岩湧山


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sanpo.no.153
14年6月2日(日) 晴れ 気温31℃

自然観察会「いわわきネイチャークラブ」に参加

コース:四季彩館→いわわきの道→ダイトレ巻き道→岩湧山→急坂の道→四季彩館

メンバー:12名(内初参加1名)


四季彩館に集合
いつものように名簿にサインし名札を着用。会費、傷害保険料を支払う。
初参加のOさんの自己紹介後、 リーダーのUさんから今日の観察コースや見頃の花の説明を受ける。また今日は全国一斉の清掃登山日であり、岩湧山でも清掃登山を行う。それぞれ火ばさみとビニール袋を持ちスタート。

いわわきの道
四季彩館の0さんの小鳥の鳴き声の説明。「始めヒョロヒョロ、続いてツクツクボウシと鳴くのはキビタキ。またピヨピヨ、ゲラゲラと鳴くのはアオゲラ」。
Uさんの説明。
「葉が5枚でトチノキの葉に似て、根が人参に似る」のは咲き始めたトチバニンジン。ドクダミの白く花弁のように見えるのは総苞片で、中の緑のが花。イヌガラシは役に立たない芥子。ウシハコベは花柱が5個ある。同じナデシコ科のツメクサの説明。この草は庭先でも増殖するやっかいもの。


ウリノキ、イナモリソウ、サワギクが咲き始めた。
中でもピンク色で可憐に咲くイナモリソウは今日の主役。みんな交代で写真を撮る。





行者堂近くのギンリョウソウは哀れにもクラゲのような姿で倒れていた。水不足と花が終期のためだろうが、小枝で支え立たせて0さん自慢のカメラで撮影。 Aさん曰く「な」のつく草は食べられる。ニガナ、ナズナなど。
タゴガエルはグッグッゲ〜、グッグッゲ〜と一定リズムで独特の鳴き方をするため耳に残ります。岩場の伏流水のあるところに生育します。
Uさんの説明は続く。
オオバコの花は下方から上方にかけて咲くので無限花序といいます。逆に上方から下方にかけて咲く場合は有限花序といいます。またオオバコは両性化のため雌シベが先に咲き、咲き終わると雄シベが咲き始めます。これを雌性先熟(しせいせんじゅく)と言います。逆の場合を雄性先熟(ゆうせいせんじゅく)と言います。同じ株で受粉するのを防ぐためです。いわゆる近親交配を避けるための自然の摂理でしょうか。

展望台付近ではオオバアサガラが満開になり、緑のカンザシをたくさん付け出した。またミゾホウズキ、コナスビなども咲き始めた。
展望所を過ぎて オカタツナミソウ、フタリシズカ、ミヤマナルコユリ等の花が少し見られ、草丈1mほどの満開のナルコユリが見られた。

ダイトレ



オオバノトンボソウがあちこちで成長し、花が咲くのが楽しみだ。
巻き道のところでマルバウツギに似た花が見つかり、図鑑で調査のところタンナサワフタギと判明。岩湧山では新たな確認種でる。
昼食タイムの後山頂に向かう。ここでM,D,Tさんが一行と別れて帰る。






山頂
途中でゴミ広いの一団に会う。ご苦労さまと声をかける。 我々も山頂広場一帯のススキの中までゴミを探し拾う。
山頂広場には外人さんグループが6〜7人。半ズボンにランニング姿の女性もいる。よく外人は日光浴のため肌を露出するというが、30℃を越した陽射しはきつかろうが。



ススキの緑におおわれた山頂は気持ちがよい。



他に咲く花と言えばノアザミぐらいで、山頂は花が少なくなった。2週間もすればササユリ、オカトラノオが優雅に咲くだろう。




急坂の道
重くなったゴミ袋を持ち急坂の道を下ります。
ここでも花が少なくなり、僅かにモチツツジ、キバナツクバネウツギが見られた。
咲いていると思われたヒトツボクロの花が見当たらない。高さ5cmぐらいと小さく、登山道脇にあったため踏みつけられたのかも知れない。
この野草の葉の裏面はヒトツボクロ特有の紫色をする。2株見られた。この種も絶滅危惧種で岩湧山ではここだけしかなく絶滅の危機をむかえている。

白い小さな花のツルアリドウシが咲き始めた。またイナモリソウがここでも見られOさんが撮影中。ムラサキシキブの蕾は硬く咲き出すのは当分先。
四季彩館には予定の15時30分ごろ到着した。拾ってきたゴミを集め、缶ビンと燃えるゴミに分別し、四季彩館に引き継いだ。

四季彩館でミーティング
リーダーのUさんが司会し話し合いをした。
栞に掲載の観察会で見た花をチェックした。
前月は80種ほどの開花していたが、本月は春の花がほぼ終了し約45種であった。数は少なかったが、イナモリソウ、フナバラソウ、ジガバチソウが見られて満足であった。

これからの予定を打合せ
1.7月21日(日)夏のシダ植物の観察会をTさんを先生にして行う。時間は9時〜16時。
2.8月に登山道の草刈から野草を保護するため支柱を立てる。

Oさんが今年前半期に続いて後半期の、カラー版野草の写真入のカレンダー30枚ほど作成し会員に配った。手作りできれいなカレンダー有難うございました。
16時散会する。


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