尾瀬 至仏山 2228m 尾瀬ケ原 尾瀬沼 大江湿原

HOME     今日の花 ニッコウキスゲ、ホソバヒナノウスユキソウ、オゼソウ、クロバナロウゲ


sanpo.no.349 
参加者:10名
17年7月8日(金)〜7月12日(火)曇り時々晴れ一時雨 気温15℃〜20℃

コース大阪→大垣→東京→上野→高崎→沼田→鳩待峠→至仏山→尾瀬ケ原→竜宮小屋→尾瀬沼→尾瀬沼ヒュッテ→大江湿原→三平峠→大清水→沼田→高崎→上野→東京→大垣→大阪

私の花巡りも新ハイの会で、とうとう尾瀬まで行くことになった。夜中に大垣に集合、23:19発東京行き夜行列車ムーンライト長良に乗り込み、尾瀬を目指した。4:42早朝に東京に着いて上野へ。上野から高崎線,上越線に乗り継いで7:53沼田に到着。ここからは尾瀬の玄関口の鳩町峠にタクシーを飛ばした。

 約1時間30分で鳩町峠に到着した。鳩町峠は40数年前の20歳そこそこの時、高校の同窓生3人で訪れており懐かしい名前の記憶がよみがえり、尾瀬への期待が膨らんできた。

天候はガスのかかった曇り空であるが、なんとか大丈夫そうである。足元は夕べの雨でぬかるんでいた。登山の準備をすませて至仏山に向け出発。ここからの草むらにはおなじみのギンリョウソウ、マイヅルソウ、オオバユキザサ、タニギキョウ、ツクバネソウ、ズダヤクシュ、ヨツバムグラ、フイリタチツボスミレ、オオバタケシマラン、イトキンポウゲ、ミツバオウレン、ハリブキ等の野草の他、木本のオガラバナ、ヒロハツリバナ、コヨウラクツツジ、ウラジロヨウラク等の花が次々と現れて登りの疲れも忘れる。


写真は総てサムネイルです。クリックすると大きくなります。戻る時はパソコンの戻るでお願いします。


至仏山登山口

オオバユキザサ

ズダヤクシュ

オオバノヨツバムグラ

ハリブキ

ヒロハツリバナ

フイリタチツボスミレ

ミツバオウレン

ガマズミ

コヨウラクツツジ



この山の地層は古代の蛇紋岩からなり、森林限界の標高1600mを過ぎてから小至仏山までは色々珍しい野草が現われた。シラネアオイ、ハクサンコザクラ、オゼソウ、キバナノコマノツメ、ホソバツメクサ、ムラサキタカネアオヤギソウ、ミヤマダイモンジソウ等のお花畑。シラネアオイは雪解けの雪渓の下にも群生していた。


イワカガミ

イワイチョウ

クモイイカリソウ

コバイケイソウ

ミヤマキンポウゲ

シラネアオイ

ムラサキヤシオ

ウラジロヨウラク

サンカヨウ

イワナシ

小至仏山

ヒメシャクナゲ

小至仏山

バイカオウレン

シナノキンバイ


小至仏山で昼食。ゴロゴロとした岩場で足元は悪いが延々とお花畑が続く。2228mの至仏山山頂で休憩。ガスも晴れ燧ケ岳が望まれ気分も爽快である。今日のお目当てのホソバヒナノウスユキソウにやっと会えた。オゼソウとともに蛇紋岩地の特産種で至仏山と谷川岳に見られる。シュロソウによく似たムラサキタカネアオヤギソウもあちこちに群生。



ムラサキタカネアオヤギソウ

ハクサンイチゲ

ミヤマダイモンジソウ

ハクサンコザクラ

オゼソウ

ホソバツメクサ

コザクラ

ホソバヒナノウスユキソウ

至仏山

ナナカマド

ハクサンシャクナゲ

コケモモ

ベニサラサドウダン

タカネバラ

コメツツジ

タカネシオガマ

キバナノコマノツメ

至仏山

ジョウシュウアズマギク

コザクラ


至仏山を過ぎてジョウシュウアズマギク、タカネバラ、コザクラが目についた。特にハクサンコザクラよりピンクの花色が薄いコザクラは控えめな色合いが魅力的で崖から足元まで多数咲き乱れていた。

至仏山からの下りの2時間は思いがけない悪路に要注意であった。木造の階段が続いた後、ツルツル滑る蛇紋岩の急な下りに足を捕られて尻餅をつく人が続出。山道は谷間の流れに沿って続き、下方では水溜りの石階段が続いた。なんとか無事通過できホッとした。今日のメンバーは山行経験が豊富で、足腰がよく鍛えられていたのがよかったと思う。何組かを追い越して下るほどだった。後で反省するに、この道は登りに使うべきだったかも知れない。



ナットウダイ

山ノ鼻

ナガバノモウセンゴケ


夕刻、ようやく木道の続く尾瀬ケ原の山の鼻に到着した。細かい雨が降り出した。至仏山の下りでなくよかったと思う。ここからは絵葉書のような光景に疲れも忘れ撮影に忙しい。

尾瀬を代表するニッコウキスゲが2〜3分咲き、カキツバタ、ヒメシャクナゲ、ナガバノモウセンゴケ、トキソウ、サワラン等が満開で出迎えてくれた。

夕闇せまる5時30分ごろ、今日の宿舎の竜宮小屋に到着し旅の汗を流した。



チングルマ

トキソウ

ヤナギトラノオ

翌日は誰もが雨を予想していたが、好天の夜明けとなった。朝食前に散歩した。竜宮小屋の周りは絶好の撮影ポイント。木道の向こうには霧にかすむニッコウキスゲを背景にシラカバの木を配した風景は素晴らしい。

今日の好天に気分よくし尾瀬沼を目指して出発した。昨日までと違って楽なコースでお花を楽しみながらの観光気分。薄いピンクのトキソウやピンクのサワラン、カタクリのように花弁がクリッとひっくり返ったツルコケモモも小さいながらも魅了される。あたりを飾るヤマドリゼンマイも尾瀬を代表するシダ植物。



ホソバキソチドリ

ヤヤドリゼンマイ

オゼタイゲキ

ヨッピ橋

ホソバキソチドリ

ハクサンチドリ

ツルコケモモ

サワラン(アサヒラン)

サワラン(アサヒラン)

ツルコケモモ

ニガナ 黄花と白花

クロバナロウゲ

リュウキンカ

ミツガシワ

ニッコウキスゲ

ヒオウギアヤメ


ヨッピ橋を渡り山小屋が集中する下田代十字路から白砂峠を通り沼尻へ。途中の山道ではヤマクワガタ、ハリブキ、ゴゼンタチバナ、オオバタケシマラン、ツルアジサイ、オオレイジンソウ等が見られた。また咲き残りのミズバショウも一株。



オオバミゾホウズキ

オオバタケシマラン

ヤマクワガタ

オオレイジンソウ

コンロンソウ

ヤグルマソウ

ミヤマダイコンソウ


沼尻から尾瀬沼の南岸を通り今日の山小屋の尾瀬沼ヒュッテへ。尾瀬沼ヒュッテに荷物を預け大江湿原を散策。ここも素晴らしい景色で三本カラマツをバックに咲き始めたニッコウキスゲ等を撮る。夕食後ビジターセンターで野草のスライドを観賞し尾瀬の植物を見る 。



ヨブスマソウ

コケイラン(ササバギンラン)

ギョウジャニンニク

ツルツゲ

ミズバショウ

ツタウルシ

ツマトリソウ

ツバメオモト

タテヤマリンドウ

ゴゼンタチバナ

アカモノ

ヤグルマソウ

ハクサンチドリ

コバイケイソウ

ノエビネチドリ

今日のメインはイワナの塩焼き


早朝の午前4時30分頃夜明け、再び雄大な大江湿原を散策。7時からビジターセンター主催の自然観察会があり二手に分かれ参加した。昨夜に続いてボランティアの講師。コバイケイソウの雌花、雄花の説明。コバイケイソウが豊作だとなぜか米が不作になるとか、アシの大きいので2mほどだが場所により50cmほどになるのはなぜ?樹木の姿を見て積雪の高さがわかる方法とか、オガラバナの葉柄の長さが違うのはなで?ニッコウキスゲの花びらは何枚、ミツガシワの根っこは鹿の好物でよく掘り返されるなど。



ヒオオギアヤメ

ワタスゲ

モミジカラマツ

オオルリソウ

ヒメサユリ


尾瀬沼ヒュッテを後に尾瀬に別れつげ、三平峠を経由し大清水に向かう。ヤマオダマキ、コケイラン、ミゾコウジュ、ショウキラン等が次々現われてここも興味のつきない山道であった。



ゴウソ

オオバタチツボスミレ

サギスゲ

アカモノ

ミゾコウジュ

ヤマオダマキ

クモキリソウ

ミヤママタタビ

オオウバユリ

ショウキラン

ミヤコイバラ



 大清水で予約していた出迎えのタクシーで沼田へ。沼田の湯で旅の汗を流し、ビールで打上して尾瀬の花旅は終了した。梅雨の真っ最中で雨を覚悟したが雨は初日の1時間ほどで天気に恵まれた。ニッコウキスゲは少し早かったがたくさんの野草に出会えた。素晴らしい尾瀬を堪能できた。リーダーのTさん有難うございました。メンバーの皆さんお疲れさま。

 





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