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箱根 金時山〜明神ケ岳〜明星ケ岳・神山〜駒ケ岳    

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sanpo.no.439   18年3月30日〜31日  曇り一時雪・晴れ 気温0℃ 8℃   メンバー 12
コース:1日目 29日夜/大阪→大垣→30日朝/川崎→国府津→御殿場駅→バス乙女峠→乙女峠登山口→金時山→明神ケ岳→明星ケ岳→宮城野橋→宿
2日目 宿→強羅ケーブル→早雲山駅→神山→箱根駒ケ岳→箱根園バス→熱海→沼津→静岡→浜松→豊橋→大垣→米原→大阪







 名峰富士を展望する富士見山行に参加した。皆さん日頃の行いがよいのか今回も素晴らしい富士を堪能した。


駿河小山駅の金太郎桜
乙女峠バス停からの富士山
乙女峠登山口
霜柱の多い山道

 乙女峠という素敵な名前の峠に着くと、雲を頂いた富士山が見え始め、夜行の疲れも吹き飛んでしまった。今朝は冷え込んで霜柱が異常に多い。尾根にはニシキウツギの株が続いている。 期待のオトメスミレの花、現地はまだまだ寒く芽生えもこれからというところで、もう少し先のようだ。



 岩が折重なる金時山・標高1213mは強風の吹きさらしで展望が開けるが、寒くて堪らず金時茶屋に入る。有名な金時娘の店主がおられた。といっても73歳だそうだ。壁には有名スターと並んだ金時娘の写真がデカデカ。「俳優じゃないですから金時娘の写真を撮らないで下さい。」の貼り紙。暖かい甘酒を注文。甘酒が甘いのは分かるがえらい甘さだった。後で聞くとキノコの入った味噌汁がとても美味しかったそうだ。「時間がないのでもういい」とブツブツ言っていた人の話・・・。今度来たときは味噌汁を頼もう。

20.3.31 今更ですが、最近読んだ本で「強力伝 新田次郎 モデル小宮山正」。18年春、箱根の金時山の金時娘に会ったが、なんとこの方こそ小宮山正の娘の小宮山妙子さんでした。強力伝の舞台となった白馬岳山頂の「方向指示盤」前は記念スナップをよく撮るところ。



箱根の町
 金時山を後に矢倉沢峠に下る。峠の近くまで林道が伸びており、ここまで車で来て金時山に登る人が多いようだ。この付近から、インターネットで調べた、2〜3mのヤダケの一種のハコネタケだろうか、延々と続き回りはなにも見えない。
金時山が遠ざかって行く。
ハコネタケにつく青海苔のような物体が風にゆれる。地衣類のサルオガセという奴。
メ モ  和名のサルオガセは木から木へ跳びまわる「サルの尾にはめるかせ」の意味であると言うことが朝日百科 「植物の世界138」に書かれていますので漢字は「猿尾枷」で漢字の「枷」の意味は手足などにはめて、 自由を奪う刑具です。しかし、広辞苑のサルオガセの項には「猿麻?」の漢字が当てられています。 こちらの「かせ」は糸をつむぐときのかせ車の「かせ」になります。

 ハコネタケの群生地を過ぎると雑木帯になり、 当地で初めて発見されたオトメアオイらしき株が出てくる。去年の花の萼が残っている。8月頃咲いて翌年の春実を付けるという。箱根や天城山系の特産種。開花期の夏には葉が出ず、翌春の結実時に葉を出すのが特徴。
どこが山頂?明神ケ岳
 風は冷たく曇り空から雪が落ちてくる。 緩やかな明神ケ岳・標高1169mの山頂らしきところから、少し下ったところに山頂展望台がある。
ここからは富士をバックに、今登って来た金時山のトンガリが見える。
明日登る神山や駒ケ岳が箱根の町の上方に見える。
 広く刈り払われた草原状のところを通過し、明星ケ岳・標高924mも緩やかな台地にある。三角点は探したが見当たらなかったようだ。
 
ここから少し戻って箱根町の宿に向かって急な坂道を下る。


 
   





 2日目は快晴の天候となった。昨夜は夕食後8時ごろからぐっすり寝てしまい目覚めたのは朝5時頃、朝風呂に入って腹いっぱい食べた。それにしても2人部屋で食事付6700円あまりとは安くてよいホテルを見つけたものだ。

 強羅ケーブルに乗り早雲山駅を降りてスタート。高度差450mほどのところをぐんぐん登る。背後に、文字通り箱根町が箱根のように見え、昨日縦走してきた山々が見渡せた。
 樹間から時々、金ピカの富士山が見え始めて気分も爽快である。
神山・標高1438mの山頂からの展望も素晴らしい。



 




冠ケ岳・標高1409mの向こうに富士


 神山でしばらく展望を楽しんだ後、石ころとジュクジュクになった急な沢を下り、日当たりのよい鞍部から緩やかな笹原の上は箱根駒ケ岳・標高1327mだ。
箱根元宮神社の左に顔を出す富士。



 駒ケ岳山頂からは360度の展望があり、家族連れ等がロープウエイで訪れていた。こころゆくまで富士の展望を楽しんだ。
 



西には越前岳、愛鷹山が見え、大きな富士がそびえる。


北には昨日縦走した山々や、その向こうに丹沢の山、
次はまた違った角度から富士を見たいものである。

相模湾


芦ノ湖

箱根園より駒ケ岳

箱根園より駒ケ岳

吉原付近よりJRの窓から



 ロープウエイで箱根園まで下り、バスでJR熱海駅へ。ここからは延々列車を乗り継いで大阪へ、青春18切符の旅である。雲がとれスッキリした、雪の多い富士が青空に浮かんで車窓を追ってくる。新幹線にはないローカルな、味わい深い富士である。乗り合わせた吉原市の婦人、自慢げに「私等毎日富士を見ている」と朝夕の富士の姿を説明してくれる。Tさん「この付近の方は、富士を毎日唯で見ているからよけいに税金を払ってもらわんと」と返す、・・・富士見山行の幕でした。    どうも皆様お疲れさまでした。






 

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