四国 石鎚山 1982m |
---|
sanpo.no.585 19年3月26日(月)晴 気温5℃ メンバー4 |
[ 西日本最高峰 石鎚山 車中2泊1日 天候に恵まれ素晴らしい登山 ]
コースタイム:JR大阪駅0:15→6:05JR伊予西条駅→せとうちバス7:43→8:37ロープウエイ前→9:00ロープウエイ→9:08山頂成就駅→9:45成就→11:37夜明峠→12:45弥山12:52→13:11天狗岳13:29→弥山14:00→14:50夜明峠→16:00成就→16:28-16:40 ロープウエイ→16:48ロープウエイ前→17:22せとうちバス→18:00小川バス停〜18:03武丈の湯23:00→23:10JR伊予西条駅0:13→6:40JR京都駅 |
「青春18切符で石鎚山に行きたい。」不良中年グループの全員B型人間4名は珍しく意見が一致した。ちなみに「B型同士の相性はいい時と悪い時が両極端になる傾向がある。 お互いの趣味や興味の方向性が一致している時は、まさに最強の相性。」というわけである。 |
||
JR伊予西条駅前から見た石鎚山 | ||
ロープウエイ前 | 瓶ケ森(かめがもり) 一番高いところ | |
貸切のバスと貸切のロープウエイを乗り継いで、山頂成就駅に着く。スキーの可能な日は満員だそうだが。この間の雨で今年はもう営業は無理だろうか。他の登山者は東京の夫婦のみ。昨日の雨がすっかり上がり、瓶ケ森(かめがもり)の雄大な山並みが飛び込んでくる。広い地道を歩き、スキー場の道と別れて、登山口の成就に着く。参道には白石旅館の他数軒の旅館と、土産物屋がならんでいるが店はすべて閉まっている。石鎚成就神社に参拝し、記念写真、Wリーダーが用意した登山届けを出す。 |
||
石鎚成就神社 |
||
ナツツバキ、ヒメシャラ、タンナサワフタギ等と書かれた自然林の中を下る。大木のブナ、トチ、シラベの原生林帯、下には笹が茂る。前方に白い雪を残した石鎚山が見え始めて、期待が高まる。どちらが弥山でどちらが天狗岳だろうか。 | ||
やがて急な登り道となり、残雪のかたまりが現れる。鎖場を迂回し巻き道をとる。このお試し鎖場は下の方は鎖が雪の中で、上の急激な岩場に続き、反対側はまた急激な岩場に鎖が下っている。巻き道を上がりきったところが鎖場の降りたところ、小さな峠になっている。無人の茶店があり、リックを下ろし休憩。背後には瓶ケ森から連なる山々がそびえて絶好の展望台である。茶店の時計は10:58、気温4.5度、湿度52%を指しており、冷たい風が心地よい。 |
||
無人の茶店 |
||
樹林の中の道、残雪が雪渓となり凍りついている。安全のためアイゼンを着ける。しばらく登ると、明るい笹の尾根になり、石鎚山の岸壁が目前に迫ってくる。夜明け峠だ。 | ||
前方の鞍部が夜明け峠 |
||
雪がない岩の道でキリキリとアイゼンがきしむ。間もなく第1の鎖場で深さ30cmほどの残雪地帯。鎖場は冬場は雪に埋もれ登山不可。巻き道でも滑りやすく凍りついた厳しい雪道。[ピッケル、10本爪のアイゼン装備が完璧。クリック→「のんびり山歩」]さんのアドバイスを思い出す。我々はピッケルもなく10本爪は1人だけ。幸い好天気に恵まれ少し雪も緩み、トレースを踏みつたう。あやまり滑ればこの急斜面でただ事ではすまないだろう。第1〜3の鎖場は巻き道といえども、階段、鉄柵は随所で雪に埋もれ危険なところが多い。 | ||
巻き道の階段も埋もれる | 巻き道の階段も半分埋もれる | |
第3の鎖場 | ||
ようやく石階段が続き、石鎚神社のある弥山に到着した。 | ||
ここからの展望は申し分なく、天狗岳が槍のような岩峰で、大峰山系の行者還岳のように頭を傾けている。どっしりとした行者還岳は鈍峰なら、こちらは切っ先の尖った鋭鋒だ。天狗岳のうしろ、瓶ケ森と連山が続き、薄らと見渡せるのは瀬戸内の海だろう。 | ||
天狗岳 |
||
面河に下る縦走路もはっきり見え、途中の建物は愛大小屋のようだ。今日は当初、面河に縦走しようとしていたが、「のんびり山歩」]さんのアドバイスで中止したが、実際来て見てとても冬場は時間的にも無理な話だった。今後のお楽しみとしょう。 左下の小さな白い長方形が愛大小屋。 | ||
天狗岳へのピストン | 天狗岳へのピストン | |
天狗岳の山頂にて 筆者は右端 | バックは天狗岳の次の岩山 | |
天狗岳へのピストンは先の東京組がすませていた。我々も昼食の前に天狗岳に向かった。幸い好天に恵まれ残雪もなく、風もない岩場をデッカイ鎖を伝う。鎖といっても腕ほどの太さだ。岩場の先端が深い谷底に落ち込み思わず身震いがする。こういう場所では四ばいが最適だ。天狗岳で記念写真を撮り、展望を楽しむ。再び弥山に戻り昼食、コーヒータイム。帰りは元の雪道を慎重に引き返す。 |
||
ロープウエイ上の展望台で休憩し、展望盤の山々を確かめる。新浜の海、沓掛山、笹ケ峰、瓶ケ森、子持権現山などの石鎚山系の山々が一望。四国にも素晴らしい山があった。またまた登りたい山が増えたようである。 ロープウエイで下る。おいしい水場がないか尋ね、「駐車場そばにある」というので向かう。人けがなく、ひっそりとした土産店の横で、冷たく美味しい水を飲み、1.5L確保する。明日、滋賀の山に行くため。 4人の客、貸切状態のせとうちバスで伊予西条駅へ。親切な運転手さんで山々の展望をガイドしてくれる。黒瀬ダムから見る残雪の石鎚山はなかなかのもの。瓶ケ森なども。伊予西条駅近くの温泉を尋ね、教わる。小川バス停で下車し「武丈の湯」につかり、山旅の汗を流しビールで乾杯。閉店の23時まで休息させてもらう。 |
||
黒瀬ダムから見る石鎚山 |