岩湧山


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sanpo.no.205
6月1日(日)  小雨後曇り 気温20℃

自然観察会「いわわきネイチャークラブ」に参加

メンバー:10名
コース:四季彩館→いにしえの道→いわわきの道→ダイトレ巻き道→山頂→急坂の道→四季彩館

四季彩館に集合
 先週末の季節はずれの台風の影響か、いわわきの森のは天候の回復が遅れ朝から霧小雨模様。それでも素人野草愛好家が10名も集まった。
Uさんから今日の見所の説明があった。6月号の栞に従い、シソ科タツナミソウ属、ユリ科アマドコロ属、ユキノシタ科ウツギ属、スイカズラ科ツクバネウツギ属等の特徴や見方など。
 また今日は全国一斉の清掃登山日であり、岩湧山でも清掃登山を行う。それぞれ火ばさみとビニール袋を持ちスタート。

いわわきの道からダイトレ 
 四季彩館前の植え込みにドクダミが咲き始めた。また小さなオオバコやトウバナも。
「・オオバコは、雄しべが活性化してから、雌しべが活性化して行くので、上の方に雄しべ、下の方に雌しべが目立っています。下から上へ雄しべが活性化し、雌しべの活性が後を追いかける。雄性先熟。」とUさんの説明。近親交配を避けるための工夫で雄性先熟といわれる。
「フタリシズカは花弁がなく雄花が丸まって雌花を包む」とUさんの説明。
ウツギの名の由来は茎が中空であり「空木」で卯の花と呼ばれる。茎や葉に星状毛が多く茎は茶色。
ウツギ 空木


 ムラサキサギゴケとトキワハゼの見分け方等の説明を聞く。
 ウワバミソウは雌雄異株。一般的に雄株は花が大きく数が多いが、雌株は花が小さく数が少ない。雌株は実を熟すにエネルギーを多く要するため。
 
 ウリノキの花が一輪開いた。Aさんが初参加の思い出の花と言う。またサワギクも咲き始めた。ヤマアジサイが装飾花を付け出して開花が近い。園芸種のアジサイはこのヤマアジサイの装飾花を改良したものといわれる。


 ギンリョウソウは花期が過ぎていたがあちこちで見られた。イチヤクソウ科の葉緑体をもたない腐生植物で別名ユウレイタケとも呼ばれる。

 ムロウテンナンショウは葉が細く突起物が緑。コウライテンナンショウは葉が太く突起物は白っぽい。

 トチバニンジンはまだ蕾。2mmほどの小さなヤマムグラが咲き始めた。
オオナルコユリはないかと花糸の突起物をいくつか調べたが見つからなかった。コツクバネウツギとキバナツクバネウツギの違いは、キバナツクバネウツギは葉が大きいが花は同じ。というが区別はし難い。

 

竹林のポイントでハイノキ科のタンナサワフタギの花を観察し撮影する。この花は岩湧山では珍しい。
タンナサワフタギ 耽羅沢蓋木

旧展望台の薄暗い床下で昼食。
 霧雨を避けこのかび臭い薄暗い場所で昼食。まるでトーチカのようなこの場所では食味も落ち、食事の団欒もなくあまり気が進まないがこの天候では致し方なしか。

 
山頂
 山頂は霧に覆われ20m先は見えない。途中でゴミ広いの一団に会う。ご苦労さまと声をかける。
我々も50cmほどに伸びたススキの中で空き缶やビン、プラスチックのゴミを拾う。足元は雨に濡れ、北風が強い。Aさんのリックに吊るした温度計は15℃で予想外に寒い。

山頂は霧に覆われ20m先は見えない

 山頂の草原のゴミ拾いを1時間ほどした後、全員集まり写真を撮る。


急坂の道
 ナガバノモミジイチゴやクサイチゴの実が熟し試食した。いつもの甘さで我々を魅了した。
この道は木の花が多い。タカノツメ、ゴンズイ、ホソバタブ、ヤマウルシ、後で調べ判明したヤブイバラなど。
ウラジロ、ナンキンナナカマド、カマツカの花は終了し、ガンピ、ソヨゴ、ネジキ、オカタツナミソウ、ササユリ、イナモリソウは蕾だった。今年の気候は去年より2週間ほど遅く、一昨年より1週間ほど遅いと思われた。


四季彩館でミーティング
 リーダーのUさんが司会し話し合いをした。
栞に掲載の観察会で見た花をチェックした。草花は約30種類、木の花は約15種類の合計約45種だった。
先月は約70種類だったから晩春となり、花の種類が少なくなった。。
ついでそれどれ感想を述べあった。

これからの予定を打合せ
 1.6月14日(土)夏のシダ植物の観察会の下見とササユリの保護を行う。参加者 スタッフ、有志。時間は9時〜16時。

 2.6月22日(日)夏のシダ植物の観察会をTさんを先生にして行う。参加者有志。時間は9時〜16時

16時45分解散
 

番外編


有志のもので落葉の小道にサルナシの花を見に行く。
秋にはキュウイのような実を結ぶ。
サルナシ 猿梨

 

 


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