岩湧山 

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シダ植物観察会
sanpo.no.414   18年2月5日(金)  曇り 2℃   メンバー13名 
コース:四季彩館→いにしえの道→行者の道→いわわきの道→四季彩館
 


 例年冬場はシダ植物の観察会を2回行うが、今月はその第1回目。比較的分かり易いオシダ科以外のシダ植物。シダ植物に詳しいTさんが先生。熱心なシダファンが遠く京都や宝塚からも参加した。
先ず四季彩館でUさんよりシダの基礎知識や、これから観察するシダの説明を受ける。コースは四季彩館から下り、行者の道を登り、いわわきの道を戻る1周コース。

 冬場でも見られる常緑性のシダ約40種と、冬に見られる冬緑性のシダ2種が見られた。シダ以外では植栽のアカバナマンサクやシナマンサクが咲き始めた。四季彩館に戻り、見たシダ類のチェックと植物形態学の勉強をした。 シダは苦手であるが大阪府下でもシダ類の豊富な岩湧山。覚えなければと意を強くした日でもあった。 


観察したシダ植物

ヒカゲノカズラ科 
 ヒカゲノカズラ  ヒロハトウゲシバ  ホソバトウゲシバ

イワヒバ科 キジノオシダ科
カタヒバ
葉状枝は集まらずに開き、垂れ下がる
ヒメクラマゴケ
茎は冬の葡萄茎と夏の直立茎に分かれる

上:キジノオシダ:下部の羽片に柄はなく、上部の羽片基部に広くつく
下:オオキジノオ:下部の羽片に柄がつき、上部の羽片基部は下側が広くつく

ハナヤスリ科 
 オオハナワラビ
羽片先は鋭頭で鋭鋸歯縁である
 フユノハナワラビ
羽片先は鈍頭で鈍鋸歯縁である

コケシノブ科
ホソバコケシノブ
葉縁は全縁で、包膜は二枚貝状
コウヤコケシノブ
葉縁は鋸歯があり、包膜は二枚貝状
アオホラゴケ
葉縁は全縁で偽脈があり、包膜は二枚貝状
ハイホラゴケ
葉縁は全縁で、包膜はラッパ状
ウチワゴケ

コバノイシカグマ科
コバノイシカグマ コバノイシカグマ胞子 イヌシダ葉柄に毛が多い
フモトシダ フモトシダ オオフジシダ
ここと高槻にしかない珍種

ホウライシダ科
イワガネソウ
側脈は結合せし、胞子嚢群は葉縁までまで到達する。
イワガネゼンマイ
側脈は網目に結合せず、胞子嚢群は葉縁までまで到達しない。
 
イワガネソウ

羽片先はなだらかに細くなる
イワガネゼンマイ
羽片先は急に細くなり尾状にとがる

ホウライシダ科
シシラン科
 タチシノブ  シシラン

ウラボシ科 
ヒトツバ ノキシノブ
株が一箇所にまとまる、葉先が鋭頭
ヒメノキシノブ
株はまばらに生える、葉先が鈍頭
 マメヅタ サジラン
葉柄下部が黒色、中肋が盛り上がる
イワヤナギシダ
葉柄下部が緑色、中肋が盛り上がらない


イワデンタ科
ミヤマノコギリシダ ミヤマノコギリシダ
八の字形の胞子群が特徴


チャセンシダ科 
ヌリトラノオ
葉は光沢のある濃緑色、胞子嚢群は緑色
トラノオシダ
葉は光沢のあない黄緑色、胞子嚢群は楕円形


イノモトソウ科
オオバノイノモトソウ
翼が中軸に流れない
イノモトソウ
翼が中軸に流れ顕著な翼となる
上:コユルギイノモトソウ:
翼が中軸に流れない
下:セフリイノモトソウ:

翼が中軸に流れ部分的に翼となる


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