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数年前にタニジャコウソウを見つけ、この時期毎年のようにこのコースを歩くようになった。
南海電車の紀見峠駅で下車し、根古谷を通り越ケ滝から岩湧山へのルートを見送り真っ直ぐに進む。 |
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越ケ滝キャンプ場を過ぎてカラ滝で林道が終点となる。このキャンプ場、人を見かけたことがないなあ。 |
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左手の東谷に進む。
東谷はかっては林道だったが今は荒れ放題である。大きく崩れた先が タニジャコウソウの群生地である。 |
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タニジャコウソウは普通のジャコウソウより3週間ほど遅れて咲き、花柄は3〜4cmと著しく長いのが特徴であり、和歌山県の絶滅危惧2類になっている。
現場は倒木が覆いかぶさり悲惨な状況だった。花が咲くまでにノコギリを持って来て取り除きたい。 |
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花は例年より1週間ほど遅く、マッチの頭大の蕾だった。
タニジャコウソウの思い出 17.9.23山歩日記
紀見峠から四季彩館に寄った登山者が「この花は何の花」と訪ねてきたのがきっかけだった。ダイトレで見つけたといい、それじゃ是非見つけたいと探し始めて3年。
ついにジャコウソウを発見した。ずっと以前から探し求めていたがこの赤い花を見つけた時、思わず「オウー、ジャコウソウ」と呼んだ。Uさんとともにこのジャコウソウを、3年前から追っかけてきた思いが呼び声となったのだろう。
40株ほど。ほとんど花は終了していたが、静かな山中、一人で感激に慕った。
発見時は単なるジャコウソウと思っていたが、花仲間のmisaoさんの指摘で貴重なタニジャコウソウと判明した。そして登山者の見たジャコウソウとは全然違うものだった。歩いたコースも違うのだ。
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セトウチホトトギスも咲き始めた。 |
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先へ進むと腰から背丈ほどの薮になっており、前進をためらうほど。何回も来ているので杖を振り回しながら進む。昨日の雨でズボンはビショビショ。道は谷から山になって少しましになる。 |
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一旦高山林道に出る。三石山と岩湧山の道標が出て来る。 |
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急な尾根を登り三石山に着く。植林で覆われて見晴らしはない山頂に三等三角点が立つ。橋本市内から見える堂々とした山容からは考えられない。 |
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山頂を後に西に緩く下り、未舗装の林道に出て横尾辻に向う。道の両脇をススキや潅木がおおってくる。
送電塔に入るところがオオヒナノウスツボのポイントがある。数年前に見つけたものだ。高さ2.5mほどでススキにも負けず大きく育つ。送電塔の管理で大半が刈り取られていたが、幸い3本が大きく枝を伸ばしていた。オオヒナノウスツボも絶滅危惧2類だ。ここも少し早く咲き始めたところだった。少し下ったところにも1本あったがススキの中でなく小さかった。
横尾辻に下り、横尾から林道と並行する、スズ竹の荒れ放題の尾根道を行く。南葛城山分岐まで来るとようやくダイトレになり安心して歩けた。 |
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五つ辻を通り、茶店跡のクモキリソウを確認する。1日に仲間と通った時2〜3本抜かれていたので、土に植え込み水をやって置いたが、元気になっていて安心する。
少し先のカキノハグサが抜かれてしまっていた。まだ抜かれて間もないようだ。「柿の木だ、カキノハグサだ」と意見が別れて、柿の木として落ち着いていたものであるが残念だ。抜いた人はカキノハグサとして認めたものだろうか。 |
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階段で2人のおばさんに追いつく。金剛山によく登るようでススキを見に来たそうである。
山頂では夏の花の時期が終わりすっかり様相が代わっていた。ススキが穂を出して太陽の逆光で美しく輝やいていた。 |
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シラヤマギクやマルバハギ、ワレモコウ、ヨシノアザミ、シシウド、キンミズヒキ、ヒキオコシ、ヒヨドリバナ、ハバヤマボクチが咲き始めた。また、いつものススキの中に潜り込みシオガマギクの花にも出会うことができた。 |
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八尾から男女3人連れが来ていてしばらく話合う。山に通うようになり腹が凹んだと喜んでいた。水に強いオリンパスのカメラを見せて貰った。水中5m、衝撃1.5mの優れものだ。
先日僕のカメラが高天谷で水没した。カメラのキタムラにもご臨終ですと言われていたものが、一週間後に奇跡的に復活した。そろそろ次のカメラが欲しいとネットで探し初めていたもので、とても嬉しかった。家のものには調子が悪いとだけ言っていたからなおさらだ。水没したらカメラを振らずに静かに陰干しすることを守っていたから良かったと思う。でも完全復活とはならなかった。滅多に使わないビデオの音声が入らないのだ。そして単3充電池の4本の内1本を水中から見つけ出すことが出来なかった。 |
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山頂でのんびりして1時間も過ごして西斜面を下った。ススキや萩が登山道に覆いかぶさり歩き難い。雨の後など濡れよう。ただ、山道の草刈がないのでオミナエシ、ハバヤマボクチ、サワヒヨドリ等がよく茂っていた。
ダイトレの一部も薮状態だった。今年の猛暑で草刈もやらなかったのだろう。カワミドリも咲くには咲いていたが元気がなかった。臭いだけはいつもの嫌な臭いがした。 |
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ミヤマウズラは周囲の木が大いに茂ったため、ヒョロヒョロの茎にみすぼらしい花を付けていた。
滝畑の登山口に下った。
バーベキュー場の夏は人と車でごった返していていたが、秋になり誰も来なくなリ静かになった。 |
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