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大峰  行者還岳 1546m
sanpo.no.818 21年6月27日(土) 晴れ メンバー 4 

コースタイム : 9:00大川口〜11:10行者還小屋〜11:46行者還岳12:30〜13:00行者還小屋〜15:00奥駆道出合〜沢コース〜15:50トンネル西口



行者還岳の花と言えばクサタチバナ 花期を逸しもうダメかなと思いながら出かけましたが、満開で迎えてくれました。



 

行者還岳のクサタチバナ






 
久しぶりの大峰だ。2台の車で行き1台を下山口のトンネル西口にデポし、1台を登山口の大川口に置いた。トンネル西口前の駐車場は9時前だというのに40台ほどの車で満車。神戸や三重ナンバーの車も混じる。ここから弥山まで約2時間30分、百名山の八経ケ岳まで3時間で行けるとあって人気が高いが、お目当てはオオヤマレンゲだろうか。

 登山口の大川口には5台ほどの車が留められていた。橋を渡り右折し夫婦連れが鉄山に向かった。私達は橋を渡り左折し、更に吊橋を渡り行者還岳の尾根道に取りついだ。いきなりの急登だ。ゆっくりとしたペースで歩む。関電の高圧線が取り払わられてすっきりした尾根道。





 30分程登った鉄塔跡は明るく、鉄山、弥山、バリゴヤの頭の絶好の展望台だ。
ここから眺める大川口〜鉄山〜弥山は何回も歩いた素晴らしいコースであるが、大川口〜バリゴヤの頭〜稲村ケ岳は岩登りも必要な上にルートらしいルートがない上級者向けでとても手が出ない。せめて稲村ケ岳〜バリゴヤの頭をピストンしたいものだ。

 尾根を登り切ると首を傾けた
行者還岳が見えてくる。一旦下って又登り返した後、幾つかの谷を登り下りしながら横切り奥駆道に向かう。古びた梯子は傾き、あるいは欠落して何度も冷や冷やしながらの谷渡りである。ようやく谷を離れ最後の登りになると気持ちも落ち着いてくる。この登り、時期がよければシャクナゲやシロヤシオの花に会うことが出来るだろう。





 
行者還小屋に着いた頃は久しぶりの山歩きでヘトヘトになった。ログハウス風のこの小屋は20人ぐらいは楽に泊まれそうだ。
小屋を後に行者還岳に向かった。途中で行者さんの遥拝所。5分ぐらいのところに 水場がある。なかなか冷たくて美味しい水だった。





 木の階段を登り尾根に乗ると大普賢岳が見えてくる。木に巻きついたツルアジサイや足元にはサワオトギリが咲いていた。10分ほど歩いて
行者還岳山頂に着く。崖の上から真下に行者還小屋が見え、奥駆の山々が見渡せる。カイナンサラサドウダン、サラサドウダンが咲いていた。ヒロハユキザサは果実を付けていた。




素晴らしい奥駆道

 山頂を後に小屋に戻る途中にハスノハイチゴを見る。青い実を付けていた。
弥山に向かう奥駆の道は素晴らしい。北アルプスのゴツゴツした岩の道に対比し、青々としたヒメザサの茂る草原状の上にブナやカエデの大木が点在してまるで公園のようだ。どちらかというと北アの風景より私はこちらを好む。




 先頭を行く彦さんからクサタチバナやの声に一同色めき立つ。今日は見れないかも知れないと殆んど諦めてきたからなおさら嬉しい。
最初はほんの名残咲きだったが、白い岩が露出したところに来ると満開だ。長いカメラタイムをとる。私たち4人だけだ。今朝の車の列はどこへ行ったのだろうか。弥山のオオヤマレンゲは2週間も早いはずだが。





 このクサタチバナの延々と続く尾根に金網で囲われた中で見慣れない花。黄色の4片花。アブラナ科だけは分かった。後で帰って調べるとキバナハタザオと分かった。本では南ア北岳に咲くキバナハタザオを紹介していた。




沢コースの分岐 奥駆道出合から150mほど下った所 写真左の黄色いマークに注意




沢コースの出たところ 尾根からのコースに合流


 途中のしなのき出合からは最短でトンネル西口へ下れるが、30分先の
奥駆道出合から沢コースを下ることになった。このコースはこまねずみさんが道を知っていた。実際に下って見ると危険な所は全くなく、九十九折れの緩やかな道でブナの新緑と滝、水の音を聞きながら下る素晴らしいコースでした。

コース略図 






 

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