奥美濃 冠山 1257m  
sanpo.no.642  19年7月5日(木)曇り 気温25℃ メンバー

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[  遠路来た冠山 鳥帽子の冠形も霧の中  ]

コースタイム:冠峠→冠平→冠山山頂→ピストン              

 例会山行。冠という名前に惹かれて参加したが、予想通りちょっと遠かった。新大阪駅7時過ぎバスはスタート。名神吹田ICから高速に乗り、木之本ICで出て、国道303号線から横山トンネルを抜けると岐阜県。横山ダムから国道417号線に入り、湖岸の長い幾つものトンネルを過ぎ、狭い曲がりくねった断崖の道を走り、登山口の冠峠に着いたとき11時20分を過ぎ。
 冠峠は標高約1118mにあり、標高1257mの冠山には2時間足らずで登れる。ダムができて、林道がつき楽々登れるようになった。冠峠は雨こそ降っていないが濃霧になり展望が全く利かない。「冠山峠」と書かれた道路開通記念碑からは、鳥帽子の冠形の秀麗な冠山が顔を出すはずだが。

 記念碑の反対側には小さな祠があり、金草岳への登山口がある。(写真)
冠峠で 囲炉裏村のミートさんが撮った写真
 記念碑の横から登山道は続いている。ネマガリダケの多い登山道で、軽いアップダウンが続き、最近の梅雨で道がぬかるんでいる。道端には終盤のコアジサイ、ギンリョウソウ、クマノミズキに変わってミヤマシグレ、リョウブ、バライイゴが咲き始めていた。霧がなければ途中何回か冠山山頂が見えるのだが。高山植物が多い山も、端境期で少ない。 

 ヤマシグレ(またはミヤマシグレ) スイカズラ科ガマズミ属 ミヤマシグレは茎の下部が長く地を這って根を出し、樹高は1mに達しない。しばしば同じ場所に生えるヤマシグレとは樹形の違いだけで、識別は困難。
 笹原の冠平ではニッコウキスゲが満開でデジカメタイム。約20人づつ交代で冠山に登る。その間約40分休憩。付近の笹原にアオヤギソウ、○○タツナミソウ等が見られた。
 冠山山頂に向かう。ちょっとした岩場の道でロープも付いている。キンコウカ、コメツツジが咲いている。岩場を過ぎると間もなく山頂だ。
三角点のある山頂は狭い。晴れれば北アルプスまで見える展望のよい山も、今日は霧でダメだ。交代で写真を撮って来た道を戻った。

冠山山頂

 
 
他に咲いていた花  珍しい種が多かった。間違いあれば教えて下さい。
ゼンテイカ 禅庭花 別名 ニッコウキスゲ ユリ科
アオヤギソウ 青柳草 ユリ科 バライチゴ 薔薇苺 バラ科 
ハナヒリノキ 別名 クシャミノキ ツツジ科 オオバギボウシ? 大葉擬宝珠 ユリ科
イワウメヅル 岩梅蔓 ニシキギ科 キンコウカ 金黄花 ユリ科
アカミノイヌツゲ 赤実の犬柘黄楊 モチノキ科 
ミズキ 水木 ミズキ科                              
オオナルコユリ 大鳴子百合 ユリ科 ササユリ 笹百合 ユリ科
シソバタツナミ? 紫蘇葉立浪  シソ科 ツシマナナカマド 対馬七竃 バラ科
ツシマナナカマドは葉の下面が粉白色〜白色で、小葉は7〜11葉。
対して基本種は淡緑色〜緑色で、11〜15葉。 
珍種。
オオコメツツジ 大米躑躅 ツツジ科
本州(秋田〜滋賀県の日本海側)に分布

中部地方の亜高山帯に生えるチョウジコメツツジは花冠が筒型で浅く4裂し、オシベは花冠から突き出ない。本種かも。

コメツツジとの雑種も多い。



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