岩湧山


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sanpo.no.157

14年7月7日(日) 曇り 気温33℃

自然観察会「いわわきネイチャークラブ」に参加

コース:四季彩館→いわわきの道→ダイトレ巻き道→岩湧山→急坂の道→四季彩館

メンバー:14名(内初参加1名)

四季彩館に集合
 シティジャーナルの記事を見て、富田林市のUmさんが初参加。常連のMさんとOさんが欠席した。
雨上がりの蒸し暑い日で、不快指数70%といえる悪条件ながら、総勢14名の参加者で盛り上がった。
参加名簿にサイン、参加費用を支払い、それぞれ名札をつける。
リーダーのUさんが、今日のコースや見所の花を説明後、スタート。

いにしえの道
 四季彩館前では、ゲンノショウコ、オトギリソウ、ウツボグサ、ドクダミ、キョスミギボウシ、コナスビ等が見られた。
フウロ科のゲンノショウコ(現の証拠)は別名ミコシグサともいわれ、下痢止めの民間薬として有名で、飲むとすぐに薬効があることによる。また別名のミコシグサは花期の終了後の種の先が巻き上がり御輿のように見えるから。
 オトギリソウ科のオトギリソウ(弟切走)はこの草を鷹の傷を治す秘薬としていた鷹飼いが、その秘薬をもらした弟を切ったという伝説による。
矢を収納する靫ににているというウツボグサ(靫草)

他にミツバ、ミヤマタニソバが咲き始めた。ムラサキサギゴケの残り花。ウバユリの蕾が膨らんで来た。

いわわきの道

 早朝から草刈機のエンジンの音が林にこだましている。
山道は草刈の直後で、咲き始めたムラサキニガナ、メヤブマオ刈り倒されていた。また色着きはじめたトチバニンジンの実等も。
これらの花を教材に説明を受け、それぞれ手回しして確認した。
草刈りから重要植物保護のため、8月ごろ杭やテープで保護予定であったが、いわわきの道の展望台付近まで刈り取りが終了していた。また行者の道でも作業が行われており、トモエソウなどが心配だ。

 石階段にはトウバナの仲間で一番花の大きいヤマトウバナの花。メンバーが持参したデジカメで写しながら移動。樹の花ではノリウツギやアカメガシワの花が見られた。モミジカラスウリの花、雄株は花が多数かたまって咲くが、雌株は花は一つ。
 展望台の下の山道の水場では、ヤマクルマバナが開花。この花は強いハッカの匂いがしハーブのようで、それぞれ匂いを嗅ぐ。
ミズタビラコ、ミゾホウズキの花もある。岩の上に垂れ下がったオニドコロ(鬼野老)が咲き始め、ヤマノイモ科の花の季節になった。

 展望台で小休止。ここのサワグルミの5本の大木は、高さ20m以上になり、木が太って木製の展望台の端を壊しながら成長している。
大阪府下では珍しい樹木で、北国に多く成育し、この木を「かつらむき」にしてベニヤ板を作るそうだ。

イチヤクソウはもう花期が終了し花弁は白いが蕚は黒ずんでいた。Sさんのイチヤクソウのスケッチを見せて頂く。


 ガガイモ科のフナバラソウに似たオオカモメズルが見つかる。つる性の茎に紫色の花冠に黄色い輪を観察。
ヤブレガサの仲間のニシノヤマタイミンガサが咲き始めた。また早くも秋の花である、アキチョウジやヤマジノホトトギの先駆けの花も見られた。
シロテンマのポイント。この花は昨年、一昨年と7月15日に開花確認したが、今日は見当たらない。次週のお楽しみか。山渓の図鑑でメンバーに説明し、通りがかったら是非見るように。

 ダイトレ紀見峠分岐で昼食。ペースが30分ほど遅い12時30分。
付近で見つけたイチヤクソウ科のシャクジョウソウ(錫杖草)を代わる代わる見学した。この植物は緑葉をもたない腐生植物、ギンリョウソウと同じ仲間で珍しい植物。





ダイトレ

ダイトレ巻き道でササユリの残り花。紫のフジウツギが咲き始めた。

山頂

 オオバノトンボソウ、ヒヨドリバナの蕾が膨らんだ。ササユリの花が一輪残っていた。マルバハギが咲き始めた。オカトラオが満開になり蝶が花から花へと花巡ぐり。
あちこちの山によく行くAさん「岩湧山はゴミが少なく一番きれい」。この言葉は本当に嬉しい言葉だった。岩湧山を大事にする登山者のお陰か。だが勝手には山はきれいにならない。放って置くとゴミの山。きれいにしているからゴミを捨てないのだろう。 日ごろ,ゴミ拾いを欠かさないAさんUさん初め、四季彩館の職員に感謝したい。
  山頂で、金剛山をバックに全員の記念写真を撮った後、帰途へ。

山頂東下の防火帯の山道に立ち寄る。この道はカヤ原と植林帯の間にあり、日当たりがよくいろいろな植物が生育している。
イワガラミが杉の木に這いあがり開花。サルナシも蔦を伸ばしている。三つ葉のツタウルシが杉の木に這い上がっている。「かぶれ易い人は、2m以内に近づかないで」とAさん注意。













急坂の道

 相変わらず、蒸し暑いことこの上ない。大半のメンバーはバラバラになってしまった。この道は花がほとんどないので、いたし方なし。
ブナの「ピンクのしるし」がなくなった。今年2月に見つかったブナの木6本に「ピンクのしるし」をしていたが。
トンガリ帽子のような、ケアクシバの小さな花が多数が咲いた。上から見ても葉に隠れてほとんど分からない。かがみ込んで下から見上げると見事に咲いていた。 

四季彩館でミーティング

1、夏のシダ植物観察会。
   辻井さんを先生に7月21日(日)9時〜16時。有志。

2、草刈からの重要植物の保護活動
   8月18日(日)9時〜16時。有志。   去年に続いて2度目。保護した植物は刈り採られず、効果大。

                                               

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