岩湧山


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sanpo.no.289
16年12月5日(日) 晴れ 気温13℃
自然観察会「いわわきネイチャークラブ」に参加

コース:四季彩館→いわわきの道→山頂→急坂の道→四季彩館
メンバー:10名 (内初参加0名) 

12月ともなると花がないので初参加者はみられず、出席者は常連のものだけ。スタート前のミーティングでは紅葉のメカニズムやカエデ科の見分け方の説明がある。紅葉のメカニズムについてはこちら。少なくとも自然観察会のメンバーは紅葉のメカニズムは覚えておこう。


昨日は季節外れの台風が日本の近くを通過、その影響で杉の枯れ枝や紅葉した落葉が山道にたくさん。イロハモミジとヤマモミジの区別は難解で理解できない。今のところ葉柄に溝があるのはヤマモミジで、ないのはイロハモミジというが、双方とも重鋸歯で葉形の違いはほとんど見られない。時にはイロハモミジの木に溝がないタイプも見かけられたから。あとオオモミジは単鋸歯で溝がある。ともかく一本の木では同じ種であるはずだが溝を見て、イロハモミジだヤマミミジだとワイワイガヤガヤ。

雑木林の紅葉は終盤、シラキやウリハザカエデのきれいな紅色はあせてしまった。木の葉が散り木肌がよく目立つ。今日は予定外の木肌による樹木の名前を確認した。葉が全くない木でも何年間も同じ道を歩いてきたので覚え込んでいる木が多い。確か栗の木だったよ、いやコナラだとよ意見が分かれたが、双眼鏡で見た木の梢には小さなイガグリが見られ勝負あった。
20種ぐらいを観察したと思うが一番難解はアカシデとイヌシデ。イヌシデの木肌の白ぽい菱形模様は溝が深く模様がはっきりしているがアカシデは暗灰色で溝は浅いようだ。今日見たのは総てアカシデのようだ。

杉木立のN食堂は日陰となり寒いので、少し前へ出て日当たりのよいところで昼食。デザートに故郷の紀州のみかんを配った。
山頂は風が強く寒く人影もまばら。温度計は9℃だった。寒風でススキの綿毛が殆ど飛んでしまい殺風景。

急坂の道ではもっぱら木肌による樹木の名前の確認に興味があった。ハリギリの棘のある木肌は一度見ると忘れられないだろう。 杉とヒノキの区別も木肌だけでは始めの内は難解だ。イイギリの木肌も暗紫色の点が広がり印象的。

四季彩館に戻ると半年ぶりにOさんが来て我々の帰りを待っていた。来年の新しいカレンダーを届けるため。岩湧山で見られる野草のきれいな写真と観察会の予定日が記入されていた。労作に感謝。
最後のミーティングでは今日見た花や実合わせ。去年に続き「植物形態学」の勉強をした。今月から3月まで、福岡教育大学の福原達人助教授のテキストによる。観察会のレベルを高めようとするUさんに感謝しょう。

ブナ イヌブナ
イイギリ ハリギリ
ヒノキ 杉(右)
コナラ クり
ウリノキ ウリハザカエデ
コハウチワカエデ アカシデ
カマツカ カナクギノキ
ソヨゴ ウラジロガシ
ヤマザクラ ウラジロノキ




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