湖北横山岳 1131.7m     

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sanpo.no.462   18年5月25日 (木)快晴 気温18℃   メンバー 
コース:新大阪駅7:30→白谷登山口10:25→12:15五銚子ノ滝→13:50横山岳14:50→15:20東峰→17:25白谷登山口→新大阪駅20:30 


 最近花の山として人気の高まりつつあるという湖北は横山岳に向かった。 岐阜県に近い琵琶湖の源流地域だ。白谷に入るとオドリコソウ、シャク、ミヤマキケマン、ホウチャクソウ、ケナシヤブデマリ、ミヤマハコベ等が目につく。一旦白谷の流から離れ杉林の急登になり林道に出る。杉林にはホウチャクソウ、タニウツギ、イチリンソウが咲いていた。林道は左に下り白谷に戻り、白谷の谷川沿いに登る。この間はがけ崩れで谷は通行止めで 杉林から林道を経由したコースになっている。林道ではセイヨウカラシナ、タニウツギ、ウマノアシガタが見られた。


 白谷のコースは流に沿っており、渡渉を繰り返しながらの急登で、長靴での参加者は楽々である。こんな時は流を恐れずジャブジャブ入って行くのが安全である。相変わらずシャク、ミヤマハコベが多くヒメレンゲ、イチリンソウ、ニリンソウ、ミヤマキケマンの群落があり五銚子ノ滝に着く。




 五銚子ノ滝で12時を回っていたが、昼食は苦しい登りを考えて山頂ですることになった。一息入れてからは修業の道を行くような険しい登りが連続する。殆ど直登に近くロープが随所に現れる。そんな中で可憐な花達に元気づけられる。鮮やかな紅色のユキグニミツバツツジが咲き始め, ヤマシャクヤクが見頃。初めてのムラサキマムシグサも興味深い。

 青空の下、山頂広場では他の登山者が弁当を広げていた。奥琵琶湖が一望できる好展望台である。仲間が少し遅れたが全員元気で到着した。白谷は急峻であるが花の種類も豊富で素晴らしいコースだった。満足感に浸りながら山頂でのんびり昼食タイム。   約1時間の大休憩後東峰に向かう。



 大きな雪渓を踏んで、咲き終えたイワナシの群生する尾根を通る。名残のイワカガミも少し、ウスギヨウラクは咲き始め。下りになると終了近いイワウチワの大群生地帯である。見事なブナの緑の中、紅色のユキグニミツバツツジが映える。下るに従いミヤマガマズミ、コバノガマズミ等が目立つようになった。


                   奥琵琶湖方面


 

                    左は能郷白山方面



 東峰からの下りは、白谷の激登に反して穏やかなものでのんびり散策できた。山登りとしても、花見としても魅力一杯の山だった。また時期を変えて来たい山である。リーダーが「白谷抜きでは横山岳の魅力が半減する」と厳しいが敢えてこのコースを選択した心意気に感謝。
今回、ユキグニミツバツツジとムラサキヤシオを期待してましたが、ムラサキヤシオは見付かりませんでした。
ユウシュンラン、ムラサキマムシグサを始めて見ました。


 今日見られた花です。写真以外ではタニウツギ、チゴユリ、ミヤマハコベ、ハナイカダ、タムシバ、ムシカリ、クサイチゴ、ツボスミレ、シハイスミレ、ツクバネウツギ、ミヤマシキミが見られました。
その他終了した花ではカタクリ、ミスミソウ、エンレイソウ、キヌガサソウ、ネコノメソウ、イワボタン、オニシバリ、これから咲く花ではルイヨウボタン、ヒヨクソウ、ミツバベンケイソウ、ヤグルマソウ、アマドコロ等々が見られまさに花の山でした。



今年はイワウチワは見てなく、ダメだろうと思っていたがたくさんありました。


ユキグニミツバツツジ
秋田〜鳥取。日本海方面に見られる。
ユキグニミツバツツジ
葉柄に毛なし、花柄、子房に毛あり、葉裏に
白毛あり。
オククルマムグラ アズキナシ
ハクサンハタザオ ヒメレンゲ
ヒメウツギ ケナシヤブデマリ 日本海方面に見られる。
ヒトリシズカ ユキザサ
コバノガマズミ ミヤマガマズミ
オオタチツボスミレ ウスギヨウラク
ウワミズザクラ フデリンドウ
イワカガミ イワナシ
イチリンソウ ニリンソウ
ヤマエンゴサク コミヤマカタバミ
ムラサキマムシグサ ツクバネソウ
ニシキゴロモ オドリコソウ
ヤマシャクヤク クルマバハグマ
ヤマルリソウ
イカリソウ ユウシュンラン ユキグニミツバツツジ
ユウシュンラン
茎は高さ10〜15cm、葉はほとんど
退化し上部の1個のみ普通の葉に
近い。ギンランに似ている。
ユウシュンラン

*ユウシュンランはギンランの亜種で、個体数は非常に少ないランだそうだ。
絶滅危惧種U類に指定されている。
植物分類学の工藤祐舜博士の名前を取って命名されたとのこと。モグさんのHPより引用させて貰いました。

*ムラサキマムシグサはmtenさんの指摘でオオマムシグサかも知れません。

オオマムシグサは舷部は筒部より長くたれ下がる。
対してムラサキマムシグサは仏炎苞はやや小さく、舷部は筒部とほぼ同調で前部へ突き出るようですね。
別な角度からのUP写真です。判定が難しいですが仰せのようにオオマムシグサの可能性が高そうですね。皆さんはどう思われますか。




                                         

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