槙尾山

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槙尾山 601m

sanpo.no.292
16年12月19日(日)晴 気温15℃
コース:公園口→槙尾山施福寺→蔵岩→捨て身ケ岳→五つ辻→公園口  
参加者:7名


 公園口に岩湧山自然観察会のメンバーが9時15分に集合。紅葉もほとんど散り、目ぼしい野草も少ない年末に訪れるのが恒例となってしまった槙尾山は、他の山とはちょっと違った植生で魅力がある。槙尾山施福寺の参道から一般の参詣者に交じり登る。少し寄り道をし、ルリミノキ、カギカズラ、イズセンリョウ等を見に行く。これらの植物は他の近くの山では見られないので楽しみにしている。ルリミノキの青い実は殆ど落ちてしまい一枝に1〜2個。1ヶ月前はたくさんなっており見事な瑠璃色が見られたが。
イズセンリョウ オオアリドウシ
ルリミノキ カギカズラ





参道脇にはトウダイグサ科のヤマアイの小さな白い線状の花が咲き始めた。山に生える藍の意味で、昔、染料として使われたが青藍の色素を含まないため、葉緑素により緑色に染まるようである。

ヤマアイ ヤブミョウガ




紅葉が少しのこる山門の少し上でアカネ科のサツマイナモリが群生し開花。この花はヤブツバキと同じように12月に咲き始め、寒くなると一旦休んで春4月になるとまた咲き始める。Mさん「ヤブツバキは子房に毛がないがサザンカは毛がある。」ヤブツバキの花糸は花弁に合着するため花弁と一緒に落ちるが、サザンカは合着は僅かでバラバラに落ちる。近くでハランに似たサイハイランらしき株があった。

参道 アカネ科サツマイナモリ



山頂は西国4番札所の施福寺があり、岩湧山の好展望所で、参拝者が休憩していた。

西国4番札所施福寺 施福寺




蔵岩に向かう。岩登りの練習場である蔵岩までは急登でサカキやヒサカキの樹木が多い。岩場の上で昼食していたら高槻から来たOさんに出会い驚く。

蔵岩 捨て身ゲ岳(槙尾山という個別の山はない)



標高601mの捨て身ケ岳からは樹木が多く、樹皮による木の名前の同定が続く。葉が残っていれば分かり良いし、周りに落葉していればまた確認にもなる。一人で同定するより数人でやるほうが確実性も増すというもの。また冬芽による樹木の観察もおもしろい。シラカシは冬芽が白く、アラカシは赤茶色。ヤブムラサキの冬芽は毛深く、ムラサキシキブは毛がない。ネジキの冬芽は日当たりの良いところは赤く、日陰では緑色。タカノツメの冬芽は見るからに鷹の爪そのもの。最後に、お目当てのイズミカンアオイは落葉の下に隠れて元気に咲いていた。
タカノツメ


ネジキ


ネジキ


ムラサキシキブ


ヤブムラサキ


ダンコウバイ


イヌガシ


サカキ ヒサカキ タムシバ
ウラジロ


アカシデ


シキミ


アオキ イズミカンアオイ


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