岩湧山 

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sanpo.no.400   18年1月8日(木) 曇り 0℃   メンバー 13名
自然観察会「いわわきネイチャークラブ」第79回   コース:いわわきの道→山頂→急坂の道 

 冬季の観察会は1月の常緑樹、2〜3月のシダ植物。今日は気温も低く−2℃。雪がアイスバーン状に残り寒い事この上ない。岩湧寺の下は目的の常緑樹は豊富。ブナ科コナラ属アカガシ亜族のアラカシ、シラカシ、ツクバネガシ、ウラジロガシ、アカガシやクスノキ科 のシロダモ、イヌガシ、ホソバタブ、カゴノキ、ヤブニッケイが見られる。スタート前に説明があった葉の特徴を現地で確認、木の名前を同定する。上に登るに従って本種以外のマツ科モミ、ツガ、イヌガヤ科のイヌガヤ、イチイ科のカヤが見られる。

 山頂の積雪は約15cmであり、12月に降った雪が残る。カヤはなぎ倒されて刈り取りが難しいだろう。風はなく見晴らしもよく大阪湾岸の都市が一望でき、淡路島の最高峰608mの諭鶴羽山も見える。

 帰りはアイスバーン状の雪道の急坂の道を避け、80歳のYさんに同行した。「年末は剣の小屋で過ごすのが常だった」という山のベテランの話を聞きながら、いわわきの道を2人で下る。こちらも凍結した雪道でアイゼン着用、石段の下りはアイゼンが引っかかり、冷や汗ものだった。

 四季彩館に戻り、植物形態学の勉強会をし、午後4時散会。



いわわきの道 山頂より金剛山方面
山頂広場方面 関空方面 薄く淡路島が見える






クスノキ科 ヤブニッケイ 
3脈がくっきり
クスノキ科 
ホソバタブ 芽が一つ
クスノキ科 シロダモ 
裏が白い
クスノキ科 イヌガシ 
葉が水平につく



ブナ科 アカガシ 
葉の縁は全縁、葉柄が長い
ブナ科 ツクバネガシ 
葉の先端に鋸歯、葉柄は短い
ブナ科 アラカシ 
葉の半分は大きい鋸歯
ブナ科 シラカシ 
葉の3分の2に粗い鋸歯、裏は灰緑色 
ブナ科 ウラジロガシ 
葉の3分の2に粗い鋸歯、裏は粉白色、
縁が波打つ
ブナ科 カゴノキ 
特に特徴がないのが特徴


クワ科 イタビカズラ ツバキ科 サカキ 
芽が曲がる



マツ科 モミ
幼木の葉は先端が2裂し尖る、
柄が横に出る
マツ科 ツガ
先端が少し窪む、柄が上に出る
イヌガヤ科 イヌガヤ 
先端は尖るが痛くない、
白い気孔帯は広い
イチイ科 カヤ 
先端が鋭く尖り痛い、
気孔帯は細い




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