大普賢岳  1779.9m
sanpo.no.519 18年10月13日(金)晴 気温16℃ メンバー3

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 コース:和佐又ヒュッテ8:20→9:25笙ノ屈9:35→9:55石ノ鼻10:00→10:50大普賢岳11:30→11:45水太覗12:15→12:33大普賢岳12:40→石ノ鼻→14:10笙ノ屈14:22→15:30和佐又ヒュッテ 



 大普賢岳は岩稜と自然林が素晴らしく、梯子や鎖場がたくさんあり変化に富んだ登りが楽しめる。今日は紅葉の大普賢岳を3人で目指した。2人ともこの山は初めてであるが「この山に魅了されるに違いない」、そんな気持を抱きながら2人を案内した。出発地点の和佐又ヒュッテの気温は11℃で寒い。

写真 和佐又ヒュッテ前より、和佐又山



 スキー場のカヤ原の登山口を登ると、登山道脇にはオヤマリンドウが寒さに花を閉じている。その上はテント場になっており7~8人入れそうな大きなテントが3張り張られていた。登山ポストに登山届けを出す。15分ほどで和佐又山の鞍部に着く。
オヤマリンドウ




 体も温まり汗がにじむ。ここからは左に行くと無双洞に、右に行くと笙ノ屈から大普賢岳に行く。ブナやヒメシャラの自然林は気持ちがよい。この付近は標高1400m、紅葉はまだまだである。緩やかな登りで指弾屈からは北西に向かい水平道になる。少し色づいた梢の向こうに弥山、八経ケ岳が展望出来た。朝日屈を過ぎ笙ノ屈に到着する。岸壁の上から水滴が滴り落ちるので見上げると、岩にしがみ付くようにな小木が赤く染まり青空に映える。
神戸の専門学校の生徒10名ほどが休んでいる。先ほどの大きなテントは彼らのもので、一行は25名ほどという。


写真 笙ノ屈の岸壁



 鷲ノ屈を過ぎると初めての梯子があり、急な登りの後、ヒメザサ茂る日本岳のコルに着く。ここは尾根の上にあり吹き抜ける風が冷たい。短い梯子の下にはコイワカガミの葉が群生し、あたりにはオヤマリンドウの花が多いが蕾ばかり。長い梯子が2つ続いて、途中で休まなければ息が切れそうである。梯子を上がると左手に僅かに色づいた木々の間に、弥山や八経ケ岳が垣間見える。以前はよく見えたが樹木が大きくなって見通しが悪い。


写真 最初の梯子を過ぎたところから



 間もなく石ノ鼻に着いた。巨岩の上に攀じ登り展望を楽しむ。大台ケ原が背後に一望でき、前面に大きく大普賢岳が立ちはだかる。小普賢岳への登りも梯子や谷の上を巻く鎖場があり気が抜けない。
    手前日本岳と和佐又山 雲の上は大台ケ原
大普賢岳


 小普賢岳からは一旦大普賢岳の鞍部に下り、登り返す。標高1600mを越えると紅葉が進んで、素晴らしい光景が待っていた。青空をバックに写真を撮りまくる。



 奥掛道に合流して5分程で大普賢岳山頂に着いた。北に稲村ケ岳、大日山、山上ケ岳が、東に弥山や八経ケ岳、明星ケ岳、南に大台ケ原の大展望を楽しんだ。



大普賢岳からの展望

右から山上ケ原、左の尖がりは大日岳とその左は稲村ケ岳



 昼食休憩後、10分ほど下って水太覗に向かった。水太覗の平原で、ヒメザサの原にブナの巨木が色づいて素晴らしいメルヘンの世界に酔いしれた。振り返れば大普賢岳が紅葉に染まり、谷底の向こうに小普賢岳や和佐又山の絶景の大展望があり、しばし贅沢なコーヒータイム。











 水太覗から帰路につき元の道をゆっくり辿った。下りは崖に付く道はより危険、梯子の下りは慎重にした。帰りはのんびり花山歩。オヤマリンドウが日差しを浴びて小さく花開き、笙ノ屈の岩壁にはダイモンジソウが点々と花開き風にそよいでいた。水のにじむ岩場のトリカブトやオタカラコウの名残の花を楽しんだ。


オヤマリンドウ ブナの実
ダイモンジソウ ダイモンジソウ
オタカラコウ トリカブト



 
和佐又スキー場で、美しいススキの穂をバックに見える山々、今しがた登って来た日本岳、小普賢岳、大普賢岳に別れを告げた。

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