岩湧山


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sanpo.no.186
15年2月2日(日) 曇り一時雪 気温3℃

いわわきネイチャークラブに参加

コース:四季彩館→いにしえの道→いわわきの道→展望台→行者の道→いわわきの道→四季彩館

メンバー:9名(内初参加1名)

四季彩館に集合


 第2駐車場から上は積雪があり、10分ほど登った四季彩館付近は雪化粧で、百葉箱の気温は0℃、この時期としては割合暖かな朝。
今日は野草等の観察が出来ないので、Tさんを先生にシダ植物の勉強会
初めての参加者は堺市から来られた77歳のYさん。今までの最高齢者の参加に驚く。
それぞれ自己紹介し、リーダーのUさんより「シダ植物の概要、他植物との違い、生殖方法」などの説明があった。
また今日は、岩湧山で見られる常緑性、冬緑性のオシダ科を除くシダ植物を観察することとし、3月はオシダ科のシダ植物の観察をすることとなった。

 先生のTさんから資料を頂く。岩湧山に自生するシダ植物のしおり@ABと、冬の岩湧山で観察できるシダ植物79種のリスト、簡単なシダ植物の見分け方の資料で、素人にも分りやすくイラスト入りで説明している。
 また、写真がうまくカレンダーを上手に作るOさん、ササユリの写真を配した全員の名札を作成し持参。本日から古いのに替わり、この格好のよい名札を使用し始めた。Oさん有難うございました。
 積雪のためアイゼンを着用して、10時にスタート。

いにしえの道

 まず、四季彩館前の階段を下り野草園脇にある大きな岩に生育するシダ植物。
裏面両側に胞子がつく細長いシシラン、根茎が這い栄養葉と胞子葉の分かれるマメズタ、根茎が緑のイワヤナギシダ(根茎が黒いのはサジラン)、裏面一面に胞子嚢をつけるヒトツバの4種の説明頂く。



 岩湧寺下に移動、イチゴのように葉先に子葉を作り、軸が紫色できれいなヌリトラノオ、乾燥して縮んだウチワゴケなど。
岩湧山名の由来となった岩が湧きでるような大岩にはシシラン、ホソバコケシノブ、アオホラゴケ、などが見られT先生の説明は続く。
 コバノヒノキシダ、ノキシノブ、ホラシノブ、フモトシダ、シシガシラ、葉脈が結合せず胞子嚢が葉縁に到達しないイワガネゼンマイ、葉脈が結合し胞子嚢が葉縁に到達するイワガネソウ



 林道加賀田滝畑線の山側には基部に翼のないオオバノイノモトソウ、基部に翼のあるイノモトソウ、タチシノブ、ウラジロ、葉が6枚のコシダ、ヒカゲノカズラなど。




いわわきの道から行者の道へ

 中軸に毛が生えているイヌシダ、クジャクシダ等を観察しながら展望台へ。ここで昼食予定だったが雪が激しく降りだし、行者の道の杉の木陰で 立食。

 葉柄が暗紫色のコユルギイノモトソウ
イノモトソウ、オオバノイノモトソウ、セフリイノモトソウ(イノモトソウとオオバノイノモトソウの交雑種)を教わりいにしえの道へ

いにしえの道

 下部羽片には柄がほとんどなく、上部羽片は中軸の上部に広くつくキジノオシダと下部羽片には柄があり、上部羽片は中軸の下部に広くつく オオキジノオ



 ソーラスが線形で中軸が暗紫色のミヤマノコギリシダは珍しいシダ。先端が一本に伸びるホシダ、匍匐し紅葉するヒメクラマゴケ
岩場に乾燥したカタヒバ、鋸歯がでるヤマイタチシダ、縁に鋸歯が多く海草のようなコウヤコケシノブ、岩場を這うハイホラゴケ

四季彩館でミーティング

 13時に帰着。
T先生を囲み集めた標本の同定作業。同じ種類のイノモトソウなど、見比べたらよく分かるが、一つ一つではなかなか分らない。
今日観察できたのは33種でした。T先生有難うございました。来月のオシダ科の観察会もよろしく。
なおT先生は 「南大阪の自然 シダ植物」 というホームページを作っています。シダ植物について観察紀を交え詳しく紹介している。

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