岩湧山



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sanpo.no.145
14年4月7日(日) 曇り一時雨後晴れ 気温23℃

自然観察会「いわわきネイチャークラブ」に参加

コース:四季彩館→いわわきの道→ダイトレ巻き道→岩湧山→急坂の道→四季彩館

メンバー:8名(内初参加0名)

四季彩館に集合

心配していた昨晩からの雨は上がったが、今朝方までの雨で,初参加申し込みの2名はとうとう来なかった。 今日のメンバーは大分入れ替わり、Tさんが久し振りに参加した。
四季彩館も年度代わりでUさんが退職し、Oさんが新たに来られた。

今回より参加者は年会費2000円制と月会費200円制のどちらかを選ぶ。また参加者は一回参加毎に100円を払い傷害保険に加入する。
傷害保険の内容は死亡380万円、入院2000円、通院1000円という内容、万一に備え相互扶助的なもの。

いわわきの道

岩湧寺の下よりスタート。四季彩館前の植え込みには山頂から移植のレンゲツツジが植えられていた。山焼きの日Oさんと二人で山焼きから保護したもの。
今年は例年より1〜2週間も早く温かくなり、桜も散り終え、野草類は一斉に開花。キランソウ、キュウリグサ、カキドウシ、ムラサキケマン、キケマン等々。
「キンポウゲ科のトウゴクサバノオの白い
外片は額内部の黄色く見えるのは花びら。」

「ハコベとコハコベの違い。ハコベは日本固有種に対し、コハコベは外来種。コハコベはハコベに似るが、やや小型で茎が暗紫色を帯びる。」とUさんの説明。
いわわきの道のジンチョウゲ科のコショウノキ、胡椒が採れる木を連想し、白花はやや盛期を過ぎ香りが消えていたが皆の人気者。名前の由来はこの木の実が胡椒のように辛いからとか。Mさんの説明「同じ仲間のジンチョウゲやミツマタは枝が3本に分かれるがコショウノキは3本に分かれない。」

「タチツボスミレとナガバタチツボスミレの違い。ナガバタチツボスミレのほうが托葉の裂け方が荒い点と、茎葉は3角状楕円形である点。」
展望台付近ではミヤマカタバミが群生、雨模様の曇天に花は閉じたまま。クマワラビやクジャクシダの芽生えを説明するTさんはシダ類の先生。 水場ではチャルメルソウの2種、ネコノメソウの4種が見られた。ヤマネコノメソウは花が散り、種が猫の目のように見える。

山道にはコブシの花びらが落ち、薄紫色のコバノミツバツツジがあちこちに咲いている。次の水場でMさんワサビの株を探しに行くが見当たらない。絶滅を心配されたイチリンソウ、2、3株から新芽が出てあり、安心した。

ダイトレ

ミヤコアオイが咲き出した。木の落ち葉の下に隠れており、咲いている状況はよく見ないと分からない。きんちゃくのような花弁の中から、小さな黒いハエが飛び出した。「キノコバエと呼ばれる花の受粉を仲介する、この花専用のハエ」とMさん。翌日の9日にNHKでオーストラリアで地中に咲くランを放送していたが、この時もキノコバエが登場した。

カツラギスミレ
このスミレは和泉の葛城山で始めて発見された,
シハイスミレとヒゴスミレの交配種

山頂

3/24の山焼きで山の地肌が真っ黒になった。カヤ原入り口では人参の葉に似たヒゴスミレが群生し満開。また葉が丸く、紫色が濃いニオイタチツボスミレも多数開花。サイゴクキツネヤナギやミツバツチグリ、センボンヤリが咲き出した。
観察力の鋭いシダ植物のTさんが貴重なカツラギスミレを見付けた。葉が山焼きで少しコゲていた。このスミレは和泉の葛城山で始めて発見された、シハイスミレとヒゴスミレの交配種。
ワラビもあちこち顔をだし始めた。Mさんが山頂西斜面のシュンランを見に行ったが開花はまだであった。紫色のショウジョバカマが咲き始めた。

センボンヤリ(別名ムラサキタンポポ)ショウジョバカマ

急坂の道

ウリカエデ、ニガイチゴ、ヤマブキ、ヤマモミジ等が咲き始めた。

四季彩館でミーティング

今日見られた花は樹木も含め60種以上あった。
リーダーのUさんより今期の運営について説明があった。 活動の目的、ルール、方針等で、内容については4月の会報の通りで省略する。

(西原記)


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