紀泉岩湧山 897m     

HOME

sanpo.no.463   18年5月29日 (月)晴 気温23℃   メンバー1 
コース:9:35ジュンノ木谷→11:55岩湧山12:40→ダイトレ→13:00鉄塔75→ネバシ谷→14:40横谷 

 20年前の古い地図によると岩湧山には、北側のジュンノ木谷から破線のルートがあり、前から気になっていた。 埋もれたルートの発掘と、なにか珍しい花があるのではないかという期待を込めて、軍手に長靴、鋸持参し林道脇に車を置き谷に入った。
 谷川を渡り植林の中を行くとシライトソウやマルバウツギ等が咲いており、10分程で道は左右に分かれていた。左に進むと谷川に沿った道になり倒木がある。倒木を巻いてなおも登るとまた道が左右に分かれていた。磁石は右に行くようになっていたので尾根伝いに行くと、殆ど見えない藪の道は下の谷に向かっており水の音がしたがはっきりしない。一旦最初の別れ道に戻る。この間約50分。
 
今度は最初の分岐を右にとり関電道の鉄塔78,79の矢印のある方向に進む。しばらく登ると植林の中で道が消えた。磁石の方向は左の谷に向かっていたが藪で進めない。あちこちウロウロしているとやや中央寄りに関電のゴム製の階段を見つけ、ドンドン登ると明るい尾根になり鉄塔79に出た。破線のルートからはずれていたが尾根道が岩湧山の方向に向いていた。ほどなく鉄塔78分岐になり山道は谷に下っていた。



 
 鉄塔79で磁石の進路をセットした通り、かまわず尾根を登って行く。昔、山道があったようにかすかに読み取れるが藪山である。急な登りが続いて古いキコリ道に出た。左に下るとまた左上に行く道と分かれた。鋸で小木を切りながら進む。やがて倒木やブッシュで古い道が消え不安である。獣道でも嬉しい状態だ。もうこの辺から南へ進めば山頂だろうと急斜面を這い上がる。鋲付の長靴の威力大で急勾配も割合楽だ。岩のゴロゴロした、大峰の鉄山に負けない急登である。急登が30分ほど続いて、獣以外の人の足跡らしき跡が時々上へ向かっているのが見つかる。誰かこの道を登っているようだ。それも比較的新しい。ナベワリやイナモリソウが少し見られたが目新しい花はない。


やがて上の方が明るくなったと思ったら岩湧山直下の防火帯の山道に出た。暗いところから突然明るいところに出て急に気持ちも明るくなった。出たところはウワズミザクラのあるところ。3時間近くうろついてヤレヤレである。昼飯を食ってネバシ谷の鉄塔75に向かった。

 
 ネバシ谷も以前より荒れていた。鉄塔76、77と下り、索道の旧プラットホームがあり赤い紐線が進入を阻んでいた。ホームが腐って踏み抜きそうであったため付けているのだろう。ホームを巻いて鋸で小木を切り倒し、赤いテープで進路をつけた。植林帯を下るが足跡がなく、最近歩いた形跡が見当たらない。やがて谷を渡り鉄塔78の分岐に出た。上へ行くと岩湧山に近道と書いていたが、こんな道は始めてだ。おそらく登る人はこちらに向かうだろう。沢におり、きれいな水で手を洗う。ここから少し下ると左手に赤テープがあり左の山腹を巻いて沢に戻る。道は沢を通るようになり、いくつかの沢を集めている。下から登るときは沢の分岐で迷い易い。赤いテープを見逃さないこと。私が以前付けた古い赤テープもあった。雨の跡等は長靴がよいだろう。やがて明るい横谷の林道に出た。午前中も午後も暗い谷だった。ジュンノ木谷もネバシ谷も期待に反して藪山で、花も目新しいものはなかった。ないと分かればそれでよしとしよう。

 あとがき ジュンノ木谷をネットで検索したら今年の5月6日に入山した人がいた。今日見たのはその方の足跡だろうか。
                                         

HOME inserted by FC2 system