岩湧山


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sanpo.no.40
12年7月2日(日)晴れ一時曇り 気温34℃

いわわきネイチャークラブに参加

クモキリソウ、ジガバチソウ、オオバノトンボソウ発見

今日の参加者は初参加のFさん、Nさんを含め10名であった。礼文島、北アルプス等の山登りに忙しいYさんはしばらく休会するようだ。
Uさん手造りの栞(しおり)代100円を支払う。内容の充実したりっぱな栞、これでは申し訳ない気がする。それぞれ名札を着用する。

今日の観察会の対象外である四季彩館周辺の草木では、ナツツバキ、ヒメシャラ、ヤマボウシが見ごろで朱色あぜやかなヒオウギスイセンとカワラナデシコが咲き始めた。

今日はいつもの急坂の道からと違いいわわきの道からスタート。
木階段のところで見事に咲いたササユリが我々を迎えてくれた。
物知りのMさん、ハエドクソウの名の由来の説明をしてくれる。昔、この花の根をすり潰してハエとり紙に使ったためとか。

前々からこの辺にあると言われて探していたウメガサソウ、見つかったのは残念ながら花の散った花柄であった。Nさんの話では先週は咲いていたそうだが。

最初の水場でキツネノボタンと白く咲いたマタタビノ花を確認。キツネノボタンはヤマキツネノボタンではないかと意見が分かれたが咲く時期からしてキツネノボタンで一致。
杉林に入る。ツチアケビが鹿の角のような枝だを伸ばし始め、つぼみが成長し始めた。Aさんがクモキリソウを発見。ラン科の仲間で変わった花であった。

展望台を過ぎてしばらく登るとイチヤクソウの群落が花を咲かせていた。花びらが散り始めていた。
この辺はヤマアジサイが満開となり今が見ごろだ。現在多くのところで栽培されているアジサイの原種、これを改良しガクを大きくしたものとUさんの説明。
Kさん12時になり腹が空いて動けないと言うので、ダイトレ合流地点で昼食。ここは、下から吹きあがる風のとおり道となっていて涼しい。

昼食後しばらく登った地点でクモキリソウの群落発見。Aさん、ここにもある。ここにもあると周囲を指差す。嬉しい発見であった。皆で代わる代わる写真に撮る。
先行の4名と離れてしまったが、またまたAさん、ラン科系の珍しい植物を見つける。花の同定に時間がかかる。天眼鏡で観察する。AさんUさん懸命に図鑑で調べようやくジガバチソウと判明する。惜しくも花期が過ぎてしまって枯れた花柄であった。
ここで私、変わった撮影を試す。天眼鏡をレンズに添えて撮るとうまくいくではないか。それも勝手にピントが合って。

頂上付近ではススキが一段と成長した。この緑の中にピンク色や白い色のササユリがあちこちに見られた。ピンク色は咲いて間もない花。白色は時間の経過した花。
先月つぼみを数えたときより、ずいぶん少なくなった。心無い人に摘み取られたあとが点々と確認できた。 それでも、残った花々が登山者の疲れを癒してくれる。

花が尾っぽのように伸びているオカトラノオが咲き出した。Nさん作の栞に紹介されたこの花が、ギンレイカ、コナスビと同じ仲間とは知らなかった。

急坂の道を下る。
アワブキ、シラキ、ムラサキシキブの花が咲き始めた。ササユリがあちこちに咲いていた。Kさんがオオバノトンボソウの蕾のついた株を見つけた。
林内ではイチヤクソウが多数、見ごろであった。アクシバがピエロの帽子のような花姿で咲き始めた。

予定の午後4時ごろ四季彩館に戻りミーティング。

ササユリ等の採取対策を話し合う。国定公園の中なので採取する人を見かけたら、遠慮なく注意する。 採取禁止の立て看板を設置出来ないか。
巻き道の林道工事が進んでおり、工事予定地内の野草の移植を次回も実施する。
持ち帰った、草木の標本の同定をする。どうしても解らないものもある。

今日は、大阪の最高気温34℃と蒸し暑い梅雨の晴れ間で、1リッターの水を飲み干すほどであったが、ラン科系のクモキリソウ、ジガバチソウ、オオバノトンボソウなど確認でき収穫の多い日であった。




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