岩湧山


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sanpo.no.181
14年12月1日(日) 曇り時々雨 気温12℃

自然観察会「いわわきネイチャークラブ」に参加

コース:四季彩館→いにしえの道→いわわきの道→ダイトレ巻き道→岩湧山→急坂の道→四季彩館

メンバー:7名(内初参加 0名)

四季彩館に集合
小雨模様の天候で出足悪く、集まったのは常連の7名。冬になると花がなくなり、雨となるとなおさらのこと。常緑樹の先生役のMさんも風邪で欠席した。
リーダーのUさんから出発前の説明があった。紅葉シーズンも終わりであるが、カエデ類で岩湧山で見られる9種の見方。ブナとイヌブナの違い。落葉と紅葉のシステムなど。(詳細は12月の栞)

おりしも四季彩館内の隣の席では、天見小学校生が「緑の少年団」のイベントで30人ほど集合。この天候ではブナの木育成作業は無理だろう。天候がよければ同行してイベントに協力の予定だったが。
しばらく雨が小止みになるのを待ち出発。

いわわきの道
見るべき花も、木の実も少なくなり落葉や常緑樹の観察が中心。
イロハモミジ、コハウチワカエデ、エンコウカエデなどが見られた。出発前にUさんから説明を受けた「葉の形状による見方」でこれらの名前がよく理解できたと思う。イロハモミジの名前の由来は、葉の裂片を「いろはにはへと」と数えたことによる。
コクサギ型対生するヤブニッケイの葉の着き方が珍しい。
イイギリの葉が落ち林が明るくなった。「木の枝のつき方が四方に張り出して、ヤブタバコの枝のようだ。ごはんを包み葉が桐の木のはのように大きいからイイギリ」と説明のUさん。

山道の手入れがされところどころ木階段がつけられたり、道の悪いところは修理されていた。
小雨が時々降り、午後から晴れの予報が大はずれで寒い天候で、結局一日中傘をさす。

ダイトレ・巻き道
今日も雨のため、コンクリート製の旧展望台の床下の部屋で昼食。30年ほど前に建てられたもので、内部は薄暗い。外は杉の植林地で大きく成長し展望がきかず現在は使われていない。
昼食をすませ巻き道の方へ。ツルリンドウ、マルバホロシの赤い実が少し残っていた。林道にはアリノトウグサが赤く紅葉し道にへばりつき目を引く。

山頂
四季のハイキンググループが30人ほど、杉林の木陰に小雨を避け昼食していた。
カヤ原には花がなく、カヤも雨に濡れてあまりきれいではない。

登りながらブナ科のクリとコナラの葉の違いを観察。クリの葉は針状の鋸葉があり、基部は円形またはハート形。これに対しコナラの葉は大型の尖った鋸葉があり、基部はくさび形。(写真上はクリ、下はコナラ)


今日は雨で、花もなく紅葉も散りいいところのない日と思われたが、こんな日でないと見られない見事な雲海が見られた。金剛山や葛城山、二上山が墨江のように雲の上に浮かぶ。



山頂でハイキングの人たちが記念写真や珍しい雲海の写真を撮る。その合間で黙々とゴミを拾うAさんの姿が印象的。Uさんと共にいつもゴミ拾いを有難う。私も1〜2回したが、なかなかお二人のようには続かない。

急坂の道
ピンクのテープ印のブナの木が5本。すでに葉を落として印がなければブナの木とは分らない。ブナは落葉が早く、株立ちしない。イヌブナの葉は落ちにくく、株立ちをする。
道が整備され2箇所に木製のベンチが新設されていた。
ここでも雑木林の葉が落ちて、林が明るくなった。ヤクシソウの残り花が見られた。

四季彩館でミーティング
雨で早々に切り上げたので、四季彩館へ帰着が14時20分とかなり早い。
拾ってきた落ち葉の同定作業をしたが、木の軸から離してしまうとなかなか分らない。いつも見ているアジサイ、イタドリやヤマブキなど当てる人は少ないが、 四季彩館のOさんはさすがによく当てた。

四季彩館が1/6まで休みとなり、 来年1月の観察会は第2日曜の12日に変更となった。15時20分散会。



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