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越前  藤倉山・鍋倉山 643m・516m

sanpo.no.1108  25年4月14日(日)     
コースタイム:今庄駅P 8:30〜9:30 燧ヶ城址〜10:10鉄塔〜11:03藤倉山〜11:25昼休憩12:00〜鍋倉山〜13:36八十八ヵ所13:55〜八十八ヵ所参道入口14:40〜15:10今庄駅P



 6年振りの藤倉山・鍋倉山である。今庄駅横の無料駐車場に車を置いてスタートした。今庄は越前の小じんまりとした街で古い建物が目につく。カタクリ祭り会場と書かれたノボリに誘われ辿って行くと5分程で新羅神社に着く。鳥居をくぐると入山料入れの集金箱が、一人300円を支払う。ハハーうまい具合に集金箱に導かれたかな。

              

 「新羅神社」の呼称は「しんら」「しんらん」と「しらぎ」が混在しており、全国各地にある「新羅神社」は新羅の人々がその居住地に祖先を祀った祠(祖神廟)であり、新羅人が居住した地域の氏神である。韓国三国史に出てくる高句麗、百済、新羅の国は今からおおよそ1400〜1500年前の話であるが時代が確定した訳ではない。こうして見ると敦賀の向こうは韓国や大陸があり頷けるものである。極東プログ

            

  新羅神社の階段を登ると、足元にはまずヤマエンゴサクが続いてカタクリが朝日を浴びて咲き乱れている。やや満開を過ぎ気味だが若々しい花を探して撮影する。このカタクリ街道が延々と続く。キクザキイチゲやユキツバキ、ショウジョウバカマ、スミレサイシンが混じる。キクザキイチゲはもうほとんど終わりであった。

            


  見慣れたカタクリよりユキツバキに興味があった。太平洋側のヤブツバキに対し日本海側のユキツバキ。こうして花を眺めると遠くに来たのだと実感する。また歌手の小林幸子を想い出す。双方の違いは葉の透視(太陽に透かす)がユキツバキは効くが、ヤブツバキは効かない。また花糸(花の根元の太い部分)はヤブツバキは白色だがユキツバキは黄色。花姿はヤブツバキは平開しないがユキツバキは平開する 。 

 
        



  カタクリ見学の遊歩道を離れてもカタクリが続く。しかも上の方が元気だ。Fさんが珍しい白花品を見つけカメラタイム。タムシバの花はほとんどが散り始め。芽吹きの木々の中にアオモジらしい木があちこちにある。カンアオイにつくギフチョウがあちこち舞って飛んで来る。

             

  平な丘の所は燧ヶ城址で昔の山城跡。燧ヶ城址 平家物語や源平盛衰記に登場する 木曽義仲にゆかりのある城として名を留め その後太平記に再登場 戦国時代には越前一向一揆により 織田信長と対峙・・・・ このように 歴史の転換期に登場し 重要な軍事拠点として利用されてきたようです。

             

 鉄塔の所に来ると眼下に今庄の街並みがきれいに見えて気持ちが良い。妻が作ったよもぎ入りのパンケーキを配る。出来れば一緒に来れればどんなにか良かったのに。

             

  ゆっくり登り11時過ぎに藤倉山に着いた。10人ぐらいが昼休みしていた。遠くに白く見えるのは白山だとYさんが教えてくれた。僕は遠景には自信がない。白山は花の名山と聞くので花のよい季節に登って見たい。


          



  三角点の前で集合写真を撮る。少し先まで平な丘陵地でイワウチワがピンクの花を咲かせていた。このイワウチワの道の広いところで昼食休憩。 ちょうど倒木がうまい具合にあり腰をかける。

          

  ホノケ山との分岐点を別れると急激な下りに入り、気持ちのよいブナ林が続く。下り切った所が鳥山跡というところで藤倉権現への分岐で鍋倉山に向かう。登り切った鉄塔のある先が鍋倉山で標識がなかったような気がする。ホノケ山が姿よく展望出来た。 

     


  再び満開のイワウチワの群落がたくさん現れて尾根道にずっと続く。 コバノミツバツツジより色の濃いユキグニミツバツツジも咲き始めていた。花を一輪貰って調べた。葉柄は淡褐色で下部は無毛で花ビラは紅紫色。秋田〜鳥取の日本海側に咲く。

      

  八十八ヶ所には弘法寺がありお茶にする。ここからはたくさんの石仏に導かれて下る。ユキグニミツバツツジがたくさん咲いて華やか。トキワイカリソウの群落が延々と続き、ヤマブキ、ウラシマソウ、キジムシロ、セントウソウ、ヤマエンゴサクが目を楽しませてくれて弘法寺の登山口に着いた。

            


  もう70を過ぎて訪れることがないと思っていたがお誘いを受け、若いDさんの車に便乗して来てみたら、北國街道の静かな今庄町を包むような藤倉山・鍋倉山は花が多くて、 また歴史的な寺社仏閣等もあり、見どころ満載の楽しいハイキングが出来た。 同行頂いた皆さんに感謝。



 

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