吉野大塔清水ケ峰   1186m
sanpo.no.590  19年4月10日(火)晴れ 気温18℃ メンバー3

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[ 奈良教大付属演習林 清水ケ峰を巡る]

コースタイム:7:00三日市町→8:30大塔寮9:00→9:30十坪平→9:50 800m分岐→10:38 7号鉄塔→11:47清水ケ峰12:40→13:02 9号鉄塔→13:30 800m分岐→十坪平→14:10大塔寮


 清水ケ峰ってどこにあるの?昭文社の大峰山系地図からはずれていて、載っていない。彦やんの案内で国道168号線を南下。道の駅吉野路大塔を通り、大塔町辻堂で国道崩落、工事中のため迂回路を走り橋を渡る。国道に戻らずそのまま赤谷に向かって10分ほど行き、橋を渡り、赤谷オートキャンプ場に着く。キャンプ場入口脇の奈良教大付属大塔寮の裏手が登山口である。
ポストに登山届けを出す。記録から今年初めての登山者だ。
奈良教大付属大塔寮




 いきなりジグザグの杉林の急登が続く。赤松と五葉松の夫婦松がある。シャクナゲが見え出すが蕾はない。30分ほど杉林を登り、10坪平に着く。木製の古いベンチがあり一息入れる。ところどころ木には温度計がぶら下がっている。トチノキ、ミズナラ、イヌブナ、ヤマザクラの巨木があちこちに。炭焼き釜跡のある細い樹木地帯になっても、ヤマザクラの巨木が多いのは炭焼き材として、伐採しなかったのであろう。 この時期は葉を落としたままで、花時は2〜3週間先であろうか。また、今までブナに比べ見下していた?イヌブナ。今日、堂々としたイヌブナの巨木を目にして、尊敬の念が湧いてくる。

 標高800mにある分岐を左に水平道を行く。一つ目の沢にはハシリドコロが花を付け始め、トリカブトが芽吹く。タチネコノメソウ、ニッコウネコノメソウも見つかる。7号鉄塔から尾根道分岐を通り、二つ目の沢を通過する。ガレ場だが杭にロープが張られて安全である。

 ゆるやまな広い尾根を登り切ったところが山頂だ。すぐ手前に伯母子岳分岐の標識がる。山頂の一角が切り開かれて、釈迦ケ岳と南奥駆の山々が展望できる。暖かい日差しの下、昼の大休憩。

 帰りは緩やかな尾根道を行く。ブナの多い自然林から鉄塔9号を通過すると、急な下りとなり間もなく午前中登って来た標高800m分岐に着く。その後は午前中の道を戻り、奈教大大塔寮に戻り下山届けを出す。管理人さんの話を聞き地図と生態図をもらう。

 最初の杉林の他は自然林で樹木の種類も多くて、気持ちのよい散策ができた。多くの樹木には名札が付けられている。  登山道には道しるべの黄色いペンキが樹木に塗られて、道迷いの心配も全くない。登山口から地図なしでも簡単にハイキングできる、自然散策路になっている。だが崖道も多いから足元に十分注意。管理人さんの話では熊も出るというからそれなりの備えも必要。最適時期はヤマザクラの咲く今月下旬か、秋がよいと思う。なお、新ハイキング関西ではKリーダーが05.6.19清水ケ峰を計画したが雨で流れている。

 登山時には事前に奈良教大まで連絡を。0742-27-9359 0742-27-9207 鳥居先生 0742-27-9142


大塔寮の中庭裏手が登山口 10坪平
標高800mの分岐
尾根道と水平道に分かれる
標高800mの分岐
木に温度計がぶら下がっている
イヌブナのお化け 他の木の比べ、ヤマザクラは大きい
最始の沢 ハシリドコロとトリカブト
苔むした林 きちんと道しるべがついている
7号鉄塔 タムシバ
尾根と谷道の分岐 大きなトチノキ
伯母子岳分岐 清水ケ峰山頂
山頂より釈迦ケ岳方面 山頂より南奥駆の山並
ブナ地帯 9号鉄塔近く


コース概要

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