岩湧山
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sanpo.no.420 18年2月19日(日) 曇り 6℃ メンバー単独 コース:第2駐車場(P2)8:30→急坂の道9:00→東峰9:50→10:00山頂→11:30カキザコ→11:35千石谷→12:25取水口12:55→13:00大滝→14:00三ツ合→14:30五つ辻→14:40いわわきの道→15:10四季彩館→15:30P2 |
咲き始めたマンサクの小道を行くと、行者の水を汲む人に出合い 朝の挨拶をし、いにしえの道を登る。ピピピと小鳥の鳴き声に混ざって、「ホウーケキョ」とウグイスの発鳴きの声に心が明るくなったような気がする。四季彩館に立ち寄る。温度計は1℃で割合温かい。今日は炭焼体験と森林ボランテェアの2つのイベントが重なると言い忙しそう。 | ||
まず咲く マンサク | ||
久しぶりに岩湧寺にお参りしてから急坂の道を登る。そばにはイヌガシの花芽が膨らんできた。5分ほど登ってベンチがあり、暑くなったので1枚脱ぐ。 | ||
イヌガシ 早春に赤い花をつける。 | ||
ここからは金剛山方面の見晴らし良好である。 |
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左から二上山、岩橋山、大和葛城山、金剛山と続く | ||
ネジキのポイントの赤松の木の上に宿木のマツグミを見つける。 葉っぱの先が丸いマツグミが見える。 |
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火の用心の標識あたりの右下の樹間に赤い実が見えるので少し降りると、イイギリの実がたくさん着いていた。 |
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イイギリの実 | ||
この付近の松の木の幹が松脂をとる為剥がれており痛々しい。これも戦争の傷跡だろうか。 | ||
ミヤマシキミの赤い実 | ||
標高750mぐらいの雑木帯に入ると、ソヨゴ等の常緑樹がたくさん切り倒されていた。落葉樹の森にするのだろうか。更に上へ登ると直径10cmほどのブナの木の周囲の木が伐採されていた。ブナの木を保護しようといい始めて5年ぶりのことだ。このブナは平成13年4月に
Aさんが発見したものでこれまで、ブナ6本、イヌブナ17本が見つかっている。 ブナの木:青い印の右の木 |
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10時に山頂に着いた。曇り空ながら金剛山の右に高見山が見える。 | ||
南葛城山の向こうに大峰の山々の展望がよい。 | ||
しばらく見とれて三角点へ。北方面を見る。二上山、生駒山がありその上に白く輝いて見えるのはなんという山だろうか。通りがかった河内長野市天見の方に聞くと、比良山のようである。ここから15度の方角であった。 京都府のMさんに見てもらうと 「比良の左奥が武奈ケ岳、その手前が蓬莱山でしょうか。その手前に薄っすらと黒いのは愛宕さんかな??」ということでした。 |
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山頂広場でゆっくり休んでいると、30人ぐらいの団体が来たので席を譲って出発する。カヤの合い間からサイゴクキツネヤナギやレンゲツツジの花芽が膨らんできた。毎年3月下旬に山焼きがあるが、花を見ることなしに焼かれてしまうのである。 去年は山焼きが中止になり、きれいに咲いてくれました。 | ||
サイゴクキツネヤナギ | レンゲツツジ | |
平野の植林帯を抜けると、気持ちのよい落葉の小道である。少し樹林を探索。目ぼしいものはなかったが標高780mぐらいで、この付近のブナの森林限界と思われるところである。 鉄塔75を過ぎて、大阪の山歩会のメンバー約35名に出会う。また神戸からのメンバー7名と出会う。20株ほどの桧の幼木の先が刃物で切られている。近頃、雑木から桧の植林地に植え替えられたものである。南葛城山の高展望も数年先には遮られてしまうという気持ちがこうした行動となったのだろうが、気持ちは分かるがやはりいけないことと思う。ダンコウバイの芽が大分膨らんできた。カキザコの上の方の樹林はゆっくり探索したいところである。古い資料のよるとルリミノキが載ってあったと思う。カキザコから樹林を探索し、千石谷に向かう。 | ||
南葛城山 | 春を待つ ダンコウバイ | |
林道に出て下の川へ降り探索。何もないので戻る。しばらく進んで再び探索。夏は藪で入れないところである。ケヤキの大木が伐採された向こうの大岩に多数のカタヒバが着いていた。写真を撮っているとバックに大きな滝が見えてきた。こんなところに大きな滝が、驚いた。川に入り向こう岸に渡る。長靴で来たから好都合である。高さ30mぐらいの5段の大きな滝だった。名もないこの滝は大滝より高いようだ。「5段の滝」とも名づけようか。この付近ではスズシロソウ、オオキツネノカミソリ等が目につく。 | 五段の滝 |
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カタヒバの茂る岩 | ||
千石林道を自転車部隊20台ほどが通りかかる。 サカモギ谷入口の取水口近くで昼食。 | ||
大滝では寒い中約16名が行をやっていた。一人が滝に打たれる、他の者は船の艪を漕ぐような仕草し、なにか分からぬが大声をだしている。気合を入れて助けているのだろうか。 | ||
大滝(別名:うなぎの滝 | ||
丸木橋を渡りコシオガマのポイントで探索20分。かなりイノシシに掘り返され今年の秋が心配。コシオガマの種を採取。植栽された杉の木の間を遡ると、ヤマザクラの苗木が植えられていた。 | ||
市有林で市民の憩いの場にするとの計画であったと思う。杉の木の合い間だから、大きくならない内に思い切って杉の木を切るべきだろう。林道に戻ると、河内長野市ライオンズクラブが、ヤマザクラ1000本寄贈した看板が出ていた。場所柄看板が大きすぎると思うが。 | ||
植樹されたヤマザクラの場所とライオンズクラブの看板 | ライオンズクラブの看板 | |
スズシロソウ、ミタマカタバミ、ミヤマキケマン、ジロボウエンゴサク等が少し大きくなってきた。フユノハナワララビを確認。今朝方の神戸からの一行に出会う。水場で小さなフキノトウが見られた。また ネコノメソウと思われる小さな芽吹きがマット状に見られた。 | ||
スズシロソウの芽生え | フキノトウの芽生え | |
オオバアサガラの花後 麻の糸のようで花時より説明し易い | ネコノメソウの芽生え |
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相互山荘跡の三ツ合過ぎて、探索に樹林へ。特に目ぼしいものなし。ゴヨノ谷分岐に着くと、林道工事が始まっていた。コンクリで固めるようでネコノメソウの群生地が心配だ。 | ||
右へ行くとゴヨノ谷から南葛城山 左へ行くと岩湧山 |
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五つ辻からいわわきの道に入ってカサゴケの写真を撮る。 | ||
カサゴケ コケの仲間で最も美しいと言われる | ||
登山道の石段に積まれたサヌカイトという石 20km離れた二上山の火山爆発で飛んで来たというが 半信半疑である。 |
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四季彩館で一休みし、シロバナショウジョウバカマのポイントを見る。蕾もまだやっと出始めたばかりであった。 ユキワリイチゲも早いものは蕾が膨らんできた。本格的にはもう1、2週間先だろう。
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間もなく開花のユキワリイチゲ |