 国道169号線川上村役場から車で約10分、柏木の一つ手前の橋(柏木からの橋は通行止)を渡り、神ノ谷林道の東谷出合に車を置きスタートした。暗い沢伝いの林道は5分ほどで途切れ、伏流水の水が現れてくる。


写真:東谷出合
 さらに遡って行くとミカエリソウの群落が続き、道そばの桂の大木に目を見張る。

写真:桂の木
 滝をすぎて最後の水場に着く。水がしたたり落ちる岩場を見上げると、あった、あった期待のホトトギスが咲いているではないか。

 キイジョウロウホトトギスによく似た葉っぱだが、花は全く違う、初めて見る正真正銘のホトトギスであった。おまけにFさんが花が人の形をしたジンジソウまで見つけた。カメラと水飲みタイムの大休止。


写真:最後の水場
ホトトギス ホトトギス
 ここからは谷をはずれ次第に高度を上げ尾根に乗る。道は急で薮っぽい。今朝方の雨露でズボンがびしょびしょ。付近はガクアジサイの群生地だ。喘ぎつつ登る道端にアケボノソウやママコナ、ヒナノウスツボなどの野草が表れるとカメラタイムでよい休憩になる。F夫妻も無類の花好きでゴク小さな花も見逃さない。

 神ノ谷出合手前は急な直登で、出合には予定をかなりオーバーして到着した。



写真:神ノ谷出合
 ここから一瞬下がるが、いよいよ小白鬚岳の急登が始まる。道は尾根の直登で山腹を巻いていない。木の根や岩角、ロープをつかんで登る。木々は少し色付き始めた。
このキノコ食べれるのかな
 登り終えたところはススキと自然林の小白鬚岳だ。ここからはさっそうとした白鬚岳が見えるのだが、あいにくのガスで見えない。午後にかけて天気がよくなるという予報、帰りに期待しよう。

写真:小白鬚岳山頂
尾根を行く
下りになって細尾根のちいさなキレットを慎重に通過する。ここから2つのアップダウンを繰り返し、最後の白鬚岳の登りも小白鬚岳の登り同様きつい。
やっとのおもいで白鬚岳が見える崖の上に着く。もう一息で山頂だ。
 よいペースで11時少し前に山頂に到着した。二等三角点にタッチ、苦しかった登りで達成感も大きい。今西錦司氏の1500回登山記念碑にもタッチ。あいにくガスで展望はないが、おもしろいコースに満足だ。
 白鬚岳を後に帰りになると天気も回復し、小白鬚岳からはピラミッドの秀麗な白鬚岳が展望できた。周囲の木がおおきくなって展望が悪くなっているが、展望台の欲しいところである

 行くときに見えていたら、もっと違った励みになっただろうに。


 帰りは時間の余裕もあったのでゆっくりと山散歩を楽しんだ。白鬚岳のコースの神ノ谷出合からは大きなアップダウンが4つあるが、尾根を巻かず直登である。また階段、梯子は一切ないので山登りの醍醐味が味わえるところである。

 なお、カシミールで試しに見たら、国道169号線の川上村役場を過ぎて、白川渡の前後で白鬚岳か小白鬚岳のピラミッドが見えたので、ここを通るときは注意して眺めて見たい。


その他に見た野草
ヒナノウスツボ アケボノソウ
キッコウハグマ ママコナ
ミカエリソウ ジンジソウ


過去の白鬚岳山行 17.11.23  18.11.15    21.4.11
              
            








 


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