山 名 | 北ア奥穂〜ジャンダルム〜前穂 3190m 3163m 3090m |
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月 日 | sanpo.no.762 20年8月6日(火)一時晴れ曇り一時雨 気温15℃ メンバー 2 |
コースタイム | 5:30穂高小屋〜6:09奥穂高岳6:15〜7:40ジャンダルム7:55〜9:05奥穂高岳〜10:22紀見子平〜10:55前穂高岳〜11:40紀見子平11:56〜14:02岳沢ヒュッテ跡〜15:02天然クーラー〜16:17嘉門次小屋 |
「第3日目 奥穂〜ジャンダルム〜前穂〜上高地 」
5:29時 の涸沢 小屋前のテラスより
朝方まで雨が降り続き上がったものの小屋前の岩は濡れてる。朝の天気予報では曇り、霧、雨又は雷雨なり。天気も悪く前穂から上高地へとコースを決めてスタートする。
奥穂高岳まではまたまた裏行場なり。いきなり梯子鎖の登りで元気な奴が追いかけてくる。道を譲ってやろうと思いはしたが頂上がすぐそこだ。
奥穂高岳山頂3190mは素晴らしい。槍や北穂、前穂がロバの耳やジャンダルムが迫ってくる。穂高の宿の主、重太郎が北岳3192mに負けて悔しいと現在の3mの石積みをしたが国土庁が認めてくれなかった。その後北岳が3193mへの修正となる。と武やんガイド。
奥穂から涸沢岳、北穂、槍
近くまで様子を見に行くことになりジャンダルムまで行こうということに。馬ノ背はゴジラのセビレのような岩をつかんでの下り、両わきが狭く岩の大きさだけで巾はなし、両側が深い深い谷が落ち込む。落ちたら終りなり。
難所 馬ノ背 奥穂に戻る途中で 中央の切り立った岩がルート
難所 馬ノ背 奥穂に戻る途中で 上の拡大写真
ジャンダルムと笠ケ岳
ロバの耳とジャンダルム 中ほど右下に青いリックの人が見えますが
一旦最低コルまで下りジャンダルムへの取り付き、きつい行場。岩のへりをつかんで左へ180度ほど巻いて行くとやや緩やかなスラブを恐る恐る登ると頂上だった。
ここで記念写真誇らしげに撮ってもらった。
奥穂へ戻る途中、西穂に向かう人に会ったがちょっとうらやましかった。 時期をかえ来年以降に再挑戦だ。
憧れのジャンダルムにて
この頂きに立ち、だんだんと喜びが込み上げてきた。
ジャンダルムは多くの登山者のように、まず穂高に登って、次はあそこまで登りたい。
来年こそはジャンまで行きたいと願う。
そんな気持ちは抱いていなかった。
なにしろ穂高は初めてなのだ。
多くの登山者は遠くより眺めるだけのジャン。
今日来て見て、よくこれたなあと思う。
少女の像はジャンダルクのつもりだろうか。
ジャンダルムより 穂高山荘、涸沢岳、北穂、槍
奥穂に戻り吊尾根を通り紀美子平へ。
吊尾根から奥穂方面
紀美子平に荷物をデポし前穂へ
紀美子平:道をつけた重太郎、娘が若くしてなくなったので命名。ここにテントを張り山道を苦労して付けたのは前穂に向かう尾根で多くの人が亡くなっていたから。武やんガイド。
前穂も行場の登りなり。
山頂は前後に長い岩場で真下が氷壁の舞台の東壁。眼下に涸沢の氷河と赤い小屋が点在する。
前穂山頂より 岩登中 涸沢が見える
岳沢から上高地へ向かう。途中、嘉門次小屋に宿泊の携帯予約を入れる。武やんの二つ先輩が遭難した碑を拝む。雷が鳴り出し雨が降りだした。西穂に向かっていたらどうなっていたことやら。
岳沢小屋はH18年雪崩で全壊し跡形のみ。日本語と韓国語、英語で案内板が書かれています。
この付近から上高地の梓川や河童橋が見える。
冷風が噴出す風穴前は天然クーラーと呼ばれている。クーラーの前に立ったように冷風が流れる。
自然探勝路と交差するところが前穂の登山口で、美味しい冷水が流れている。武やんはお土産に2Lも汲む。
嘉門次小屋は現在嘉門次のひ孫が経営する山小屋である。相部屋であるが7350円とは格安。隣りの山のひだやは14700円の旅館。 風呂に入っていわなの塩焼とビールで乾杯。登山打ち上げ。
嘉門次小屋いろりの間で談笑
いろりの間は大きな1軒四方のいろりのある談話室になっています。
若い女子が4人、2人は星座を見に、もう2人は登山を始める前に槍ケ岳を見たいと見えるところまでいくそうです。
いろりの間には嘉門次が愛用した田村銃とウエストンから長い友情の印しに贈られたピッケルが飾られています。
翌日はさわやか信州号13:30発。
出発まで散策。明神池、徳沢園、明神館、河童橋。河童橋では2人が絵筆を取っている。へたやなあと小声で武やん。
帰りのバスの中で思いがけず聞きなれた大声。前の座席に82歳の老登山家が座っている。河内長野市北青葉台のYSさんだ。1週間前から小梨平キャンプ場でテント生活し、今日が帰りの日とか。かっての猛者も82にもなると下から眺めるだけで満足。
先ほど知り合いの画家に合って来たという。二科展の合格した方ともいう。先ほどへたくそと話した方らしい。まあYSさんは私の理想の生き方をしておられます。元船長、登山家、作家、スケッチが得意、いわわきNクラブ。