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南河内  嵯峨谷ノ峰 

sanpo.no.831 21年9月14日(月) 晴れ メンバー 1


コースタイム : 8:20野谷林道分岐〜9:20蔵王峠〜10:18 4等三角点〜10:36野谷ノ峰〜10:56桃の木ダオ〜
11:24嵯峨谷ノ峰11:55〜12:10サカモギ谷ノ頭〜12:20野谷分岐〜14:10野谷林道分岐

 

 

南葛城山は笹原に覆われた、静かで神秘的な林があります。
この山の雰囲気にふさわしい古名 嵯峨谷ノ峰 と私は呼ぶ事にしました。


 蔵王谷の野谷林道入り口にMTを置き、蔵王谷左岸の車道を歩き始める。川岸に淡い桃色のツリフネソウが群生、新種発見かと喜ぶ。大峰に多いツリフネソウかも知れない。カメラに何枚も撮り収める。道脇に秋の野草、愛でながら歩くと退屈しない。シュウメイギク、レモンエゴマは蕾、アキノタムラソウ、アキチョウジ・・・。

このツリフネソウは後で調べるとシロツリフネ(チョウセンツリフネ)と分かりました。


シロツリフネ(別名:チョウセンツリフネ)


 茗荷迫橋、上之茶屋橋に進み道は川の右岸に変わる。急坂になり、水の音が大きくなったと思ったら、3段10mぐらいの滝が現れる。滝は右から左に3段で巻き落ち、この谷では大きな滝である。石峰橋、峰口橋を過ぎ畠坂橋で道は左岸に変わる。ナベナ、イワタバコが多い。 堀越橋、地蔵橋を過ぎると間もなく、地蔵様が祭ってありお参りする。以前見つけていたアキギリは小さな蕾をたくさん付けていた。もうちょっと進み丸太の側のアキギリはもう大分散っていた。
アキギリ
 堀越分岐を過ぎ、蔵王橋を渡ると和歌山との県境、蔵王峠が直ぐだ。西に府県境尾根への赤いテープが続く。東に進むと蔵王権現の赤い鳥居のそばに、古ぼけた南葛城山登山口の表示があった。蔵王権現に参拝。誰もいなく静かで、きれいに清掃された権現様だ。里人がいつもきれいに清掃してくれる心遣いが嬉しい。
 植林の登山道ははっきりしていて緩やか。道しるべのテープも多い。10分ほど登り、平地となった植林下はショウジョウバカマの天国だ。誰に見せようともなく毎年花の競演が200mも続く様を想像する。木漏れ日を受け春に備えるショウジョウバカマ。これほどの大群生地を私は知らない。春には必ず訪れ見てやりたいと思う。


蔵王権現




 この頃、コシアブラを山菜に失敬する人が増え葉の茂り具合が変形していた。 四等三角点、標高773mに着いた。高度計と磁石をセットする。緩やかな登山道が続き、MT車のワダチが続いている。この登山道は起伏が滑らかなので彼らの穴場となっているようだ。ただ、急な坂道は赤土がえぐれて歩き難く登山者泣かせだ。もう少し先に行くと丸太でバリケードをしてある。なんとか排除できないものか。山林所有者も困っているようだ。



四等三角点、標高773m

  野谷ノ峰に着いた。ここは山頂がどこか分からないほど緩やかだ。高度847m。山名板もないから今度来た時は付けてやろう。


 進路を右に変え緩やかな下り、春に見つけていたイヌショウマが咲き始めていた。
野谷ノ峰



 桃ノ木ダオに着いた。標高812m。登山道が十字路(直進は踏み跡薄い)になっているところを、右に行くと50mほどでまた十字路になっていて、ここに桃ノ木ダオの表示があった。左にとる。先ほどの十字路を直進しても先で合流する。桃ノ木ダオから10分ほどで林道に合流する。

 桃ノ木ダオ

 このあたりから笹原が現れて、林道から15分ぐらいで嵯峨谷ノ峰(南葛城山の古名)に着いた。標高922m、高度計は919mだった。誰も来ない山頂で昼飯。山頂付近の登山路は笹薮状態であった。

嵯峨谷ノ峰
 山頂を後にノゾキ平方面に向かう。三角点の分岐からサカモギ谷の頭、クレン谷の最上部を通り野谷分岐へ。サカモギ谷の頭付近100mに渡って笹薮が特にひどい。植林の草刈がなくなったからだ。

 野谷分岐からしばらく植林の中を西に山すそを巻く。植林の下草が刈られて歩き安いが少しの間だった。藪状態の中を行くと青い塩ビの荷造り紐で印されていた。私も表が紫色、裏が銀色のテープを巻きつけながら下った。スズメバチのありそうな乾燥したところ。でも藪だったら巣は作らないと思う。しばらく下ると、ここでもイヌショウマが咲き始めていた。
メハジキ

 間もなく林道終点の登山口に着いた。草刈された谷を少し上に歩いたが、桃ノ木ダオに遡るルートははっきりしなかった。

 野谷林道を下る。途中には今朝ほどの白いツリフネソウがたくさん咲いていた。またメハジキなども見られた。林道の門は今回は閉まっていた。以前、市役所に行った時申し入れしたことがあるが、聞いてくれたかな。
林道終点の登山口
ルート図



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