岩湧山

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17年2月6日(日)曇り 気温4℃
コース:いわわきの道→展望台→行者の道→いにしえの道 
自然観察会
参加者:12名 (初参加2名) 

 今日の観察会はTさんを先生にシダ植物のオシダ科以外のシダの観察会。気温は低いが例年に比べ雪も少なく観察しやすい。 よく似て皆同じように見え難解なオシダに比べ解かりよい。またTさんやUさんの解かりやすい資料も有難い。ポイントを絞った説明に熱心にメモをとる。

興味があったのは行者の道にたくさん見られた前葉体(配偶体)、2〜3mmに成長し、山の斜面にへばり着いていた。胞子体に成長する過程で 見られ、新しい胞子体が生まれているのも多数見られた。


 
探し求めていたゴヨウマツの枝が、千手の滝壷に雪の重みで折れて落ちていた。別名ヒメコマツともいうが、普通のマツは葉が2本だが葉が5本ありゴヨウマツ(五葉松)と言われ庭木などによく利用される。


 
 ミーティングで3月の第3週の土、日に野草等の盗掘防止の立て看板(大阪府に要請し作成した)を立てるのを決定。また盗掘防止の呼びかけ用の腕章を今後デザイン等協議の上作成する。


観察したシダ植物

ヒカゲノカズラ科 
 ヒカゲノカズラ  ヒロハトウゲシバ  ホソバトウゲシバ

イワヒバ科 キジノオシダ科
カタヒバ
葉状枝は集まらずに開き、垂れ下がる
ヒメクラマゴケ
茎は冬の葡萄茎と夏の直立茎に分かれる

上:キジノオシダ:下部の羽片に柄はなく、上部の羽片基部に広くつく
下:オオキジノオ:下部の羽片に柄がつき、上部の羽片基部は下側が広くつく

ハナヤスリ科 
 オオハナワラビ
羽片先は鋭頭で鋭鋸歯縁である
 フユノハナワラビ
羽片先は鈍頭で鈍鋸歯縁である

コケシノブ科
ホソバコケシノブ
葉縁は全縁で、包膜は二枚貝状
コウヤコケシノブ
葉縁は鋸歯があり、包膜は二枚貝状
アオホラゴケ
葉縁は全縁で偽脈があり、包膜は二枚貝状
ハイホラゴケ
葉縁は全縁で、包膜はラッパ状
ウチワゴケ

コバノイシカグマ科
コバノイシカグマ コバノイシカグマ胞子 イヌシダ葉柄に毛が多い
フモトシダ フモトシダ オオフジシダ
ここと高槻にしかない珍種

ホウライシダ科
イワガネソウ
側脈は結合せし、胞子嚢群は葉縁までまで到達する。
イワガネゼンマイ
側脈は網目に結合せず、胞子嚢群は葉縁までまで到達しない。
 
イワガネソウ

羽片先はなだらかに細くなる
イワガネゼンマイ
羽片先は急に細くなり尾状にとがる

ホウライシダ科
シシラン科
 タチシノブ  シシラン

ウラボシ科 
ヒトツバ ノキシノブ
株が一箇所にまとまる、葉先が鋭頭
ヒメノキシノブ
株はまばらに生える、葉先が鈍頭
 マメヅタ サジラン
葉柄下部が黒色、中肋が盛り上がる
イワヤナギシダ
葉柄下部が緑色、中肋が盛り上がらない


イワデンタ科
ミヤマノコギリシダ ミヤマノコギリシダ
八の字形の胞子群が特徴


チャセンシダ科 
ヌリトラノオ
葉は光沢のある濃緑色、胞子嚢群は緑色
トラノオシダ
葉は光沢のあない黄緑色、胞子嚢群は楕円形


イノモトソウ科
オオバノイノモトソウ
翼が中軸に流れない
イノモトソウ
翼が中軸に流れ顕著な翼となる
上:コユルギイノモトソウ:
翼が中軸に流れない
下:セフリイノモトソウ:

翼が中軸に流れ部分的に翼となる


 


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