岩湧山


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sanpo.no.35
12年5月21日(日)晴れ 気温25℃

昨夜の雷鳴と大雨がうそのように晴れあがり絶好の天気となった。青葉台から見た岩湧山は美しく見える。 約束の8時20分にYさんと青葉台ハイツ口に集合、車を岩湧寺下の第2駐車場に止め出発。
今日の目的の花はレンゲツツジにヒメハギ。四季彩館に立ちより開花状況を聞く。Uさんからの「いわわき天狗通信」の咲く花のリストも参考に今日の見るポイントの打合せ。
四季彩館のテラスからはイヌザクラとホウノキの花が咲き見頃ということで、備付の望遠鏡で覗いて見る。イヌザクラは稲穂状で小さな白い花がいっぱい着いていた。イヌザクラは周囲が一抱えもあり大阪府下では珍しい大木だそうである。

岩湧寺下の階段には小さな変わった花が一面に落ちていた。拾い上げてみると見たこともない珍しい花で、Sさんの説明ではトチノキの花であるという。
Sさんの案内でいわわきの道入り口付近のイナモリソウの成長した株を見る。花期の5〜6月が楽しみだ。

ここからYさんと2人で登るが花の名前が解らないので心細い限りだ。重たい花の解説の本を広げて見ても、その花名をなかなか見つけることが出来ない。
展望所に到着。Yさん、ここから流れ出る清水を沸かしコーヒをご馳走してくれるという。アルコール燃料でアルミのコヘルの水がお湯になったころ、肝心のコーヒ粉を忘れてきたという。熱いお湯をありがたくいただく。肌寒いので体が温まる。

ここでちょっとYさんの紹介をしておこう。
当年73歳。この山のベテランは海の男でもある。外国航路の船長さんを長年勤めようやく陸に落ち着く。 あるときは敵の魚雷におびえながらの戦時要員や戦時品の輸送に、また東南アジアの狭く潮流の早い海峡の息を凝らしての緊張の通過。また余暇を利用しての日本各地の山登り。年末は恒例の山小屋年越し。随筆集「海と山の展望」(海風社刊)は50年以上を海で暮らした日々を鮮明に伝えている。今もなお情熱旺盛であり、次ぎの随筆集出版に向け挑んでいる。また、近くの金剛山などで1週間ほどのキャンプ生活をたびたび行う。

Uさんの花のリストによる臼の形をしたウスノキの花を観察。そばにスノキがあるという。Yさんと本で照合したところどうも名札がアベコベになったいるようだ。
いわわきの道をだいぶん進んだところでギンリョウソウを見ずに通過したらしい。これを見ないのはもったいないので300mほど戻ると道端の踏まれそうなところに大きく成長し待っていてくれていた。戻ってよかった。

杉林を登ったツリフネソウのポイントで、降りてくるUさんに出会う。今日もやはり来ていた。滝畑から岩湧山経由し見晴らしの道、行者の道の野草を点検するという。どんな新種を見つけるか楽しみだ。

Uさんと別れ山頂近くでヒメハギを探す。Uさんのリストによる場所を2度探しやっとススキの根元で5cmほどの小さなヒメハギを見つけ感激の対面。これは貴重だから名札をつけていないのだろう。
2人の中年女性から尋ねられ得意になって説明。その近くで彼女たちが珍しい花を見つけてくれた。Yさんと本を出して調べたが解らない。少し登ったレンゲツツジの前で代わる代わる記念写真。
昼食はYさん、お湯を沸かしラーメンをご馳走してくれた。たいへんおいしかった。

昼食後、ススキの中を北に下った。あたり一面ワラビが生えていて、Yさんと2人で夢中になって採る。いい土産が出来た。レンゲツツジが緑の中に映えて美しい。

時刻が3時40分となり急いで四季彩館にもどる。テラスから見たホウノ木の花が今朝より3倍も増えていた。

最後のリストのシロバナハンショウズル。見晴らしの道を少し登るとある・・・が、見つからない。
変わりに珍しいエビネ状の花を見つけ本で照合するがわからない。写真に収めた。Nクラブのメンバーに見てもらおう。


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