岩湧山


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sanpo.no.197
15年4月6日(日) 晴れ 気温15℃

自然観察会「いわわきネイチャークラブ」に参加

メンバー:12名
コース:四季彩館→いにしえの道→いわわきの道→ダイトレ巻き道→山頂→急坂の道→四季彩館

四季彩館に集合
 久し振りに金剛山の自然観察会のメンバーのMさんが、ご主人と参加された。
それぞれ参加者名簿にサインし、会費、損害保険料を支払う。4月号の会のしおりと名札が配られ、虫眼鏡の持ち合わせのない人は借用する。

 Oさんより3月30日に行われた山焼き写真のポストカードが配られた。有難うございました。
また4月より9月まで東京海上のレクレーション保険を更新した。補償額は死亡、後遺380万円、入院1日2000円、通院1日1000円。

簡単な自己紹介後、リーダーのUさんより今日のコースの予定、見所の説明がありスタートする。

いにしえの道
 フキのとうにも雄株と雌株。雄株の頭花は黄色っぽくて、すべて両性の筒状花である。雌株の頭花は白っぽく、白い糸状の花柱が多数できる。
四季彩館まえの植え込みは雄株ばかりだが、岩湧寺の下は雌株が群生。「雌株はおいしいのでは」と誰かの声。でも味の区別は分らないようだ。

岩湧寺の下でフキの観察 



 コハコベは花弁が蕚片より短く茎が暗紫色を帯びる。ハコベは花弁が蕚片より短く茎が緑色。
 ミヤマカンスゲ等の仲間は両性花。穂先に雄花が先に咲き、雌花が後で咲く。「このことは雄性先熟」という。逆の場合「雌性先熟」といい自家受粉を避けるための工夫とUさんの説明。 ツツジ科の仲間で有毒植物のアセビが満開となった。イヌガシ、ヤマネコノメソウ、ヒメオドリコソウ、コガネネコノメソウが咲き、ミヤマカタバミが咲き始めた。

いわわきの道
 早春に同じ頃咲くアブラチャンとダンコウバイの見分け方。アブラチャンは花柄があるがダンコウバイは花柄はない。
ジンチョウゲとそっくりなコショウノキはまだ蕾。
よい香りのするクロモジの花は枝先に尖った葉芽が真ん中に、両側に花芽がつくので分りやすい。
 
大阪でビシャコと呼ばれるヒサカキが満開である。この木も雄株と雌株があり Uさんより花の違いの説明があった。一般的に他の植物でも雌株は花数少なく、花も小さい。

写真左が雌花、右が雄花。
 



展望台の水場ではネコノメソウ属が満開。コガネネコノメソウ、タチネコノメ、イワボタンなど。特に箱型の黄金に見えるコガネネコノメソウは人気上々だった。

 

写真はコガネノコノメソウ。



ツノハシバミは両性化。長い紐のような雄花は咲き終えて、赤い雌花が数個咲いていた。


 




    竹林のポイントでシキミが咲き始めた。この花が墓地に供えられるのは、土葬したとき動物がこの匂いが嫌いなため、寄り付かないよう周りにこの枝を立てたといわれる。
ミヤコアオイの株も観察、まだ花は先のようだ。

ダイトレ巻き道で昼食。林道の交差した場所で、春の日差しの暖かなところ。
林道工事前に移植したシュンランの開花はまだのようだった。


山頂
 1週間前の山焼きで山頂の山肌は黒々とし、展望がよくなった。ススキや木々の灰が新たな植物の肥やしとなるだろう。
夫婦の登山者に、今朝貰った山焼きのポストカードを示して説明し感謝された。
ほんの僅かだが、山焼きから逃れたサイゴクキツネヤナギが咲きだした。雄株は黄色の花、雌株は緑色の花だった。
久し振りに山頂まで観察に加わったDさんは、観察の傍らゴミ拾いをして下さった。なかなか出来ないことで、いつもゴミ拾いするリーダーのUさん共々感謝したい。
 




   
急坂の道
 ダンコウバイが満開で雄株、雌株などの区別を観察しながら下る。
今までミヤマシキミと思っていたが、株の根茎がつながり、茎は斜立ちするのでツルシキミということになった、この花が間もなくというところ。
ニワトコ、ナガバノモミジイチゴが咲きだし、急坂の道の下部ではイヌガシ、ヤブツバキが満開となった。 15時、四季彩館に帰着した。

四季彩館でミーティング いつも計画の立案から、栞の作成、観察会の説明役、またミーティングの司会からゴミ拾いまでこなすUさんに感謝します。

                                15時30分散会。


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