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大峰  南奥駆道2   行仙岳〜持経ノ宿 往復
sanpo.no.1117  25年5月17日(金) 晴  単独   
コースタイム:白谷トンネル東口6:05〜7:00白谷分岐〜7:05行仙岳〜8:42倶利迦羅岳〜9:25転法輪岳〜9:43平治ノ宿〜10:49持経ノ宿11:35〜12:41平治ノ宿〜13:14転法輪岳〜13:53倶利迦羅岳〜15:32行仙岳〜南奥駆道出合〜16:10白谷トンネル東口



 今朝は午前3時前に家を出て国道169号から、国道425号を通り約3時間で登山口の白谷トンネル東口に到着した。
NTT行仙無線中継所専用の階段が登山口になっている。植林の中を登り尾根に着くと白谷分岐である。ここから5分程で行仙岳標高1226.9mに到着した。山頂の直ぐ西にNTT行仙無線中継所が東にNHKテレビ中継所の大きな建物がある。山頂からは今日行く山の稜線が見渡せ、遠くに釈迦ヶ岳が霞んで見える。


白谷トンネル東口 登山口
白谷分岐 行仙岳標高1226.9m


 5分程下ると第20靡(なびき)怒田(ぬた)宿跡で、
鎌倉時代初期の頃「知恵宿」と呼ばれていた宿があったそうである。
今でもテントが張れそうな平坦地である。
ここから10分で水場の標識がある。
第20靡(なびき)怒田(ぬた)宿跡
シロヤシオ アケボノツツジ
 更に下り鞍部から登り返しになるとアケボノツツジやシロヤシオの花があちこちに咲き目を楽しませてくれる。ほぼ地図の時間通りに倶利迦羅岳標高1252mに着く。山頂は展望があまりきかないがアケボノツツジが満開であった。倶利迦羅は「不動明王の変化身である倶利迦羅竜王からきている。」

倶利迦羅岳標高1252m


 この後、宇都宮から来た方に出会った。平治ノ宿に泊まったそうだ。今日唯一の出会った方でした。 転法輪岳標高1281.2mからは割合展望が良い。二等三角点がある。転法輪は仏の説かれた法「教え」の輪が一切の衆生の間を回転して迷いを破砕すること。  


転法輪岳標高1281.2m

第21靡平治ノ宿。ここも数々古い歴史がある。西行法師が泊まり歌を詠んでいる。また今西錦司博士も訪れている。

第21靡平治ノ宿
平治ノ宿

 山小屋からは急登の後、中又尾根分岐に着くと穏やかな道となる。付近には新宮山彦ぐるーぷの「第1回千日刈峰行」の碑がある。モミ、ツガ、ブナ、ミズナラの自然林が続き、特にミズナラの大木が多いのに驚かされる。持経千年桧の大木がある。樹齢800年以上と推定され全国の「森の巨人たち百選」で奈良県代表となった。また、不動明王が新宮山彦ぐるーぷの清水氏により彫り上げられている。
金網に囲まれた1.5m程の植樹はなんの木だろうか。また付近には次代の桧の苗木が植えられていた。

第1回千日刈峰行 持経千年桧
不動明王 金網に囲まれた1.5m程の植樹はなんの木?

この5月13日に遅くに来て宿泊させて頂いた第22靡「持経ノ宿」に着いた。遅くに着きバタバタと早朝出発したので志を収めるのを失念していたので納させて頂いた。また、宿泊名簿を記入下さいとあったので、名簿を探したが無く、感想日記に記した。不動明王にお参りしたときに「持経ノ宿」を建立した前田勇一氏の写真があり書架には功績が称えられていた。

その後持経ノ宿前のテラスでゆっくり食事し、元の出発地に引き返した。


持経ノ宿 志納箱
持経ノ宿 持経ノ宿
前田勇一氏の功績が称えられていた 持経ノ宿を建立した前田勇一氏




大峰  南奥駆道2   行仙岳〜東屋岳 往復  
sanpo.no.1117  25年5月18日(土) 晴  単独
白谷トンネル東口5:30〜6:23白谷分岐〜6:40行仙宿6:54(佐田辻)〜8:27笠拾山8:40〜10:00地蔵岳〜10:33東屋岳11:13〜11:43地蔵岳〜12:57笠拾山13:07〜14:10行仙宿〜14:28白谷分岐〜15:00白谷トンネル東口



 朝4時過ぎに目を覚ました。あたりはまだ薄暗いが車のライトを点けて朝食と昼飯の準備をした。
準備と言ってもカヤクご飯のレトルト米にお湯をそそぎ10分待つだけである。2合入りだから昼飯も同時に作れる。賞味期限2011.3で山行き盛んな頃買い込んでいたもの。これが結構美味い。秋刀魚缶に漬物、味噌汁ですませた。


 また、NTT行仙無線中継所専用の階段を登った。約50箇所設置されていた。こんな立派なの奥駆の崖にしたらとも思ったが、反って修行の妨げになるかな。

 白谷分岐から15分余りで第19靡行仙宿に着いた。大きな建物で50人程泊まれ、行者堂もある。修験者の接待や登山者にコーヒーの接待は週末など新宮山彦グループにより奉仕されているようである。
行仙宿 行仙宿
行者堂 行者堂

 傘捨山までの道のりはアップダウンが多く苦しい。「から池」から鉄塔下を下る。何回か登り下りがあって、露岩の上に剣光童子が祀られている所を登る。再び下り、登り返すと大峰第19靡、傘捨山1352mに着く。2等三角点。私は5年前にも下葛から蛇崩山経由で登っている。
傘捨山1352m 剣光童子


傘捨山の下りで初めての登山者に出会った。大阪の方で玉置山から。きつい下りで私の帰りは辛かろう。葛川辻を過ぎた鉄塔下で休んでいる登山者に会った。大阪の方。
葛川辻 鉄塔下から槍ヶ岳、地蔵岳
 第17靡の槍ヶ岳はどこだったかな。
地蔵岳標高1250mは鎖場の多い峻険な崖道で緊張する。要所には鎖が設置され確実に行けば安全である。初めてヤマイワカガミを見た。(生息地、中部、東海)
地蔵岳の登り 地蔵岳の登り
地蔵岳の登り ヤマイワカガミ
玉置山 地蔵岳
地蔵岳下り

 更に進んで東屋岳標高1230mに着く。第16靡の四阿宿(あずまやのしゅく)である。 ここで、栃木の「しもつけ」から来たという縦走者に出会った。
西行は2度訪れてこの四阿宿でも「あづまやと申す所にて、時雨のち月を見て」と2首詠んでいる。その内の1首「神無月時雨はるれば東屋の峰にぞ月はむねとすみける」ということで今日の予定は終了し元来た道を引き返す。
東屋岳標高1230m 第16靡の四阿宿(あずまやのしゅく)

 国道425号の白谷トンネル東口手前で時間制限工事があり、15時〜15時30分までの間に通過しないと17時まで待たされるので午後は急ぎ足であった。


  なお、一部の本文の説明には「大峰奥駆道 75靡(なびき)」森沢義信著を参考にしました。今日の行動中携帯docomoはメールですがよく入りました。

 

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