岩湧山

岩湧山


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sanpo.no.224
15年10月5日(日) 晴れ 気温20℃

自然観察会「いわわきネイチャークラブ」に参加
参加者  17名(内初参加5名)


コース:四季彩館→いわわきの道→ダイトレ→岩湧山→急坂の道→四季彩館

四季彩館に集合
 
 今日の初参加者は岸和田市からYAご夫妻、Oさんの友人のYUさん、途中から参加のYMさんの5名。
参加者名簿にサイン、しおり代200円、保険代100円を支払いしおりを受け取り、名札をつける。
遠来の長岡京市からTさんが前回に続き参加された。
Tさんはホームページ「花巡り山行」を運営されている。
常連のT、O、Mさんが欠席された。

 簡単な自己紹介の後、Uさんよりコースの説明、見頃の花の説明がある。
Uさんの組とAさんと私の組に分れてスタートする。
初心者や大半はUさんの組について、残りの組は4名となってしまった。

 前を行くUさんの組、しばしば集まり詳細な説明がうかがわれるが、私達の組も図鑑を広げての観察で遅れ気味。


イネ科 コブナグサ 小鮒草 別名 カリヤス

八丈島の黄八丈の草木染めは有名。
コブナグサのことを土地の人はカリヤスと呼ぶ。
カリヤスは黄色に染め上げる材料になる。

コブナグサの煎汁に1日1回つけて乾かすこと10数回、
最後にサカキとツバキの灰汁につけて染め上がり。

私が平凡社の図鑑で説明。


タデ科 イヌタデ 犬蓼 別名 アカマンマ

葉に辛味がなく役にたたないという意味からつけられた。


タデ科 ハナタデ 花蓼 別名 ヤブタデ

イヌタデに比べて花が少ない。
イヌタデの葉が次第に細くなるがハナタデは急に細くなる。
また葉に黒い斑紋がある。


タデ科 ポントクタデ

花序は垂れ淡紫色の花をまばらにつける。
花被に腺点があるのが特徴。


リンドウ科 アケボノソウ 曙草

花冠は直径2cmほど。
基部近くまで深く5裂する。
裂片の緑色の2点は密線溝で、ここから密を分泌し
よく昆虫がくる。

不動の滝下にて


ヌスビトハギの節花

ヌスビトハギの名の由来となった、
果実を盗人のしのび足に見立てたという。

ヌスビトハギの節果はふつう2個
アレチヌスビトハギの節果は5〜6個。

Aさんがひっつき虫の図鑑を持参し説明。

不動の滝下にて


イラクサ科 アオミズ 青みず

全体がみずみずしい。
葉脇に細かな雌花と雄花を混生する。
花は緑色で、雌花が赤味を帯びることが多い。


キク科 ガンクビソウ 雁首草

下向きの頭花がキセルの雁首に似ているためによる。

ホソバガンクビソウとの違い。
ガンクビソウ:上の葉は細いが下の葉は丸く大きい。
ホソバガンクビソウ:上の葉も下の葉も細長い。


キク科 コウヤボウキ 高野箒

ホソバノコウヤボウキとの違い。
コウヤボウキ:花は1年枝先につく。
ホソバノコウヤボウキ:花は2年枝の
束生した葉の中央につく。


キク科 テイショウソウ

頭花は3個の小花からなる。
1小花に白色の裂片が5個づつあるので
15個の花びらがあるように見える。
めしべは1小花に1個あるので3個の
めしべが花冠の外に長く飛びだしている。


ユリ科 ヤマジノホトトギス 山路の社鵑鳥


ユリ科 セトウチホトトギス  瀬戸内社鵑鳥
 

ヤマジノホトトギスとの違いは、基部が黄色,基部に紅紫色の斑点がある
首が長い。


ラン科 アケボノシュスラン 曙繻子蘭
 
花の色を朝の空にたとえたもの。山地の林内に生える多年草。
茎の基部が地を這い、上部は斜上し、高さ5〜10cm。
葉は数個互生し、長さ2〜4cm、ふちは波打つ。
茎頂に数個の淡紫色の花をややかたよってつける。


スイカズラ科 ミヤマガマズミ 

果実は酸味が強い。野鳥が好む。
「果実酒に入れるとピンク色のきれいな酒になる。」
とMさん。
Mさんは「花のフィルド図鑑」秋編を参考に
いろいろ解説してくれた。


シソ科 フトボナギナタコウジュ 太穂薙刀香需

花穂がそり返り、花が片側につく様子をナギナタにたとえたもの。
全体に強い臭いがある。
Aさんが普通のナギナタコウジュとは違うと図鑑を広げる。
フトホナギナタコウジュと判定する。
私一人であればそのまま見過ごしてしまうところだった。
さすが野草に詳しいAさんに感謝します。

ナギナタコウジュ:苞の中心部が最も幅が広く背面は無毛。
フトホナギナタコウジュ:苞の先端が幅広く背面に毛が生えている。


シソ科 ミカエリソウ 見返り草

山地の林床に群生する落葉小高木です ...
花序には大きな苞が、十字のように交互に対生し、
その腋から桃色の花が咲く。
葉の裏が白くなるほど星形の毛が多い。

少し紫がかったピンクの花は魅力的で、
「人が振り返ってみる」というこの花の名前の由来がよく分かります


 


リンドウ科 リンドウ 竜胆

日当たりの良い、やや湿り気のあるところに生える2年草。
健胃、解毒の薬効があり「ケロリグサ」と呼ぶ地方もある。
リンドウ属:花冠は筒状鐘形で、先はふつう5裂し、
裂片間に副片がある。

やっと岩湧山でも咲き始めました。

山頂にて


キク科 ハバヤマボクチ 葉場山火口 

名のボクチは、火口の事で火打ち石の火を移す時に、
火口に使ったのでこの名がある。


山頂にて



キク科 アキノキリンソウ 秋の麒麟草 

花姿がキリンソウに似ていることから。
葉茎の干したものは、民間薬で頭や喉の痛み止めに用いる。

山頂にて


バラ科 ワレモコウ  吾木香

草丈約1m。葉は羽状複葉。
花茎の上方で枝を分け、それぞれの枝先に暗紫色をした
楕円形の小さな花穂をつける。
「源氏物語」や「徒然草」にも登場する、代表的な秋の野草。
かすかな香気があるため、我も香となり、
転化したなど諸説がある。

山頂にて


キク科 イナカギク 田舎菊

シロヨメナと区別が難しい。
イナカギク:総苞が鐘形
シロヨメナ:総苞が筒状、頭花はやや小さく、舌状花もやや細い。

シラヤマギク:葉身がしんぞう形、下の葉に長い葉柄がある。
         舌状花は少ない。

山頂にて


山頂のクラブの皆さん
山頂広場で記念写真を撮る。

山頂はススキ見物の人で賑わいだした。


山頂西下の旧索道場より
ススキの穂が白い綿毛を飛ばす頃が一番きれい。
1〜2週間先だろうか。

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金剛山と奈良のマッターホルン高見山

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大峰山方面

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ゴマノハグサ科 シコクママコナ 四国ままこな

半寄生植物の1年草。花冠は筒状で先は唇形となる。
下唇は浅く3裂し、内面に2条の隆起がある。

急坂の道にて


ミツバウツギ科 ゴンズイ  権萃

材がもろくて役立たないので、
役立たない魚のゴンズイから
名がつけられたという説がある。

急坂の道にて


キク科 ヤクシソウ 薬師草

茎を折ると白い乳液がでる。方言名でチチグサという。
薬師堂のそばで最初に見つけられたとか、
根生葉が薬師如来に似ているとか諸説あるが、よくわからない。

いにしえの道 砂防ダムの上で咲き始めた。
この花が咲くと岩湧山の花もそろそろ終わり。


エゴノキ科 エゴノキ

落葉小高木。樹皮は淡灰褐色でやや平滑。
若枝の先端に1〜数個の花をつける。

エゴノキの実はヤマガラの好物と言われ
エゴノキの多いところはヤマガラが多い。
第2駐車場にて

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見晴らしの道の上の秋の雲
第2駐車場にて

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後の組は4名であったが、AさんMさん私がそれぞれ知っている花について説明した。
ARさんは細かい野草も見落とさないで指摘した。
人生経験豊富なA、M、ARさんとの会話も楽しいものだった。
本当は5名ぐらいのグループに分け観察が良いような気がした。

四季彩館でミーティング

15時45分頃帰着し話し合いをした。
今日見た花をチェックしたところ約60種だった。
あと各自、観察会の感想を述べあった。

傷害保険について
現在参加毎に100円支払して頂いている傷害保険の概要
 ・死亡行為380万円、
 ・入院1日あたり2000円、限度180日
 ・通院1日あたり1000円、限度90日
適用:月例会のメンバーが四季彩館を出発して四季彩館に帰るまでの間の事故に適用されます。
もし万一事故に遭われた方は直ちに西原宛連絡下さい。 
私が保険会社に連絡し、保険会社から本人様に書類が送られてきますので手続き下さい。
                                                                                                                                                    16時20分散会



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